聴衆をビフテキにできるほど熱くてインパクトあるプレゼンの技術~話し方編~

tunakan

私の愛しいアップルパイへ

なんとも光栄なことに、最近は月に1~2回くらいのペースでプレゼンさせて頂く機会に恵まれています。

私はプレゼンなるものが大好きです。表情の動きや身振り手振りや声のトーンなど、文章だけでは到底伝えることができない表現が可能だからです。

プレゼンを通せば、あなたをビフテキにできるほどの、より一層熱いメッセージを伝えることができると私は信じています。

ああ、そうだ、良いことを思いつきました。私があなたをビフテキにするために心がけているポイントをご紹介しましょう。

聴衆をビフテキにするプレゼン技術~話し方編~


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今日は「聴衆をビフテキにするプレゼン技術」と題し、特に話し方の面で私が気をつけていることを5つご紹介します。

1.立ち止まってゆっくり、自信たっぷりに

通常時は立ち止まってゆっくり、自信たっぷりに話すようにします。

馴れないうちはついフラフラしたり、早口になりがちですが、そこはどっしりと構えて、普段よりゆっくり話すくらいがちょうど良いです。そして、真にメッセージを伝えたいポイントにきたら、少し大げさに動いて声色を強めます。

私も以前失敗したのですが、冒頭で熱くなり過ぎないように注意したいところです。その後、熱が収まらずに強調したいメッセージが埋れてしまったからです。

このように静と動を効果的に使い分けるためにも、通常時のトーンは大切にすべきです。

2.ここぞというときのジェスチャーを準備しておく

プレゼンで重要な意味を持つのがジェスチャーです。ジェスチャーを効果的に使えば、文章ではとても表現できないようなパワーを発揮できるからです。

ただ、事前に動きを1つ1つ決めてしますのは難しいでしょうから、重要な場面で使うジェスチャーだけは決めておきます。

前に出るのか横に歩くのか、片手を挙げるのか両手を広げるのか、腰は曲げるのか仰け反るのか、といった具合にです。

また、私はプレゼン中に演台は一切使いません。体の下半分を隠して微動だにせずプレゼンをするなんて、片目を瞑ってビリヤードに挑戦するようなものだからです。

3.フライタークの三角形を意識する

上述した通り、構成上冒頭でいきなり熱くなるのは避けた方が良いでしょう。何処で熱量を最高潮にもってくるかは、見極めが必要です。

私はフライタークの三角形というものを意識しています。

これはグスターフ・フライタークが「戯曲の手法」の中で説いたとされるもので、物語の頂点(図中のK点)を全体の3分の1過ぎくらいに持ってくる技法です。

冒頭は大理石像の如く冷徹にはじめ、それからジワリジワリと徐々に熱くなっていき、3分の1が経過した頃に熱量を爆発させるやり方です。

4.休符を効果的に使う

語尾を伸ばしたり、「あー」だの「えー」だのラクダの如く「イーアー」だの言って、不安のあまり音で時間を埋め尽くそうとしないことです。

休符のない音楽ほど退屈なものはありません。ときに休符はどんな楽音よりも雄弁に語ります。沈黙にはメッセージが宿るのです。

特に、最高潮の熱量を発した直後に唐突に休符を置けば、単純ながらも大きな効果を発揮できることでしょう。

5.暗記すべき箇所を見極める

私は原則として全編通して何も見ずにプレゼンできるよう準備しますが、プレゼンの内容や時間によってはそれが困難な場合もあります。

ですから、プレゼン内容の中でも優先順位を決めておき、確実に覚えておくべき箇所と、メモを見てもいい箇所に分別しておきます。

例えば、感情むき出しで、とにかく夢や理想や信念を伝えたいような箇所は、何も見ずに話した方が良いです。

逆に、体系だてて整理した内容を淡々と説明するような箇所なら、メモを見ながらでも問題無いでしょう。

プレゼンのパワーを活用しよう!


photo credit: L’imaGiraphe (en travaux) via photo pin cc

数十分のプレゼンの中で、ものごとの客観的で論理的な構造を解説するのは非効率かもしれません。

しかし、会場のライブ感あふれる野生的な雰囲気には、300ページの論文よりずっと強烈なメッセージ性が宿っています。

その効果的な活用方を身につけることが出来れば、きっとより多くの人を突き動かすことが出来ると私は信じています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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