現実的に実行可能だからやる気になれる

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私の愛しいアップルパイへ

先日こんな話をしたのを覚えていらっしゃるでしょうか。あなたは雷に打たれたように驚いて、なにかを悟ったように足早に立ち去っていったのを、今でも昨日のことのように覚えています。

正しく見積もるのは思いのほか重要なことです。中には、事前に見積などせず、与えられた時間の中で最大の結果を得られるように我武者羅に動いたほうがいいとか、多めにタスクを見積もって体に鞭打ったほうがいいなんていう実にユニークな考え方を持った人も居ます。

私は断言しますが、それは逆効果なのです。人は現実的に実行可能だと思えるからやる気になれるのですから。

現実的に実行可能だからやる気になれる

私の経験を話しましょう。

私の生きがいは作曲です。私の一番大好きなことです。音楽の道に進めずシステム屋として5年間働いた頃にその時は来ました。作曲できなくなったんです。たったの2小節だって。

私はこんな風に考えてました。「この生活を続けていつ前向きな変化が起きるのだろうか?」「このまま仕事の息抜きみたいな活動を続けてなんだってんだ?」「まるで、ただ死ぬのを待ってるだけみたいじゃないか!」と。明るい未来が見えなくなった途端、動けなくなりました。これが1つ目です。

もう1つあります。その挫折から立ち上がって、もう一度諦めきれない夢に向かうって決めたときです。

夢に向かうって決意したら、突然視界が広がりました。目の前には新しい道が1つどころか、無数の分かれ道がありました。最初は興奮しましたが、すぐに強烈な不安が襲ってきました。やるべきことが多すぎて歩き出せなくなったんです。

目の前には無数のタスクがあって、しかも1つ完了したら新たに3つのタスクが生まれるようなものばかりでした。道は果てしなく遠く、いつになったら終わるのか、終わらせることができるのか、そう考えたらまた不安になって手が動かなくなりました。

どちらも理由は同じでした。「とても現実化できるなんて信じられなかったから」です。

現実的に実行可能だからやる気になれる

そのときに私は学んだんです。現実的に実行可能だと思えなければ、行動に移すことなどできないのだと。

考えてもみてください。家の建て方も知らないのに、とりあえず必要だからという理由で木材を調べることができるでしょうか。できないでしょう。

行動に移すことができなければ、なに1つ実現できることなどなくなってしまいます。おお、それを偉大なる先人はこう名づけたのです!「不幸」と!!

それから私は、自分が実行可能だと思えるように見通しをたて、それを確実に実行に移すこと力を入れるようになりました。結果は、この愛すべきブログに書き綴ってきた通りです。

見積などせず与えられた時間の中で最大限努力しようと決意したり、とても期間内にこなせないと分かっている量のタスクを見積もったりなんてやり方は二流なのです。

認識と行動に大きなギャップがある場合、我々は容易に「行動しない」という選択をとってしまうからです。結果、ロバみたいなアホ面さげて「いつかやろう」なんて言い出すんです。

正しい見積もりはパワーを与えてくれる

見通しをたてたり、正しく作業量を見積もったりすることは私たちにパワーを与えてくれるということです。現実的であればあるほど推進力がつき、そのパワーは大きくなっていくでしょう。

その積み重ねは中長期的にみて大きな違いを生む習慣になるはずです。

▼私が一日の作業量を正確に見積もっている方法についてはこちらを御覧ください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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