すごい本レビュー:起業メンタル大全 by 立花 岳志

すごい本レビュー:起業メンタル大全 by 立花 岳志

私の愛しいアップルパイへ

Woooooo!ブロガー・ビジネス書作家である勇敢なるカウボーイ、立花岳志の兄貴が新著を出版したと聞き、さっそく手に取りました。

その名も「起業メンタル大全」、なんと甘美な響きッ!

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自由国民社
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私はこの本を夢中で読んだわけですけれど、独立・起業に興味を持った人がまず何から始め、何を考え、どのような心構えが必要かが詰まった良書でございました。

普通のサラリーマンであった著者が実際に独立・起業し、軌道に乗せるまでに培ってきたナレッジが凝縮されています。Cooooool!

グルメなあなたもきっと満足できるでしょうから、本書の魅力をお届けします。

先の読めない今こそ起業の選択肢

賢いあなたであればもう十分過ぎるほどご存じのとおり、今ほど先の読めない時代はなかなかありません。

特に仕事という面では、人生100年時代に突入したとともに終身雇用が非現実のものとなり、柔軟なキャリアプランの構築が求められるようになりました。

こういった状況にあって、なるべく安定した会社を選んで長く働くという戦略はまったく理にかなっていません。

それより、今働いている会社が立ち行かなくなったとしても、自分でどうにかできる力を持っておく方が有効でしょう。それはつまり、自分でどうにかできるということは、自分でビジネスを築く力をつけるということです。

そこで「起業」という選択肢がモノリスのごとく浮かび上がってきます。

起業前の悩みに応えてくれる一冊

とはいえ、起業しようと思って動き出せる人は極めて少数です。そこで、本書の出番というわけです。

起業してからのステージは大きく3つのステージに分けられるでしょう。

  1. 離陸時(独立・起業)
  2. 飛行中(経営)
  3. 着陸時(世代交代・売却・譲渡)

それぞれのステージで必要な知識や課題などがあるわけですが、最も悩ましいのがステージ1ではないでしょうか。ステージ2、3はすでに確立された専門書、学問が存在します。また、ステージ2、3まで来ると困ったときに相談できる人間関係がある程度構築されているはずです。

一方、ステージ1の段階では商品はなく、経験もなく、相談にのってくれる経験者も身近に居ないことがほとんどでしょう。本書はそういった方へ、独立・起業に興味を持ったら何をすべきか導き、背中を押してくれます。

通常、ステージ1の乗り越え方は個別最適化が必須で定型化しづらく、なかなか体系化が難しいものです。本書はそういったテーマへ果敢に切り込んだチャレンジングな一冊です。

しかも本書で勧めているやり方はノーコスト、ノーリスクでできます。スモールスタートとスモールウィンを積み重ねる、まさに独立・起業に興味を持った人へ最適なアプローチです。

内容は著者の成功事例と失敗事例を踏まえて語られているので生きたノウハウになっています。もちろん著者の経験とノウハウだけでなく、独立・起業された方のエピソードも交えながら語られているので、実にエキサイティングに読めました。

さぁ、冒険の始まりだ!

以前なら起業というのは環境に恵まれた人だけが取り得る特別な手段でした。しかし、今では違います。

本書でも言及されているとおり、情報化社会が到来したことで起業の選択肢は誰にとっても現実的になりました。副業からスモールスタートするなどの選択肢を取れば、誰でも挑戦できます。

私自身、独立・起業して10年が経ちますが「このご時世、起業に挑戦しないのはもったいない」とすら考えています。

なんとなく社会に出て普通に働いてきたけれど、独立・起業に対する興味が抑えられないといった方は是非手に取ってみてください。「自分には無理」で終わらせるのはもったいないです。さぁ、冒険の始まりです!

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貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。