タスク管理や時間管理なんかに取り組んでいる間に、さっさと今やるべきことをやった方がいいという病

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photo credit: Ian Sane via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

私は普通の人よりちぃとばかしタスク管理や時間管理といった自己管理に力を入れています。この愛すべきブログでも様々な技法を取り上げてきました。

すると、こういったことに批判的な方と少なからず出会うことになります。今まで彼らから受けた最も多い批判のうちの1つが「タスク管理だの時間管理だの小難しいことをゴチャゴチャ言っているうちに、さっさと今やるべきことをやった方がずっと効率的ではないか?諸君はどう思うかね!はたしてこのjMatsuzakiとやらの口は我々の耳に相応しいのか!!」といった批判です。

今日はこの病について私の考えをお話しておきます。

タスク管理や時間管理なんかに取り組んでいる間に、さっさと今やるべきことをやった方が早いという病

この病の致命的な点は、今やるべきことは自明ではないという最も重要なことに気づいていない点です。今やるべきことは複雑な要素が絡み合っています。差し迫った仕事、長期的な計画、日々の雑多な作業、生産性を高める息抜きなど、様々な視点から選定する必要があります。

今から何をどの順番でやるかは簡単には決まらないのが常なのです。これを場当たり的に無理矢理決めようとすると、あなたは今やるべきことを容易に見誤るでしょう。

想像してみてください。今やるべきことをちゃっちゃと短絡的に決めようとすると一体どうなってしまうでしょうか。きっと単に期限が差し迫った仕事か、人からの依頼事項を優先するでしょう。それが積み重なれば、ひどく反応的で受動的な生き方になってしまいます。

大抵の場合、今やった方が早いと思ったことを今やれば、間違った方向に全力疾走することになるわけです。そして、いずれはこう叫ぶんです。「こんなはずじゃなかった!」

今やるべきことを今やるべきか考えること

かく言う私も「こんなはずじゃなかった!」と叫んだ者のうちの一人です。その場その場で自分なりのベストを尽くしてきたはずだったのですが、あらためて大理石像の如く冷徹に振り返ってみると、いつの間にか理想とはほど遠い場所に居たことが何度もありました。

タスク管理や時間管理はこういった事態を防ぐのに役立ちます。勘違いしていただきたくないのは、これらは決してあなたの生活を窮屈にする技術ではないということです。むしろ底力を開放する技術です。ですから、私の口はきっとあなたの耳に相応しいはずです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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