正しく機能する「定時」を設けたら生産性が一気にあがった

medium_9966157045
photo credit: Don McCullough via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

見てください。いつになく私の動きがスマートだと思いませんか。無駄のない動き。洗練されていて、バレエダンサーのようでしょう。まるでアダム・クーパーみたいだ。

実はこれにはある秘密があるんです。あなたにだけ教えますけど、そう、「定時」です。生活のなかに定時を設けたんですよ。定時といっても、会社が表向きの体裁を整えるために謳う形だけの定時ではありませんよ。本当の意味での定時です。

正しく機能する「定時」を設けたら生産性が一気にあがった

なんとなく「今日中」と考えていたり、表向きだけで守る気のない「定時」を設けるのは無意味どころか逆効果です。ほとんどの人はこのどちらかに属しているでしょう。かくいう私もそうでした。

私がかつて金融系のシステム会社に務めるサラリーマンだった頃、形だけの定時でした。定時は最低限会社にいないといけない時間に過ぎず、規定上の見せかけだけで、生活を律するような何かではありませんでした。

脱サラしてからは逆に定時がなくなりました。今日できるところまでやる働き方です。朝イチで今日のタスクを決めはするものの、タスクが全て終わっても新しいタスクを見つけ出してきて、寝る直前まで働いていました。

もちろん、体調と相談して必要に応じて休憩をとったり、週に一度くらいは休日を決めたりはしていました。ただ、明確に仕事を終える時間を決める定時はなかったんです。

これは好きなことを仕事にしている状態では自然に思える生活でした。空いた時間は1つでも多くのタスクを片付けたいと思っていたんです。しかし、その生活を2年近く続けてみて課題が見えてきました。大きく3つあります。

  • 夜中まで作業をすることで生活リズムが崩れる
  • 体が疲れ果てるまで働いてしまう
  • いつも時間に追われているという感覚が拭えない

正しく機能する「定時」を設けたら生産性が一気にあがった

そこで定時を決めることにしたんです。私は19時にしました。19時になったら仕事は一切しない。もちろん残業することもありますが、残業した日は同じ失敗を繰り返さないよう、翌日以降は改善する意識を持つようにしました。

19時を定時とする。ただこれだけのことなんですが、生産性が爆発的にあがって、生まれ変わったようにエネルギッシュになれました。

19時を本当の意味での定時と決めたら、一日の計画をたてるときに19時までに予定の仕事を片付ける決意が強まります。すると19時めがけて全力を注ごうって気持ちになれるので、決意の力がグワッと湧いてきます。

毎日毎日、この19時の壁に向けて全力でボールをぶつけていくんです。見せかけだけの「定時」だったり、なんとなく「今日中にやる」という気持ちではこのようなパワーは溢れ出てきませんでした。

計画があって壁がある。だから生活にピリッとしたリズムが生まれるんです。この繰り返しは私の生活に今まで以上に大きな変化をもたらしてくれています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

タスク管理マニアが高じてWebで「タスクシュート時間術」を実践できる「TaskChute Cloud」を自らの手で開発してリリースしました。 タスクシュート時間術の考案者である大橋さんから開発許可を得た公式ツールです。

▼これでタスクシュートに死角がなくなった!ご利用はこちらからどうぞ。

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。