仕事の質を上げる!あらゆる管理レベルで”共通観”を持とう part2

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オディロン・ルドン 「眼=気球」 (1878)

オディロン・ルドン 「眼=気球」 (1878)

 

私の愛しいアップルパイへ

 

“私たちは毎秒一呼吸ごとに死を相手に戦っている”

 

かの哲学者 ショーペンハウアーの言葉です。

 

さて、今回は“プロジェクト”という共通観を持って仕事の質を上げようという話の完結編。私の実践方法に言及します。

 

前回の記事はこちら。

仕事の質を上げる!あらゆる管理レベルで”共通観”を持とう part1

 

 

プロジェクトという共通観を根づかせる

 

前回の記事で、あらゆるタスクの管理レベルで共通観を持つという考えはご理解頂けましたでしょうか。

 

それでは次の問題に取り掛かりましょう。

 

それは、その共通観をどの様に自分に根づかせるかです。自分の一貫した視点として”プロジェクト”という概念を機能させるにはどうすれば良いでしょうか。自身の五臓六腑に染み渡らせるにはどうすれば良いでしょうか。

 

週に一度プロジェクトのリストを見直しますか?毎日にしますか?

 

 

私はどうかと問われればこう答えます。「”常に”です」と。

 

私の経験が正しければ、プロジェクトのリストを日次、週次で定期的に見直すというだけでは根本的な解決になりません。

 

タスクを遂行する上で、常に参照する軸になっている必要があります。それこそ脊髄が如くです。

 

 

どうすれば良いでしょう。

 

私の方法はシンプルです。タスク管理に用いるあらゆるツールの間でプロジェクト名を同期させるというだけでございます。

 

実際に見てみましょう。

 

プロジェクト名の同期

 

ツールの細かい使い分けはまたの機会に書きますが、こうする事によって目的~実行タスクまでの全てをプロジェクト名で紐付けられ、常にプロジェクトリストを見返す事に繋がります。

 

 

共通観というフィルタ

 

最初の内はこれらを同期させることは面倒だと思うかもしれません。あらゆるものをプロジェクトというカテゴリで管理するわけですから、作業時間にオーバーヘッドも出るでしょう。

 

しかしトータルで見れば、このプロジェクト名を同期させる”だけ”で得られる効果は計り知れません。

 

Evernoteに保存された資料を基にNozbeにタスクが登録され、作業を遂行する際にはGoogle Docsで成果物を作成し、実績時間はTogglで計測される。

そして成果物はEvernoteに保存されると同時に、共有すべき資料であればDropBoxに保存されます。

 

これらは全て“プロジェクト名”を軸に自然に遂行されます。逆にプロジェクト名が存在しない場合の状態を見てみましょう。

 

Evernoteに保存された資料は何の為の資料かわからず読み返される事は無い。Nozbeには場当たり的にタスクが独立して登録される。計測される作業時間は思いつきの単位となり、Google DocsとDropBoxはゴミ箱になる。

 

別の視点で見てみましょう。それぞれのプロジェクトは重要度に差があります。注力したいプロジェクト、至急着手すべきプロジェクト、空いた時間でやれば良いプロジェクトなどなどです。これらを意識するという事は、”選択と集中”の明確な判断基準になります。

そして、資料、タスク、実績、成果などのあらゆる管理レベルで、リアルタイムにこの判断基準を用いる事の価値は大きいです。

 

さらに別の視点で見てみましょう。どのプロジェクトにも所属しないものがあった場合、それは自分の中で新たな取り組みを開始すべき時が来たと言う事です。

これはタスクに限った話ではありません。Evernoteに資料を保存する時、作業時間を計測する時、Google Docsで作業ファイルを作成する時、該当するプロジェクト名が存在しないと言う事は、新たな取り組みである事を示し、アイデアを掴まえるフィルタになります。

 

という事で、先日プロジェクトマネジメント・スペシャリスト試験に合格した記念として、個人レベルでもプロジェクトという概念を導入するメリットについて整理してみました。

 

 

貴下の従順なる下僕 松崎より

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▼ご参考------------------------------------------

新版 P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック
日本プロジェクトマネジメント協会
日本能率協会マネジメントセンター 2007-11-30

by G-Tools

 

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