今さら人に聞けない!7つの習慣が5分でわかる要約とまとめ

私の愛しいアップルパイへ

あなたもご存知の通り、わたくしjMatsuzakiはスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」なる本が大好きです。

「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィー博士によって書かれた人生を本当の幸福へと導く成功哲学です。成功哲学、自己啓発、ビジネス書の代表的な一冊です。

おっと、怪しいと思うことなかれ。私も「怪しい」「胡散臭い」「堅そう」という先入観から25歳まで本書を敬遠していましたが、読み始めてすぐにこの先入観は間違っていることに気がつきました。

実際のところ本書は40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2,000万部を越えるベストセラーであり、「ミッションステートメント」「第二領域」「Win-Win」「シナジー」など、本書で謳われている様々な概念がビジネスの場に留まらずあらゆる場所で当たり前に使われています。7つの習慣は「人生のOSである」と評されることすらあるほどです。

我が思考の根底には本書の内容が深く刻み込まれていますし、何度も何度も読み返しました。

僭越ではありますが、もしあなたがまだ「7つの習慣」を読んでいないと言うのなら、どうか読んで頂きたいと私は考えているのです。

確かにページ数もそこそこあるし、決して安い本でもありません。もしくは”いまさら”「7つの習慣」を読むなんて気分がのらないと感じるかも知れません。

ですから、ここに「7つの習慣」への取っ掛かりとして、本書の全体像を3分で掴めるように要約とまとめを解説することにしました。 

ここからは「7つの習慣」の基礎をなす考え方と、それぞれの習慣について一つずつお話していきます。

インサイド・アウト(内から外へ)

ここまでで何分使いましたか?30秒ですか?良いスコアです。本題に入りましょう。

7つの習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)」という考え方があります。

これは、あなたを真の成功と幸福に導くのは「優れた人格を持つこと」であり、自分自身の内面(インサイド)から外(アウト)に働きかけることであるとする考え方です。

つまり、状況を変えたければ、誰か(アウト)が変わってくれるのを待つのではなく、まず自分(インサイド)が変わらなくてはならないということです。人生の扉は、中から開くことしか出来ないのです。

そして、自分(インサイド)が変わるためには、ものの見方を変えなければなりません。真の成功にたどり着くためには、我々自らがパラダイムシフトを起こす必要があるのです。

テクニックで態度や行動で自分(インサイド)を変えようとしても、決して長続きしません。本書でも「永続的な幸福と成功が外から内にもたらされた事例は一つとして知らない」とされています。

7つの習慣を実践し、あるがままの自分の人格(インサイド)を磨くことが、どんな言動よりもはるかに雄弁であり、外(アウト)に働きかけるパワーを持つことにつながります。

ネクストッ!

7つの習慣とは

インサイド・アウトとは、自分自身の内側から始めるということはお分かりいただけたでしょう。

本書ではこの考え方をベースに、成功の鍵を握る7つの習慣が示されます。

これらは単独で独立して存在するものでなく、それぞれが深く関連しています。

7つの習慣は全体が大きく3つに分類されています。「私的成功」「公的成功」「最新再生」です。ここで7つの習慣のそれぞれの分類と、名称を全て列挙してみましょう。

▼私的成功
第一の習慣:主体的である
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
第三の習慣:最優先事項を優先する

▼公的成功
第四の習慣:Win-Winを考える
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣:シナジーを創り出す

▼再新再生
第七の習慣:刃を砥ぐ

これらが”習慣”とされている理由は、本書の中で引用されているアリストテレスの言葉によって示されています。

人格は繰り返し行うことの集大成である。それ故、秀でるためには、一度の行動ではなく習慣が必要である。

本書において、習慣とは「無意識に行われる行動パターン」と表現されています。

この「無意識に行われる行動」こそが、我々の日々の人格に反映されるものであり、外(アウト)に出てくるものなのです。

つまり、人格を磨きたければ、効果的な習慣を身につける必要があるということです。

ネクストッ!

私的成功

第1~第3の習慣までは「私的成功」を達成するものとして位置づけられています。

これらは依存から自立への成長を促すものです。

依存はあなたというパラダイムを意味し、具体的には「あなたに結果を出してほしい」「結果を出せなかったのはあなたのせいだ」というパラダイムです。

自立はというパラダイムを意味し、具体的には「にはそれができる」「の責任だ」というパラダイムです。

7つの習慣では、まず「私的成功」をもたらす3つの習慣を身につけるところから始まります。

第1の習慣:主体的である

出発点となる第1の習慣は「主体的である」です。人は誰でも“自分の反応を選択する能力”を発揮できるということです。

例えば、人の発言で不機嫌になることも、感謝することも、そのように反応することを自分で選択しているのです。嫌々会社に行くことも、喜んで会社に行くこともです。

この自らの反応のしかたを主体的にコントロールし、周りの状況に左右されることなく、率先的に状況を改善する行動を起こすこと。それがまずもって求められる能力です。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

