アドラー心理学では褒める代わりになにをすればいいのか?

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私の愛しいアップルパイへ

「汝!我が言を決して取り違えたもうな!アドラー心理学のいうとおり、自信を失くしたのは褒められ続けてきたからだ!」と夢と情熱を胸にオーソン・ウェルズのごとく雄弁に語ったのは記憶に新しいでしょう。

この話を聞いてあなたはかつてローマを襲ったならず者たちのように私にこう言うかもしれません。

「ハッハー!褒めるのが禁止だぁ?いいだろう、百歩譲ってそれが正しかったとして、褒めるのが禁止なら代わりになにをすればいいんだ?ただ黙って、天使が通りすぎるのを待てとでも言うのか?サイレンス・イズ・ゴールデンだって?やかましいわ!」

ご安心ください。私にはあなたのその疑問に回答する準備があります!

アドラー心理学で褒めることが禁止なら代わりになにをすればいいのか?

褒めるのがいいなら代わりになにをすればいいのか。私が思うにそれは二種類あると考えます。

「どうやってやったの?」と聞く

私ならまず褒める代わりに「どうやってやったの?」と聞きます。

つまり、相手がなにを感じ、なにを選択し、なにを得たのかを理解することです。評価でも解釈でも助言でもなく、共感することです。これは相手を褒めることではなく、アドラー心理学でいう尊敬(「ありのままのその人」を認めること)とも一致します。

こんなことをいうと、根堀葉掘り聞くと煙たがれるのではないかと思うかもしれません。

かの偉大なりし7つの習慣では共感による傾聴と書かれており、その効果についてはこう謳われています。

共感して聴くことができれば、それ自体が大きな預け入れになるのだ。相手に心理的な空気を送り込んで、心を深く癒やす力を持つのである。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

相手に心理的な空気を送り込む!ナイス!

参考までに、マインドフル・リーダーシップという本では、ゼネラル・エレクトリック社を率いたかのジャック・ウェルチ氏の手法を参考に、褒める代わりにこんな方法が挙げられていました。シンプルでわかりやすい方法だったので紹介します。

成功したら「How」、失敗したら「Why」を問え

マインドフル・リーダーシップ 第4章 目の前の彼と「心を合わせて」いますか? P.162

自分がどう感じたかを伝える

そのうえで、自分がどう感じたかを伝えるといいでしょう。「予想もしていないことで驚いた」とか、「自分のことのように嬉しい」とか。

純粋に自分が感じたことを伝えるのは、相手を評価することとは違います。相手を理解したうえで自分がどう感じたかを伝えることは、褒めることで相手を操作しようとする行為とは天と地の差があります。

そして、おそらく最もパワフルな反応のうちの1つが感謝を伝えることでしょう。「ありがとう」と伝えることは素晴らしい空気を送り込んでくれます。

素直に実行できないときは普通である勇気に立ち戻る

これらを実行するのは、予想以上に難しいです。つい相手を評価したり助言したりしたくなって、素直に実行に移すことができなくなることもあるはずです。または、表面的なテクニックに走って煙たがれるかもしれません。

そのようなときは、根底にある相手への尊敬に立ち戻ることです。ありのままの相手を理解したいのだと、相手を真の意味で尊敬していたなら、おそらく自然にできることです。

▼もし相手を尊敬することが難しいのであれば、もう一度「普通であることの勇気」に立ち戻ることです。

おっとメアリーが呼んでる。舞踏会の時間らしい。また手紙を送ります。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。