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私の愛しいアップルパイへ
明日の起床時間を表示する2つの「起き時計」をあなたに紹介したのは記憶に新しいでしょう。
明日の起床時間を表示する2種類の「起き時計」 | jMatsuzaki 2012年、第2四半期における仕事術業界での最大の発明はなんといっても「起き時計」でしょう。 大橋悦夫さん(@shigotanoさん)が「シゴタノ!」上で6月8日に発表したもので、現在時刻ではなく起 … |
今回はこの「起き時計」があなたにどんな望ましい結果をもたらすか、ご紹介しましょう。
「起き時計」の3つの効力
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1.面倒な計算が生活リズムを崩している
前日に軽い気持ちで夜更かししてしまい、翌日後悔した経験は誰もが持っているでしょう。
就寝時間というのはいつも現実味に欠けています。私たちは就寝時間を少しくらい超えたって問題無いだろうと錯覚しがちです。人間の想像力には限界があるのです。
そして、いざ起きてみると寝る前の決意は儚くも裏切られ、こう考えはじめます。「ああ、昨日は夜更かししてしまったからもう少し寝ていよう」と。あなたがもう少し賢明だったらこうかもしれません。「ああ、昨日は夜更かししてしまったから調子が悪いや」と。
こんなことになるのは全て、今の時刻から起床時間を計算するのがあまりに面倒だからです。ほとんどの人は現在時刻に6を足すなんて簡単だと思っていますが、それは誤りです。「起き時計」を使ってみるとそれが良くわかります。
私たちはこの面倒な計算を日常的に先送りしているのです。ほとんどの人は寝る直前、目覚まし時計をセットする段階で始めてこの計算をします。そして時計の針を見つめながら硬直した顔面でこう叫ぶのです。「オーマイガッ!」
この「起き時計」による”人間の想像力の限界を視覚化で補う方法”の効力については、佐々木正悟さん(@nokibaさん)も以下の記事で鋭い分析をしています。
想像が感情に与えるインパクトと知覚が与えるインパクト – ライフハック心理学 大橋さんは「普段想像力でまかなっていること」を「知覚化する」というライフハックをふんだんに発明しています。6時間後を示す時計もそうですし、区切り線をいれるとか、タクシーに乗ったら写真を撮るなど、発想は … |
2.1分単位で睡眠時間をチューニングできる
上述した起床時間の面倒すぎる計算は、他にも様々な弊害を発生させていました。
あなたは自分の適切な睡眠時間を見極めるために、1時間単位か30分単位で計算していないでしょうか。
6時間睡眠で足りないと思えば次は7時間睡眠を試そうとするでしょう。睡眠時間を減らしたいと願えば、5時間にしようとするでしょう。
なぜなら、1時間か、せめて30分単位にしないと、計算するのが億劫だと直感的に分かるからです。「起き時計」を手に入れた今、この呪縛から解き放たれました。
私は今、6時間の睡眠時間を確実に確保するため、入眠時間を見込んで睡眠時間を6時間10分としています。小さなことと思われるかも知れませんが、「起き時計」が無ければ不可能だったことです。
これは、私が人よりほんの少しだけ神経質かもしれないということを差し引いても、多くの人が同じ悩みを抱えているはずです。
3.起床時間の判断基準をつくる
もう1つ「起き時計」を使ってみて気がついたのは、今まで明日起きる時間を決めるのに、思いのほか悩んでいたということです。
例えば今が22時13分だったら、明日の起床時間は何時にすべきでしょうか。4時13分でしょうか。きりを良くして4時15分でしょうか。いや、今日はいつもより少し疲れたから、4時30分の方が良いかも。ああでもやり残した仕事が溜まっているから、頑張って4時00分に起きるべきでは。
この迷いを私はたったの2文字で的確に表現することができます。”無駄”です。こういったことに確然たる判断基準を作り、即断即決できるようにすることは至高の喜びです。
こういった即断即決の基準となる「起き時計」は、実に価値のある道具です。
今日が明日へ与える影響を視覚化する
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面倒なことすら気づかない非効率な習慣が、貴重な頭のメモリを食いつぶしているというのは、よくあることです。「起き時計」はそういう問題を1つ解決する煌びやかなアイデアです。
こういう小さな規律の積み重ねが、ストレスフリーを実現していくのでしょう。
貴下の従順なる下僕 松崎より