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私の愛しいアップルパイへ
ブログを書いたりしていると、私が今あなたに向けて書いているように「想定読者」というものについて考えざるを得ません。
この想定読者をイメージしながら記事を書くからこそ主張は明確となり、内容はシンプルとなり、ブログ全体に軸ができます。
しかし、この想定読者の扱いというのが難しいもので、よく書き手の頭を悩ませる原因になったりするものです。
想定読者を固定する難しさ
まず、想定読者は大抵の場合1人ではありません。記事のネタによって変わるものです。この記事は親しい友人へ、この記事は残業でヒィヒィ言っている同僚へ、この記事はかく前に逃げるシラミのように狡猾な上司へ、、、といった具合にです。
また、書き手の心境や環境の変化を反映して日々変わっていくものでもあります。さらに、時には想定読者としていた人の考えていることが分からなくなったりして、話はどんどん複雑な方向に向かっていきます。
かといって想定読者を曖昧にしておくと、いったい誰に読んで欲しいか分からないような、何ものでもない記事が見事に出来上がります。
何か書いてあるようで何も書いていない、何かあるようで何もない、まるで“ドーナツの穴”のような状態です。それでは困ります。
最も身近な人間を想定読者として固定する
そうなると、自分の中に確固たる想定読者を何人かストックしておくのが良さそうです。
この人に絶対に声を届けたいという想定読者が居れば、思い悩んだときにはそこに立ち返ればブログの軸が保たれます。
「では誰を?」ということになりますが、私のオススメは自分自身を想定読者とすることです。その中でも特にオススメなのが「過去の自分」を想定読者としてストックしておくことです。
変わらない「過去の自分」
未来はどうなるか分かりませんが、少なくとも「過去の自分」なら変わりません。
さらに、自分という最も身近な存在が想定読者となるので、”彼”が何を考えているかもよく分かるはずです。
私にもほとんど毎日のようにイメージする想定読者「過去の自分」が居ます。”彼”とは今から4年前の自分です。「システム屋から音楽家へ」という夢を全て放り投げようとした自分です。
私は今でも4年前の自分を救い出す方法を考え続けています。
あの時読みたかったブログを書く
あの頃は自分を救い出してくれるスーパーマンかバットマンが居ればなんて願い続けていたもんです。
ですから、この愛すべきブログを開設するとき、あの頃の自分が読んだらもう最高にハッピーで最高に夢中になれるようなブログにしようって決めました。
これはブログに限った話だけでなく、以下のセミナーの企画もその根底には4年前の自分を救い出せる方法をという想いがあります。
想定読者を自分の「外部」ではなく「内部」に持つことで、そこに力強い軸が生まれたのです。
貴下の従順なる下僕 松崎より