音楽活動プラットフォーム「Frekul」を運営する株式会社ワールドスケープのCTO(最高技術責任者)に就任しました!

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photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

前の会社を飛び出してシステム屋から音楽家へと向かうべく勇敢に立ち上がったとき、お金以外に心配していたことが2つあります。私独自の音楽の道を切り拓くために、時代遅れの音楽業界とどううまく付き合っていくべきか。そして、私と同じく未来を担うBurning!な音楽家たちが集う刺激的な場に身を置くにはどうすればいいか。この2つです。

ブログを中心に個人事業を築いているだけでは不十分なのはすぐに分かりました。熟考した結果、私は今まで出会ったサービスの中で最もビジョンに共鳴できた音楽活動プラットフォーム「Frekul」の運営を手伝いを始めました。「どうせ音楽の道を切り拓くなら、業界ごとひっくり返してしまえ。」という考えに至ったのは実に私らしい発想だったと思います。

最初は個人事業の片手間として始めましたが、個人事業の安定とともに徐々に比重を上げていけました。Frekul事業は実にエキサイティングで、当初私が懸念していた2つの問題も最高のかたちで解決できそうです。陳腐な表現は嫌いですが、ここは率直に言いましょう。この会社は間違いなく私の人生を変えた会社に違いありません。

そして先日、私はこの「Frekul」を運営する株式会社ワールドスケープの最高技術責任者に、つまりCTOに任命されたんです。心から誇りに思います。ダンケ!

せっかくの機会ですから、今日は私が目指す理想の音楽家像と、Frekulが目指す理想の世界についてお話しましょう。

インディーズで活動するか?メジャーを目指すか?

私がこの愛すべきブログを通して目指していることも、Frekulを通して目指していることも、根底は同じです。対象があなたか、音楽家かの違いでしかありません。つまり「自分の大好きなことに没頭する」生き方を私も含めた全ての夢見るリアリストとともに実現することです。

どちらも私が「かように生きていけたならなんと幸せだろうか!」と思える世界を実現するためにやっています。

人は得意なことより、好きなことをやるべきです。働き方全般においては独立するか?就職するか?という2つの対比がよく用いられますが、音楽の世界でも同じようにインディーズか?メジャーか?という対比がよく問題になります。

私の理想を説明するうえで良い例なので、インディーズで活動をすべきなのか?メジャーを目指すべきなのか?についての考えをお話しておこうと思います。

私にとってどちらが良いかと聞かれれば、明確に「どちらでも良い」と答えます。うがいして吐き出そうとした水を誤って飲み込んでしまったような、不快そうな顔をしていますね。

落ち着いてください。私が言いたいのは、インディーズかメジャーかといった表面的な形式はどうでも良いということです。そんなことよりずっと大事なのが、自律的な活動基盤を築くことです。

音楽に限らず、どんな職種でもどんな活動形態でも、活動内容が特定の会社や業界に依存している限り自分の好きなことを追求することはできないからです。

自律的な活動基盤を築ければ、インディーズだろうがメジャーだろうが最終的な選択権を自分で持てます。これがまずもって重要です。自分にとっての最適なカードを自分できれるからです。

自分の大好きな音楽を徹底的に追及できる世界をつくるために

ではどうやって?良い質問です。自律的な活動基盤を築くには、方法は1つしかありません。それはアーティストとファンがダイレクトにつながることです。アーティストとファンさえ居れば成り立つ世界があれば、それはなし得ます。

ではどうやって?実に良い質問です。「ではどうやって?」はこの世で最高の質問のうちの1つです。アーティストとファンがダイレクトにつながるために何をすれば良いのか。それには4つのステップが必要です。

  • 1.リスナーとの出会いの場をつくる
  • 2.気に入ってくれたリスナーに自分の名前をつたえる
  • 3.リスナーにこちらからダイレクトに連絡できるルートを確保する
  • 4.ファンが音楽活動に貢献できる場を設ける

この4つは1つとして欠かせないでしょう。蚊のように慎重にならねばなりません。これを私を含めたすべての音楽家が効率的かつ効果的に実現できるようにと作られたのが「Frekulです。

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その先には、歴史上はじめての「アーティスト主導の世界」が待っています。音楽が音楽然と存在できる世界です。生まれつきの夢想家である私の意義深い仕事の1つとして株式会社ワールドスケープのCTOを務めあげるつもりです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。