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私の愛しいアップルパイへ
肥満症の大手レーベル、マスメディア、著作権管理団体の織りなす茶番めいた音楽業界に喝を入れるべく、株式会社ワールドスケープでの闘争をはじめたのは2013年4月のことでした。いまから2年ほど前のことです。
それから1年半後、私は同社のCTOに就任し、自由へと向かう獅子のごとく突進してきました。
今日は1つ報告があります。ここで大きな方針転換をしようと思うのです。それは同社を退職し、jMatsuzakiとしての活動に100%専念しようってことです。
株式会社ワールドスケープでの素晴らしい仕事について
「実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る」というミッションを掲げるワールドスケープでの仕事はまったく素晴らしいものでした。
社内メンバーはほとんどがバンドマンでした。私はこの優秀でたくましいカウボーイ達とともに時代の変わり目のなか、音楽業界の構造や動向、なにが問題でなにが癌でどこに活路があるのかを、業界の最先端で感じてきました。これは実に大きな財産になりました。
私たちは大きく2つの武器を育ててきました。
▼ファンとアーティストをダイレクトにつなぐ「Frekul」
▼国内音楽ストリーミングサービスの先駆けとなった「Lumit」(まもなくVersion 2のiOSアプリがリリースされるぞ!)
特にLumitの立ち上げにゼロから関われたのは大きな経験でした。人が新しい音楽を受け入れるのはどういうときなのか、人が音楽に望んでいることは何なのかを真剣に考えました。
正直なところ、この2つのシステムが社会にとってなくてはならないサービスになるのを見届けずに同社を去るのは、実に苦しい決断でした。
jMatsuzakiに専念し、独自の道を切り拓く
私はいま、ワールドスケープ社の優秀なカウボーイ達と、それを支えてくれた数多くの関係者の方々に投げキッスを送りたい気分です。心残りはないかって?もちろんあります。
ただ、彼らのご健勝とご活躍をお祈りしようなんて気はまったくありません。私が祈ろうが祈らまいが、彼らは健全なる肉体と精神のもと、彼ら自身が偉大と認めるミッションを最高のかたちでみごと成し遂げるに違いないことを私は確信しているからです。
最後に1つ補足しておきましょう。
勘違いしていただきたくないのは、私が「実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る」というミッションを諦めたわけでも、優先度を下げたわけでもないということです。
私はこれからjMatsuzakiの名を掲げ、私とあなたと、そしてまだ見ぬトラヴィス達のハートをBurning!させることに専念します。そしてそれは特定の企業や業界に依存することなく、自律的に活動せんと欲するアーティスト達の基礎を作るでしょう。
私は私独自の方法でワールドスケープの掲げるミッションに貢献する道を選んだということです。私の夢が現実化されていくとともに、いずれまた彼らとともに戦う日が来るでしょう。
その日々を楽しみに見ていてください。
貴下の従順なる下僕 松崎より