私の愛しいアップルパイへ
今回はNozbe入門第二弾!コンテキスト活用編です!!
前回はNozbe入門者が最初にぶつかるであろう壁、タスクのカテゴリー分けについてお話しました。
そして今回は、恐らく次に立ちはだかるであろう問題、コンテキストの使い方についてです。
このコンテキストなるものこそGTDを実践する上で、Nozbeを活用する上で最も重要な事と言っても過言ではありません。
コンテキストこそNozbeを快適に使う上でのキモになるのです。
そこで今回は私がNozbeを使う上で気をつけているコンテキスト活用のポイントを紹介します。
コンテキストの目的
コンテキストとは一般的にタスクの状態を表す属性として解釈されます。
ここで注意が必要なのは、コンテキストはタスクに関してモレ無くダブり無く付加情報を与えようというものではありません。
単なる整理の為に、とある視点からタスクを分類しようというものではありません。
コンテキストを付与する最終目的は、そのタスクをいかにして見たい時”だけ”見える様にするかです。
今の自分の状態・環境に合致したコンテキスト名をNozbe上でクリックするとタスクの一覧が表示されます。
この時、今やるべき事、もしくは今やりたい事以外のタスクが一つでもそこに存在していたなら改善の余地があると言う事です。
コンテキストを活用する為の3つの法則
さて、上述したコンテキストの目的をもとに、私が悩みぬいた末に辿りついた法則を3つ紹介しましょう。
1.付けるコンテキストは必ず1つにする
Nozbeでは1つのタスクに対して複数のコンテキストを付与する事ができる様になっています。
しかし、タスクに2つ以上のコンテキストを付けるのは「見たい時”だけ”見える」という点で改善の余地があります。
例えばあなたが家族でPCを共有しているとしましょう。PCはこの一台しかありません。
あなたは明日の出張の為に「Webで電車の時刻を調べる」というタスクを追加しました。
このタスクに付与すべきコンテキストは何でしょうか。
ここで「Home」と「PC」という2つのタグを付与した場合、事態はややこしくなります。
なぜならあなたが家に居て、PCが他の家族に使用されている場合、「Webで電車の時刻を調べる」事は出来ないからです。
つまり「Home」というコンテキストには今できないタスクが表示されてしまうのです。
2.物理的な制約条件をコンテキストにする
これはコンテキストを作る時の考え方です。
最もオーソドックスなコンテキストの作り方は、タスクを実行する際の物理的な制約条件をコンテキストにする事です。
最もポピュラーなのは“場所”を示すコンテキストでしょう。この場所に居ないと実行出来ない場合、そのタスクにはその場所を示すコンテキストだけを付与します。
それは例えば「家」や「会社」や「地元の店」などです。
次にポピュラーなのは“道具”を示すコンテキストです。それは「PC」や「本」、「インターネット」などです。
ここで注意すべきなのは、最も強い制約条件だけをタスクに付与すると言う事です。
1の例を考えた場合では、「Webで電車の時刻を調べる」というタスクには「PC」というコンテキストだけを付与すべきなのです。
“家に居る”という制約条件よりも”PCを使える”という制約条件の方が強いからです。
タスクを実行する上で最もネックになる条件には何があるかという観点でコンテキストを作っていきましょう。
3.心理的なハードルに応じてコンテキストを分ける
コンテキストというのは、言わば自分が何を基準に実行するタスクを選んでいるかを表現しているのです。
2で説明した物理的な制約は、実行するタスクの選択基準としては分かりやすいでしょう。
しかし物理的な制約とは別に、心理的、精神的などの主観的なハードルも制約として選択基準になり得ます。
例えば、あなたが画家だったとしましょう。あなたは家にアトリエを持っています。逆にアトリエは家にしかありません。
この時、絵を描くというタスクに「Home」というコンテキストを付与するのはあまり望ましくありません。
確かに家に居れば確実に作品を制作できます。しかし、「風呂掃除をする」というタスクと「絵を描く」というタスクを分けた方が良いのは明白です。
なぜなら風呂掃除をしようと思った時に必ず絵も描きたい状態かというとそれは恐らく違うであろうからです。
ほとんどの場合このコンテキストは重要度や優先度の違いと合致します。その為、特別重要な事に関してはコンテキストを分けると良いかもしれません。
コンテキストは自分との対話
どのコンテキスト構成が最適かは、とにかく自分を深く掘り下げる事でしかわかりません。
日々タスクを実行する中で、最もストレスフリーなコンテキスト構成が何なのかを常に考えましょう。
キーワードは「そのタスクは見たい時”だけ”見えるか」です。
ちなみに参考までに私のコンテキストを紹介しておきます。
私は場所、道具、人、タスクの状態、によってコンテキストを分けています。
「DTM」というのは私の作曲に使う道具です。これは家にしか無い道具ですが、「Home」というコンテキストとは別にしています。
それは重要度、優先度、使うエネルギーなどの観点で他のタスクとは明確に違いがあるからです。
「Note」というコンテキストも同様です。私は「Note」を使う時は本気で考え事をする時にしか使わない為、重要度、優先度、使うエネルギーの観点からコンテキストを別出ししているのです。
それでは、あなたのNozbe生活がより良きものになる事を願って。
貴下の従順なる下僕 松崎より
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