終わりを思い描くことから始めること。それは人生の最後の姿を思い描きながら、あなたがあなた自身をどう創り上げたいか決めることです。

ここでは「ミッションステートメント」と呼ばれる、個人的な憲法、または信条を書き上げるよう勧めています。

あなたはどうありたいのか。自分の行動の基礎となる価値観や原則を文章化するのです。そしてこのミッションステートメントをあらゆるものごとを計る”ものさし”として使うのです。

第3の習慣:最優先事項を優先する

どうありたいかが決まれば、次はそれをどのように実現するかが大切になってきます。それが第3の習慣「最優先事項を優先する」です。

ミッションステートメントに照らし合わせて「最優先のこと」を優先する時間管理が求められるのです。

電話や会議や接待などの単に「緊急なこと」に振り回されることなく、また、遊びやテレビや待ち時間などの「重要でないこと」に流されることなく、「重要なこと」を優先するのです。

ネクストッ!

公的成功

第4~第6の習慣は「公的成功」を達成するものに位置付けられています。

これらは自立から相互依存への成長を促すものです。言い換えると、信頼を元手に人と協力体制を築き、より大きな成果の達成を目指すことです。

相互依存は私たちというパラダイムを意味し、具体的には「私たちはそれができる」「私たちは協力し合える」というパラダイムです。

この公的成功は、先に紹介した私的成功を土台として構築される得るものとなります。

※ただし本書にも示されているとおり、第1~第3の習慣を完璧に身につけなければ、第4~第6の習慣に取り組めないわけではありません。順序さえ分かっていれば、自分なりに効果的に成長していくことが可能なものです。

第4の習慣:Win-Winを考える

Win-Win(ウィンウィン)とは「自分も勝ち、相手も勝つ」という考え方です。当事者全員が望ましい結果を得て、満足できる状態を目指すことです。

「最後に笑うのは誰かな?」というWin-Loseの考え方や、「ご主人様の仰せのままに」というLose-Winの考え方を超克した先に存在するものです。

そしてもし万が一、双方のWin-Winを実現できないときには、勇気を持ってNo Deal(取引しない)を選択すべきなのです。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

高度な信頼関係を築き、Win-Winの扉を開くには、お互いを理解しあう必要があります。

そして本当の意味で理解しあうために必要な習慣は、自分のことを理解してもらう前に、相手のことを理解しようとする習慣です。

相手を評価したり、探ったり、助言しようとしたり、解釈しようとしたりしようとせず、相手に感情移入し、相手の目を通して人生を見つめるのです。

そのために最も効果的な方法は、相手以上に相手の立場をうまく説明することです。

第6の習慣:シナジーを創り出す

公的成功の最後はシナジー(相乗効果)についてです。シナジーを本書では「全体の合計が各部分の和よりも大きくなること」としています。

1+1を2よりも大きくする創造的な協力体制を目指すのです。相乗効果的な人間関係を目指そうとしても、通常は防衛的な本能が働き、相乗効果を発揮できるのは稀です。

全ての当事者が“私的成功”を備え、勇敢にも第4~第5の習慣を実践し、不愉快さや不安に打ち勝って相手との相違点を尊ぶことができたとき、初めて発揮できる能力だからです。

ネクストッ!

再新再生

第七の習慣:刃を砥ぐ

最後は他の全ての習慣を支える、人生の基本的な4つの側面の維持について説かれます。それは「刃を砥ぐ」ことです。

以下4つの側面についてバランス良く取り組むことで、自分自身という最も大切な資源を維持するのです。

1.肉体
2.精神
3.知性
4.社会・情緒

肉体とは、食事と休養と運動に取り組み、主体性を発揮できる高いエネルギーを手に入れることです。

精神とは、揺るぎのない穏やかで明朗な心を持つ事です。

知性とは、読書をはじめとして先人たちの知恵や知識や思考法を学び、適切なアウトプットによって知的側面の刃を砥ぐことです。

そして社会・情緒とは、社会における良好な人間を築くことで、情緒的な安定を得ることです。対外的な安定は情緒的な安定と深く結びついているのです。

ネクストッ!

7つの習慣を読んでみよう!

では最後にもう一度、7つの習慣の全体像をご覧いただきましょう。

▼私的成功
第一の習慣:主体的である
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
第三の習慣:最優先事項を優先する

▼公的成功
第四の習慣:Win-Winを考える
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣:シナジーを創り出す

▼再新再生
第七の習慣:刃を砥ぐ

さぁ、きっとあなたも「7つの習慣」に興味が湧いてきたことでしょう。

バイブルだとか、教科書だとか言われると、中々手に取るのが億劫に思えるかもしれませんが、この機会に手にとってみてはいかがでしょうか?

私の人生を大きく変えてくれたように、あなたの人生にもきっと良い影響をもたらしてくれることでしょう。

▼7つの習慣の購入はこちらの新訳版がオススメです。

▼7つの習慣には関連書籍が多数出ているので、主だったものを以下にまとめました。どこから入るか迷っているならこちらをご参考に。

7つの習慣のオススメ関連書籍5選と解説!

おっと、ちょうど3分ですね。それではまた。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。