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私の愛しいアップルパイへ
七面倒臭い説明を省いて端的に説明すれば、我が人生の永遠のテーマは「諦めきれない夢」です。なんて甘美な響きでしょうか。どうすればこの夢に辿り着けるのかばかり考えています。
色々なことを試してみるうちに、いくつか失敗パターンが見えてきました。その中で最も有害なのが「こんなことをやってて何になるんだろう?」と疑心暗鬼になることです。
「こんなことをやってて何になるんだろう?」という考えが首をもたげてきたとき、夢の挫折と不幸の始まりが見えてきます。この思考を捨て去ることなしには、一向に諦めない夢にたどり着くことは出来ないでしょう。
「こんなことをやってて何になるんだろう?」が右肩下がりの人生をつくる
ご存知の通り、私は人一倍繊細な心の持ち主で、それ故「こんなことをやってて何になるんだろう?」という不安にひどく敏感でした。そして「慎重さ」の名のもとに「こんなことをやってて何になるんだろう?」と不安に感じるようなことを1つ1つ排除していくような人間でした。私だけは損したくないと思っていたからです。
今思えば「こんなことをやってて何になるんだろう?」とビクつく度に自分のパワーは削がれていきました。そして、その声に耳を傾ける度に人生は右肩下がりになっていったのです。当時はそれがクレバーな判断に思えていたのですから不思議なものです。
「音楽なんて聴いていて何になるんだろう?」「ギターなんて弾いて何になるんだろう?」「バンドなんて組んで何になるんだろう?」「ライブを続けて何になるんだろう?」
一番ひどかったのが「今から一曲作り上げたところで、いったい何になるんだろう?」でした。私がマンションの片隅で一曲作り上げたところで、私を取り巻く現実は何も変わらないのではないかと絶望したとき、私の足は止まりました。ガッデム、、、
結局、全てを諦めるギリギリのところで理解しました。「こんなことをやってて何になるんだろう?」という疑心暗鬼に従うことが全ての元凶だったことにです。
何かを達成しようと思ったら、無駄だと思えるようなことを諦めずに続けていく以外に道はありません。これを否定する「こんなことをやってて何になるんだろう?」は、人を堕落させます。
そのときから「こんなことをやってて何になるんだろう?」を捨て去るように努めました。最初こそ「こんなことをやってて何になるんだろう?」という疑問を無視するのに勇気がいりましたが、実際にはその方が良い結果を残す体験が増えていきました。
今なら胸を張って答えることができます。
あのとき私は、こんなことをやってて何になるかなど分からずとも、一曲でも多く作品を作っていれば良かったのです。
「こんなことをやってて何になるんだろう?」を捨てよ
今でも時折「こんなことをやってて何になるんだろう?」と聞こえてくることもありますが、すぐにその声をかき消すことに集中します。そして、むしろ「こんなことをやってて何になるんだろう?」と思えることこそ進んで実行に移すのだと思うことにしています。
コツはこう考えることです。
「こんなことをやってて何になるんだろう?」ではなく「こんなことやってて何が起こるか分からないからクソ面白い」。
ナイス!
貴下の従順なる下僕 松崎より