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私の愛しいアップルパイへ
せっかく定着した良い習慣が、何かの拍子に途切れてしまうことも珍しくありません。習慣ってのは、まるでガラス細工のように壊すのは簡単で、戻すのは困難です。
正直に告白しますと、最近私はランニングの習慣が途切れてしまいました。1年以上もほぼ毎日走っていたのですが、前の会社を辞めたタイミングで生活リズムが大きく変わってしまい、いつの間にか習慣が途切れてしまったのです。
最近どうにかもう一度ランニング習慣が身につきつつあるので、そのときに行った対策をまとめます。
やらない理由を挙げて1つ1つ対策していく方法
一年以上前にランニングの習慣が途切れてしまってから、何度も「前は走れてたんだからまた始めよう!」と奮起したのですが、なかなかうまくいきませんでした。
これではいけないと思い、逆方向のアプローチでじっくり攻めることにしました。やらない理由を挙げて1つ1つ対策をうっていく方法です。私がランニングしない理由は大きく5つありました。
1.これ以上疲れたくないから走りたくない
2.忙しくて時間がないから走りたくない
3.走るモチベーションが沸かない
4.もう一度走り続ける覚悟が決まらない
5.寒いから走りたくない
もぐら叩きの如く出現する言い訳に辛抱強く対策することで、習慣を取り戻せつつあります。
途切れてしまったランニング習慣をもう一度取り戻すために行った5つの対策
1.これ以上疲れたくないから走りたくない
普段は朝から晩まで働いています。夕方頃になるとクタクタです。そうなると、疲れきってしまってとてもランニングに行く余裕なんてなくなってしまいます。
しかし、ランニングしてみると分かるのですが、これは大きな勘違いです。なぜなら頭の疲れと体の疲れは別物だからです。頭が疲れきっているときにランニングで体を動かしてみると、体全体がスッキリすることが分かります。
また、頭と体をバランス良く使うと寝つきが良くなります。頭だけずっと使っていると耐え難い不安に襲われて寝つけなくなるときがあったので、これは良い効能でした。
仕事で疲れてきってクタクタになっているときこそランニングでリフレッシュだと思うと、疲れるからやらないとは思えなくなります。
2.忙しくて時間がないから走りたくない
やるべきことというのはいつだって無数にあります。特に他人からの依頼や期限の差し迫った仕事などが複数重なったときは、ランニングに時間割いている余裕なんてなくなってしまいます。ランニングしている間に仕事の期限が間に合わなくなったらどうするんだ!なんて思うと重い腰が上がりません。
しかし、実際にはランニングの時間を惜しむほど差し迫った状況でないことがほとんどです。それでも時間がないんだと言い訳したくなるのは、ランニングにどれだけ時間をとられるか分からないから不安なだけなのです。
そんな時は、ランニングにかける時間の見通しを立てるのが効果的です。お薦めは15分ラン、20分ランのように走る時間を固定することです。時間を固定すれば、いつ走ってもだいたい同じ時間で帰ってこれます。
私は今15分のランニングと決めているのですが、前後のストレッチを含めて計43分の時間がかかります。正確にこの時間で帰ってこれます。単に今からランニングにいけるかではなく、43分間のランニングをしていいかの判断にすれば「時間が無いから」と安易に習慣を切り捨てなくて済みます。
3.走るモチベーションが沸かない
ランニングを始めるってのは、「oh,,,運動不足だから走らなくちゃ!」みたいにどうも消極的に捉えてしまいがちです。このままだと良くないからやらなくてはいけないんだと思うと、モチベーションが上がらないのです。
しかし、ランニングは長期的な問題を予防するための地味な活動ではありません。走ったその日から大きな効果を発揮するものです。
1でも書いた通り、ランニングすると体全体をリフレッシュできます。寝る時には気持ちよく寝つけます。
走れば今日一日を気持ちよく過ごせると思うと、今日走るモチベーションが湧いてくるのです。
4.もう一度走り続ける覚悟が決まらない
新しい習慣を始めるときもそうですが、一度途切れてしまった習慣をもう一度始めるときは特に勇気が必要です。もし習慣化に失敗してしまったら、不甲斐なさにガッカリするでしょう。そうなったら二度と挑戦する気が起きなくなってしまいそうです。
こればっかりはじっくりと対処していかなければなりません。私がやったのは、走れなかった日々を無かったことにせず記録に残しておいたことです。私はいつも月末に1ヶ月の振り返りを行っているのですが、ここ1年間はずっとランニングができなかった反省が綴られていました。
そのうち習慣化に失敗する恐怖を、たかだかランニングすら始められない苛立ちが上回り、吹っ切れました。
5.寒いから走りたくない
ああだこうだと色々な言い訳をつけて、意外とその根底では「寒いから」なんてシンプルな理由が習慣化のハードルを上げている場合もあります。
そんなときはお金を使ってランニング・グッズを揃えるのも手です。お金をかけると一時的にモチベーションも上がりますし、その流れで習慣化できてしまうかもしれません。
やる理由を考えるより、やらない理由を潰す
もし定着しなかったり、なかなか始められない習慣があったなら、やらない理由を考えてみるのは効果的なプローチです。やる理由があっても始めるのは難しいのですが、やらない理由を潰していけば始めるハードルが下がるからです。
また、習慣化の成功パターンは捉えどころがないので、失敗パターンを1つ1つ潰して逃げ道を塞ぐことが、結果的には成功への近道なのかもしれません。
貴下の従順なる下僕 松崎より