ゼロベース思考になれば最高にエネルギッシュな状態でいられる

カテゴリ: ライフハック

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photo credit: vharjadi via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

自らの秘められたる底力を引き出すのは実に難しいものです。やる気や生産性を完璧にコントロールすることはできません。しかし、私やあなたが掲げるきらびやかな理想を追ううえで、自分の体の中に眠っているパワーをきちんと引き出せることできるかどうかは大きな鍵です。

もし自分の中に眠っている無限の可能性を秘めたパワーを引き出せることができたなら、空中に花を咲かせることだって難しくないはずです。もちろんあの諦めきれない夢を現実化することだって!

「100%の全力を出す」「自分の大好きなことに没頭する」「死ぬまでずっとやりたいことをやる」。これは私とって最も重要なことのうちの1つです。

ごく最近なんですが、私は数年に一度くらいの周期で、やる気に満ち溢れて最高にエネルギッシュな状態になれていることに気づきました。そして今、約2年ぶりにその最高にエネルギッシュな状態を体感しています。この貴重な機会に、どうすればこの最高にエネルギッシュな状態を、数年に一度と言わずいつでも再現できるようになるのか、我が身を振り返って考えてみたんです。

そうして、1つの法則を見つけました。これを私は「ゼロベース思考」と呼ぶことにしました。

七面倒臭い説明を省いて端的にいうと、自分を取り巻く環境やこれまでの経験、将来に対する不安などの様々な要素を真正面から受け入れて、「いまがゼロベースで、これから1つずつ積み上げていけばいいんだ」という思考になれたときに、自らの底力が解放できるようになるって気づいたんです。

「ゼロベース思考」が自分の中に眠る底力を引き出すトリガーとなる

私も含め、ほとんどの人は通常いろんなことに囚われているはずです。過去の失敗や将来の不安といったネガティブな要素はもちろんのこと、現在うまくいっていることや今後うまくいくかもしれないというポジティブな要素にも囚われて、がんじがらめになっています。

こういった要素の1つ1つが行動を鈍化させる要因になっています。不安は足どりを重くしますし、期待はときに視野を狭めたり人を臆病にしたりもします。そして自分の本当の力を発揮できないまま悶々とするんです。

自分のありったけのパワーを解放して、かの非情なる現実に風穴をあけようと思ったなら、自分を取り巻く様々な要素を1つ1つ受け入れて、期待や不安に囚われないゼロベースの状態をつくるのが第一に重要だと気づきました。

では、縛られない状態をつくるにはなにが必要なのか。自分の胸に手を当てて考えてみたところ、特に重要な6つの要因が絡んでいると分かりました。

  • 1.将来への不安を受け入れる
  • 2.成功を手放して現状維持から脱する勇気を持つ
  • 3.失敗を取り戻そうとする焦りを捨てる
  • 4.他人からのプレッシャーを手放す
  • 5.刃を研いでパワーを発揮できる土台をつくる
  • 6.変化を恐れず変化に貪欲になる

1.将来への不安を受け入れる

「これからどうなるんだろう?」「本当にうまくいくんだろうか?」といった将来への不安は動きを鈍らせます。しかし大抵の場合、不安から目を背けずに真摯にアクションをとっていけば、不安を無視できるほど小さくできるものです。

脱サラ直後は文字通り不安で夜も眠れなくなりましたが、不安に真正面から取り組んだことで状況を打破できました。

2.成功を手放して現状維持から脱する勇気を持つ

ちょっとうまくいったことがあると、どうしてもその成功に固執してしまうものです。「いまうまくいっているから」「いままではこの方法でうまくいっていた」とする現状維持の願望は前進の妨げになるでしょう。

ときには今の成功や過去の成功を手放して、軽快に次のステージに飛び移ることも重要です。

3.失敗を取り戻そうとする焦りを捨てる

現状維持が行き過ぎるとさらに厄介なことが起こります。それは過去の失敗を取り戻そうと焦ることです。

これではゼロベースの状態を保つのはとても難しくなります。過去の失敗に対処しようとするのではなく、別の選択肢を探しに行くほうがずっと良いときもあります。

4.他人からのプレッシャーを手放す

他人からのプレッシャーも私たちを強く縛りつける大きな要素の1つとなります。性格の問題なのか、私は特にこれが苦手で苦労します。責任感の強い人は特にこの問題に気をつけなければなりません。

他人からの依頼や期限つきの仕事をはじめ、その他諸々の他人の期待に応えるための活動は厳正に取捨選択する必要があります。私もあなたも他人の人生を生きるべきではありません。重要度の低い期待にはNoと言うことが重要です。

5.刃を研いでパワーを発揮できる土台をつくる

「刃を研ぐ」とは7つの習慣の中で第7の習慣とされているもので、肉体面、知面、精神面、情緒面で優れたバランスを保つための習慣のことです。

生活リズムがひどく崩れていたり、人間関係が良くなかったり、精神的に落ち込んでいたりすると、ゼロベース思考の爽快な気分を味わうことはできないでしょう。自分をエネルギッシュな状態に保つためには、(1)~(4)を実践しながら自分の習慣を調律して、刃を研ぐ必要があります。

6.変化を恐れず変化に貪欲になる

ここまできたら最後の関門は変化に対して貪欲になることです。ここまでの(1)~(5)できていなければ変化は恐怖に思えるかもしれません。

しかし、変化は私たちをワクワクした状態へと導いてくれる刺激になります。うまくいった日を何回も繰り返そうとするより、毎日毎日違った自分になるほうが生産的になれます。私の好きな本にこんな一節があります。

今までに読んだ素晴らしい小説の中で、ベストセラーにならなかったものが何冊あるか、考えてごらん。地方の劇場に出ている俳優だって、ブロードウェイの俳優と同じくらい実力のある人が何人いるだろう。

問題は、才能のあるなしでもなければ勤勉かどうかってことでもない。コイン投げの達人じゃないってことなんだ。だから僕はたった1つしか目標を持っていない。「毎日毎日、違う自分になること」

これは、試すことを続けなければならないということだ。そして試すこととは、あっちにぶつかりこっちにぶつかり試行錯誤を繰り返しながらそれでもどうにかこうにか、手当たり次第にあれこれやってみるということだ。(中略)

必要は発明の母かも知れない。だけど、偶然は発明の父なんだ。

仕事は楽しいかね?

新しいチャレンジをし続けること、新しい世界に飛び込むことを忘れずにいたいものです。

ときには積み重ねるより積み減らす

気を抜くと、どうも過去の経験や今の環境に執着してしまうところがあります。そんなときは岡本太郎のこんな言葉をよく思い出すんです。

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。

自分の中に毒を持て P.11

なにかを愚直に積み重ねるのはもちろん重要ですが、積み重ねたものに執着せずに積み減らしていくこともまた重要です。これは高次の目的を追ううえで必要不可欠なことです。ゼロベース思考で居ることは単純に投げ出すのとはわけが違いますから、簡単なことではないでしょう。でも、やってみる価値はあります。

ゼロベース思考によって得られたこの最高にエネルギッシュな状態を使ってなにをやってのけてやろうか。私はいま実にワクワクしています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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