50種類以上のワークを通して中途半端な生き方から脱却させてくれる本〜書評「100%」 by ジェームス・スキナー〜

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photo credit: Misty and Daisy via photopin (license)

私の愛しいアップルパイへ

率直に答えてください。あなたの今の人生を100点満点で評価するとしたら何点でしょうか。

、、、

おそらく十中八九60点か70点と答えたでしょう。たまたま今の気分が少し良ければ80点と答えたかも。私もそうでしたから分かります。この質問は、今日紹介する本の最初でやるワークの1つなのです。

さて、考えてみてください。はたして60点か70点の人生で満足でしょうか。

まぁまぁな人生で満足でしょうか?NO!体力温存の人生で満足でしょうか?NO!たかだか平均点以上の人生で満足でしょうか?NO!!!

私もあなたも本心では分かっているのです。我々は情熱の炎を燃え上がらせるような生き方を選ぶべきだと!100点満点の完璧な人生!100%すべての力を出し切った人生!7日間すべてをBurning!させる人生!

その大切さを教え、方法を見出してくれるのが今日紹介するジェームス・スキナー氏の著書「100%」です。ジェームス・スキナー氏は7つの習慣」を日本に持ち込んだ人としても有名な方です。

この本は単に物ごとの考え方を教えてくれるのではなく、ワークを通してあなたが自分で答えを見出すことのできる貴重な一冊です。

50種類以上のワークを通して中途半端な生き方から脱却させてくれる「100%」

本書はこんな風に始まります。

あなたの人生は何%だろうか。

そして、それでいいのだろうか。

(本文より引用 位置No.367/3059)

もちろん目指すは100%です。本書では100%の生き方を体現するための生き方を教えてくれます。

今日は私が「これは!」と思った箇所を中心に100%の考え方を6つご紹介しましょう。

  • 1.望む結果の原因をつくれ!
  • 2.今の人生を選択しているのは自分である!
  • 3.レールを外れて罪のない罪を犯せ!
  • 4.100%の瞬間は愛と冒険がもたらす!
  • 5.不可能だと思える目標を立てろ!
  • 6.働くことは仕事の邪魔!

1.望む結果の原因をつくれ!

結果ではなく、その原因に対して、決意をしなければならない

(本文より引用 位置No.534/3059)

私が最初に受けたのはこの箇所でした。人は何かを始めようとしたり、何かを達成しようとするとき、どうしても望ましい結果について決意しようとしてしまうものです。

売上を30%アップしよう!良い人と結婚しよう!フルマラソンを完走しよう!

しかし、これはまったくもってズレたやり方です。なぜなら望ましい結果について決意するのは簡単で、誰でも楽にできることだからです。売上を上げることや幸せな結婚をすること、フルマラソンを完走することは、なんの苦もなく受け入れられることでしょう。

しかし、本当に難しいのは、その原因を作ることなのです。売上を上げるために、商品企画を100作る!良い人と結婚するために、肉体面と精神面で自分を鍛える!フルマラソンを完走するために、毎月100km走る!結果とは違って、原因をつくるのは楽々できることではありません。だからこそ決意が必要なのです。

本当に必要なのは結果について決意することではなく、原因について決意することなのです。

2.今の人生を選択しているのは自分である!

今の人生は自分の選択の結果だということを認めるまでは、自由にはなれない。

今の人生は自分の選択の結果だということを認めて、初めて違う人生を選ぶことが可能になる

(本文より引用 位置No.611/3059)

私たちの今は、私たち自身が選択した結果に他なりません。これは残酷でもあり、力強い言葉です。絶望でもあり、希望でもあります。そして、これは真理です。

もし、過去や未来、他人との因果によってやむを得ず選択した結果であるという被害者意識を持っていては、いつまでたっても流れを変えることはできないでしょう。

これを受け入れることなしに、60%か70%の人生を100%にすることはできないでしょう。なぜなら、今までの惰性をぶち壊して選択を変えていかなければならないからです。

3.レールを外れて罪のない罪を犯せ!

ここで遊びという言葉の意味について考えておきたい。  遊びというのは、規格外の動きのことである

(本文より引用 位置No.810/3059)

私たちは自分でも気づかないうちに惰性に流されていることがあります。注意しなければならないのは、この世では権威や常識や文化やなどの皮を被って惰性を強いてくることが数えきれないほどある点です。

ですから、こういった惰性や安定に流されず、新しいやり方を試すことが大切です。そして、その考え方を習慣化してしまうことです。そのためにジェームス・スキナー氏は「罪のない罪を犯せ!」と言います。

髭を伸ばしてみるのもいいかもしれません。北に祈るのではなく南に向かって祈るのもいいかもしれません。1日会社をサボってみるのもいいかもしれません。土足で家に上がってみるのもいいかもしれません。食べ物を手で食べてみるのもいいかもしれません。

正しいやり方も間違ったやり方もありません。唯一、今と違うやり方を試してみることこそが正しいのです。

4.100%の瞬間は愛と冒険がもたらす!

どうしたら幸せになれるか。

これは、私のよく受ける質問である。

そして、20年間にわたり、25万人以上の人を指導してきた結論を言おう。

愛と冒険だよ!

(本文より引用 位置No.937/3059)

惰性のレールを外れた私たちはいったいどこに向かえばいいのか。ジェームス・スキナー氏は明確にこう教えてくれます。「愛と冒険」だと!

毎日同じようなことを繰り返すのではなく、少ない休日のために生きるのではなく、惰性的に生きるのではなく、愛と冒険に生きる!Sweeeeeet!

5.不可能だと思える目標を立てろ!

目標を設定するとき、達成方法がわかれば、その目標は小さすぎる!

(本文より引用 位置No.1506/3059)

これは実は難しいことです。現実的な制約をすべて外して、心の底から100%の力でやりたいと思える目標をたてるのは訓練が必要です。なぜなら、人間だけが持つ優れた能力「想像力」を十分に発揮しなければならないからです。

しかし、この訓練を積むことでしか愛と冒険の人生を歩むことはできないでしょう。

不可能とも思える100%の目標をたて、その結果を現実化する原因について決意し、実際に行動に移す。それが、100%の生き方をつくるコツなのです。

6.働くことは仕事の邪魔!

もっと多くのことを成し遂げるために、 より少ない時間を割り当てることだ。

(本文より引用 位置No.2040/3059)

毎日9:00~17:00まで働くことで満足感を得るような働き方はもう時代遅れってものです。ジェームス・スキナー氏はこれを「決まった時間で働くことは、サラリーマン根性の始まりである。」と痛烈に批判してくれます。

サラリーマンでもフリーランスでも投資家でも主婦でも学生でも、いまの働き方がどうであれ、私たちは多くの選択肢を持っています。自分でなくても済む仕事を委任すること。やらなくて良い仕事や雑務や人間関係を切り捨てること。そして、自分が没頭すべきことに没頭できる環境をつくること。それが100%へと続く道です。

すべてのワークを実践すれば、予想だにしない大きな変化を得られる本!

この本は読めば知識が増えるというような本ではありません。本書の中に散りばめられている50種類以上のワークを通して、自分にとっての正しい決断を後押ししてる実にエキサイティングな本なのです。

先日、ジェームス・スキナー氏の講演で聞いたこんな話を思い出します。

あなたはあなたの伝説を歩いている

あなたが自らの伝説を歩むためにも、ぜひ本書を手にとってワークをすべて実践してみてください。必ずや予想だにしない大きな変化が起きることを約束しましょう。もしなんの変化も起きなければ、あなたの靴の裏のガムにキスしてさしあげましょう。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。