私の愛しいアップルパイへ
7つの習慣といえばすべてのダイハードな夢想家のためのバイブルとして不動の人気を誇る名著です。かくいう私も何度も読み直しました。
シルクのように滑らかに綴られる文章、完璧な正六面体のようにシンプルで無駄のない挿絵、ペルシアへ立ち向かうスパルタの軍勢のごとき数々のパワフルなメッセージ。どこを切りとっても砂漠を抜けて初めて口にするワインのように美味です。
そんな7つの習慣ですが、何冊も関連書籍が出版されているのはご存知でしょう。翻訳もいくつかのバージョンがあるので初めて読まれるときには混乱を招く状態になっています。
ということで、今日は7つの習慣 関連書籍のなかから、私がつい「これぞ!」と拳を天に掲げて立ち上がった書籍を紹介していきます。
7つの習慣 関連書籍のオススメ5選!
7つの習慣には関連書籍が多数存在します。今日はそのなかでも「これだけは読んでおけ!」と言いたい書籍を5冊選出しました。
「7つの習慣」原典の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士が執筆した本を中心に取り上げています。
▼一覧はこちら。
それでは紹介に入りましょう。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
※我が書評はこちら >> 今さら人に聞けない!3分でわかる「7つの習慣」まとめ!!
まずもって読むべきは「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」でしょう。一般的に「7つの習慣」といえば本書を指すことになります。7つの習慣の関連書籍といよりは7つの習慣そのものといっていいでしょう。
▼なお、いま日本でよく知られているのはジェームス・スキナー氏による旧訳版だと思います。
原著は一緒なのですが新訳版となる「完訳」は旧訳版よりもさらに洗練されていますし、他の関連書籍や公式のセミナーなどでも用語が完訳版の用語で統一されてきているので、混乱を避ける意味でもこれから読むのであればこちらの新訳版がオススメです。
新訳版ならKindle版があるので、分厚い本を持ち歩かなくて済むという点でも新訳版がオススメできます。
また、以前に旧訳版を読んでいた場合でも「完訳」を読むとまた違った味わいがありますし、復習にもなるのでオススメです。
ネクストッ!
完訳 7つの習慣 最優先事項
続いて読んで欲しいオススメが「7つの習慣 最優先事項」です。
7つの習慣のなかでも特に「第2の習慣」および「第3の習慣」にフォーカスされた一冊で、7つの習慣のなかでも最初につまづきやすいミッションステートメントの作り方や、時間管理マトリクスに沿って時間を使う方法などについて深く言及されています。
7つの習慣に基づいて日々の生活の質を上げていくための具体的な内容も多く含まれており、7つの習慣を実践するために大いに役に立つという意味でとてもオススメです。
7つの習慣と合わせて読みたい本の筆頭です。
▼なお、こちらも以下の旧訳版があってこちらの方が知名度が高いかもしれませんが、これから読むのであれば新訳版がオススメです。
ネクストッ!
完訳 第8の習慣 「効果性」から「偉大さ」へ
意外と知られていない名著がこの「第8の習慣」ではないでしょうか。
第8の習慣は7つの習慣には奥行きをもたらす一冊と位置づけられており、7つの習慣の理解をより深めるために是非とも読んでおきたい一冊です。本書の冒頭では「7つの習慣」にうっかり忘れていた習慣をこれまでの7つに付け足すようなものではないと断言しています。
第8の習慣は「自分のボイス(内面の声)を発見し、それぞれ自分のボイスを発見できるよう人を奮起させる習慣」とされています。
7つの習慣のキーワードの1つとして「効果性」というものがありますが、副題にもある通り本書ではその「効果性」を超えて「偉大さ」へと至る道として第8の習慣が位置づけられています。ものごとを単に効果的に行うだけでなく、自らの内なる声(本書ではボイスと呼ばれている)に従って偉大なる貢献を成し遂げようといった意味が込められています。
そのため、7つの習慣よりもさらに高い視点に立って、人生の方向性を考えさせてくれる名著です。これは例えば7つの習慣の第二の習慣にあたるミッションステートメントを考えるうえでも大いに役に立つ内容です。もちろん他の6つの習慣を考えるうえでも土台となる考え方になっており、そういう意味で7つの習慣には奥行きをもたらしてくれる素晴らしい一冊です。
ちなみに、「夢」「希望」「未来」が大好きな言葉である私にとってはどストライクな一冊でした。
▼こちらも以下の旧訳版がありますが、やはりこれから読むのであれば新訳版となる「完訳」のほうを手にとるのが良いでしょう。
ネクストッ!
第3の案 成功者の選択
「第3の案」は7つの習慣を読んだことがあるならピンとくるタイトルでしょう。私の案(第一の案)でもあなたの案(第2の案)でもない、私たちの案が第3の案です。
つまり「シナジー」(相乗効果)を実現するための方法にフォーカスした内容になっていて、7つの習慣でも第4の習慣〜第6の習慣に特化した内容といえるでしょう。
シナジーは誰も予想していなかった解決策を見つけ出すことであり、最高の結果を生み出すために欠かせないプロセスになっています。一方で、他人が関係するために自分の努力だけではどうにもならない部分があり、実現が特に難しいものでもあります。
本書はそんなシナジーの起こし方をゼロから丁寧に解説してくれる本で、本書を読めば人との関係が根本的に転換してしまうでしょう。第4の習慣〜第6の習慣は7つの習慣の中でも特に実行が難しい箇所ですから、本書は大いに役立つはずです。
ネクストッ!
7つの習慣 原則中心リーダーシップ
5冊目は「7つの習慣 原則中心リーダーシップ」です。本書はその名の通り7つの習慣でも頻出するワードである「原則」に基づいて組織や家庭やチームを率いるリーダーシップについて書かれた一冊です。
本書では個人的な価値観や小手先のテクニックではなく、世界を支えている基盤となる「原則」に基づいて組織改革を促していく考え方とその方法について書かれています。「7つの習慣 人格主義の回復」は個人による実践を中心とした書き方でしたが、本書ではその範囲を広げ、組織として7つの習慣を実践していくための方法が書かれています。
7つの習慣を自分自身だけでなく、組織に適用するためにはどうすればいいのか?めまぐるしく変わっていく時代の変化に流されず、強い組織を作っていくためにはどうすればいいのか?そんな疑問に答えてくれるオススメの一冊です。
ネクストッ!
7つの習慣 関連本には驚くほど新しい発見がある
「7つの習慣」といえば普通は最初にあげた「7つの習慣 人格主義の回復」をさします。確かに7つの習慣に関する教え全体が網羅されているので、間違いなく7つの習慣の代表といっていいでしょう。
ただ、それらの教えを深める関連書籍本には「あれはこういう意味だったのか!?」「あれはここまで深い意味が込められた記述だったのか!?」といった発見に満ち溢れています。
「7つの習慣 人格主義の回復」を読んでだいたい意味は分かったからいいやと食わず嫌いするにはもったいないです。
関連書籍も膨大な量があるのですが、まずはこの記事でご紹介した書籍を読んでいくのがイチオシです。
最後に、あらためて本の一覧をここに掲載しましょう。
貴下の従順なる下僕 松崎より