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私の愛しいアップルパイへ
私が一年のスタートダッシュをきめるために取り組んでいる3STEPについて雄弁に語ったのは以下の通りです。
今日はお待ちかね。この記事で2STEP目として紹介した年次レビューについて取り上げましょう。
一年を振り返って改善点を来年に活かす「年次レビュー」の手順
年次レビューとは一年を振り返って過去を懐かしむためのものではなく、一年間の記録から改善点を見つけ、次の一年の妥当な目標設定を支援するためのものです。
一年は長い期間ですから、ポイントを絞って賢く行う必要があります。ポイントは以下の3つです。
1.振り返りの重心となるトリガーリストを作る
2.トリガーリストに沿って記録を振り返る
3.来年への申し送り事項を見いだす
1つ1つ見ていきいましょう。
1.振り返りの重心となるトリガーリストを作る
漠然と印象に残ったことを振り返ろうとすると、振り返り精度が悪くなります。事前にどんなことに重点を置いて振り返るかを決めておくことが大切です。そこで、どこに重心を置いて記録を振り返るかを決めたトリガーリスト(質問集)を事前に作っておきます。
こうすることで、記録をバランス良く効率的に振り返れますし、振り返りの取りこぼしがなくなります。私は以下のようなトリガーリストを使っています。
・達成できた目標と、うまくいった理由は?
・達成できなかった目標と、失敗した理由は?
・自分以外の誰かに貢献できたことは?
・やり始めた工夫、思いついたアイデアは?
・ミスしてしまったことと、打てる対策は?
・身の回りで問題だと思っていることと、その理由は?
・嬉しかったことと、その理由は?
・今週、誰かに感謝したことは?
・来週にむけて改善すべき点は?
トリガーリストは自分の価値観が反映されるため、人によって違うリストになるでしょう。自分が重要だと感じることに基いて、最適なトリガーリストを作ってみてください。
2.トリガーリストに沿って記録を振り返る
トリガーリストができたら実際に振り返りを行っていきます。記録をトリガーリストと照らし合わせながら振り返り、トリガーリストに合致する重要な出来事をリストアップしていくのです。
こうして一年を俯瞰的に眺めたときの重要な出来事が記録から浮かび上がってきます。
振り返りの対象となる記録ですが、私は以下の記録を振り返りながらトリガーリストを埋めています。
・一年の目標とその実績が書かれた計画書
・プロジェクトごとに使った時間とその割合
・今年の月次レポート(日記を月ごとにまとめたもの)
・ブログに投稿した記事
・プロフィールページの自分史(今年分を追記しながら)
▼なお、日々の日記をレポートにまとめていく方法について、以下の記事を参考にしてみてください。
3.来年への申し送り事項を見いだす
トリガーリストにひと通り回答が出尽くしたら仕上げに入ります。トリガーリストの最後に以下の質問を追加してください。
・来週にむけて改善すべき点は?
あとは先ほどのステップでトリガーリストの1つ1つの答えを眺めながら、この最後の質問に回答していきます。
この最後の質問への回答が年次レビューの最大の成果となります。一年間の記録から搾り出された凝縮された果汁です。ここで書き出された改善点が来年の目標の土台となるわけです。
年次レビューで成長のスパイラルを作る
年次レビューを毎年実行すれば、意図せずホテル・カルフォルニアにチェックインしてしまうような事態を回避できます。
記録から実情を知り、それを未来に活かすことができれば、無限に続く螺旋状の成長サイクルを作ることができるからです。
▼その他、年末年始の振り返りや目標設定などで私が取り組んでいることについては、以下のまとめ記事をご覧ください。
貴下の従順なる下僕 松崎より