▼タスクシュート時間術の特徴をまとめた動画もありますので、ながら聴きなどしたい場合はこちらもどうぞ!
jMatsuzaki株式会社で開発したタスク管理・時間管理ツールである「TaskChute Cloud」を開発者本人が紹介しました。▼TaskChute Cloudhttps://taskchute.cloud/users/top▼チャンネル登録はこちらhttps://www.youtube.com/channe... 今日1日のタスクリストを作るツール「TaskChuteCloud」の紹介 - YouTube |
私の愛しいアップルパイへ
あなたもご存知の通り、私が愛用しているツールに「TaskChute」があります。
通のあいだでは、このツールの考え方の部分だけを言い表すときはカタカナで「タスクシュート」と呼ばれています。それで、この「タスクシュート」の正式とも言える解説書が出版されたのをご存知でしょうか。
TaskChuteを一気にメインストリームに押し上げた「ライフハック心理学」の佐々木正悟さん著、そしてTaskChuteの生みの親である「シゴタノ!」の大橋悦夫さん監修という、「明日に向って撃て!」に匹敵する豪華キャスティングの書籍です。
今日はこの本の紹介も兼ねて「タスクシュート」だとなぜ仕事が前に進んでいくのかを説明しましょう。
一日の流れをつくるタスクシュート式の時間術
タスクシュート式とはどんなものか、本書ではこんな風に記されています。
・「本日1日分の仕事」を1シートで管理する
・「これからやる仕事のリスト」と「ここまでにやった仕事のリスト」を一元管理する
・「1分以上時間のかかること」はすべて管理する ・すべての仕事の「見積もり時間」を出しておく
・「本日1日分の仕事」がすべて終わったら何時になるかの予測を自動算出することで、常に仕事の終わる時間(または就寝時刻)をリアルタイムに把握する
▼この4点を実際にツールでやってみるとこうなります(クリックで拡大)。
ちなみに、これはTaskChuteというタスクシュート式に最適化されたツールを使っていますが、タスクシュートは手法なので他のツールでも同じことはできます。
ではこの方式がなぜパワフルなのか、見ていきましょう。
タスクシュート式なら仕事が前に進む5つの理由
タスクシュート式のどこが良いか、私が特に気に入っている点を5つに分けてご紹介します。
1.どのくらいのペースで仕事をすれば良いか見える
2.不安が減って仕事に取り組む意欲を増やせる
3.割り込み・脱線のダメージを最小化できる
4.予測と現実のズレに気づけるのでムダが減らせる
5.精神論に頼らずに生活の質を上げられる
1つ1つ見ていきます。
1.どのくらいのペースで仕事をすれば良いか見える
タスクシュート式では、今日一日の仕事を全て並べて全てに見積時間を設定します。そうすると朝一で今日の業務終了時間が分かり、タスクを完了するごとにリアルタイムに更新されていきます(私は睡眠時間も入れているので、明日の朝起きる時間が分かります)。
今予定に対して遅れているのか、まだ余裕があるのかが正確に分かるので、仕事のペースが掴めるのです。すると、残業時間でスパートをかけるとか、午前中はだらけてしまうなんて事態を回避できます。無理なく生産性を最大化できるわけです。
2.不安が減って仕事に取り組む意欲を増やせる
タスクシュート式だと、上から順に実行していけば無理なく一日は終わっていき、無理があったとしてもどのくらい無理なのかが分かります。そして、それ以外のことについて考慮する必要はなくなります。
この状態はいつになく頭の中をクリーンに保ってくれます。あれもやらねば、これもやらねばと思い悩む必要がなくなり、いま本当に没頭すべきことに没頭できるようになるのです。
佐々木さんもこんな風に述べています。
計画を立ててみると、とたんに「今日の仕事が終わったときに見ることになる時刻」や「夕方にやることになっている仕事」などが、想像できない迫真性を持って迫ってきます。すると「仕事に取り組みたい」という気持ちがグッと膨らんできたりします。
3.割り込み・脱線のダメージを最小化できる
割り込みや脱線は生活の質を下げる大きな脅威です。人からの急な依頼を全て受けたり、興味の赴くままに脱線していれば時間などいくらあったって足りなくなります。一番の問題は、これらのタスクは必ずしも全てが、いえ、ほとんど全てがさほど重要ではないタスクである点です。
では、タスクシュート式でこのような割り込みや脱線をどう処理しているか説明しましょう。ここでもタスクシュート式の基本は変わりません。ただ、割り込みの記録をとって、その分一日の残り時間が減っていくというだけです。
こうすることで、割り込みと脱線に意識的になれます。さらに、割り込みや脱線の前に何を中断していたかが明確になります。これは割り込みや脱線による時間的なダメージを最小化するために実に有効なのです。何度も続けば危機感を感じ、何かしらの対応をとろうという気になるのです。
4.予測と現実のズレに気づけるのでムダが減らせる
タスクシュート式を実践すると、くる日もくる日も予測を立て、現実を記録するということを繰り返すことになります。もちろん予測が完璧に1分単位で合致することなんてありません。
ただ、予測精度はどんどん上がっていきます。そして、それ以上に重要なのが削るべきことが見えてくることです。
「見積もり」+「実測」というセットをまず、もちましょう。時間的な余裕などまったくない現実を知りましょう。そのうえで、「削りたくないことでも削る」のです。「スキマ時間があるはず」なんて、思っていても仕方ありません。「ふだんからやっている、それなりに大事なこと」をあえてしないようにします。これを繰り返すうちに、自由な時間が少し増えていきます。
5.精神論に頼らずに生活の質を上げられる
ここまで読んでいただければ分かる通り、タスクシュートは他のどんな時間術よりも現実的です。闇雲に頑張ろうとか、反省しようとか、時間を無駄にするなとか、心がけを変えようとか、そういった話は一切出てきていません。
タスクを並べて、見積もり時間を入れて、実績時間を記録する、ただこれだけなのです。誰もが現実的に実践可能なメソッドです。
タスクシュート式を取り入れてみよう!
タスクシュート式の時間術がなんたるかは分かっていただけたでしょうか。更なる詳細を知りたければ以下の本を手にとってみてください。
また、タスクシュート式に最適なツールは間違いなくTaskChuteです。ただ、考え方だけ参考にして他のツールを用いることもできます。実際、私もToodledoとTogglで半年ほど実践していたことがあります。
▼TaskChuteについては以下より入手可能です。無料のお試し版もあります。
貴下の従順なる下僕 松崎より