私の愛しいアップルパイへ
私たちは長らくチャットシステムとしてSlackを活用していました。ここは安息の地として永遠に平和が続くものと信じてやみませんでした。しかし、永遠なんてものはありませんね。
私たちは長らく愛用していたSlackから、SlackのOSSクローンとして名高いMattermostへと移行しました。
Slackは素晴らしいサービスでしたが、使い込んでいくうちに限界を感じるようになってきました。今日はSlackからMattermostへ移行した結果と、オススメポイントを解説します。
Mattermost公式サイトSlackと比較したMattermostのオススメポイント
Mattermostは公式にSlackクローンを謳っているソフトウェアで、自分でインストールしてチャットシステムを構築できます。Slackクローンとして作られているOSSソフトウェアとしてはMattermostは最も有名なソフトウェアでしょう。
MattermostはSlackクローンを謳っているだけあってSlackの良いところを踏襲しつつ、Markdown記法への対応などSlackにはない追加機能を備えています。Slackと比較したMattermostのオススメポイントを見ていきましょう。
Mattermostは投稿数やアップロード制限がない
まずもってMattermostの良いところは投稿数やファイルのアップロード容量に一切の制限がないことです。使い放題です。
Slackはフリープランだと直近1万件の投稿しか閲覧することができませんし、ファイルも5GBしかアップロードできません。チャットシステムでこの制限は大きなストレスになります。
Mattermostはサーバー代だけで無料で使える
MattermostはOSSソフトウェアなので、自分でサーバーを借りればあとは無料で使えます。
Slackでは投稿数やアップロード上限を撤廃するためには、アクティブなユーザー1名あたり月額960円かかります。数人のチームならまだしも数十人、数百人となってくると現実的ではなくなってきます。
無料で無制限、これがMattermostの一番の強みです。
MattermostはSlackからの移行を完全サポート
Mattermostの素晴らしい点の1つはSlackからの移行を完全サポートしている点です。
移行専用のコマンドラインツールが用意されており、Slackの大容量データもスマートに移行できます。我々は300人近いユーザーが居て、500ほどのチャンネルの10万件ほどもある投稿をSlackからMattermostへと移行しましたが、問題なく移行できました。
もちろんある程度技術力が求められるものの、安心して脱Slackを実現できます。一点注意点として、セキュリティの関係上プライベートチャンネルと個人のダイレクトメッセージは移行できないので注意です。
MattermostはSlackクローンなので移行しても違和感ない
MattermostはSlackクローンなのでSlackから移行しても違和感なく即日使えます。すでにSlackを使っているのであれば、マニュアルの整備などをする必要もなくMattermostをチーム内に展開できるでしょう。学習コストが低いのが魅力です。
我々は300人近いユーザーをMattermostに移行しましたが、画面操作などに関する問い合わせは少なく、大きな問題なくコミュニケーションを再開できました。
▼一見して分かる通り、画面全体のUIはSlackが踏襲されています(テーマを設定してUIをSlackに似せることもできます)。
▼投稿画面はこんな感じです。これもSlackに近いです。
▼リアクションとして多種類のスタンプが使え、カスタムスタンプが使えるのもSlack同様です。
Mattermostは独自デザインを組み込める
上記画面を見てお気づきかもしれませんが、Mattermostは独自デザインを細かく組み込めます。
CSS風のマークアップ言語を使い、画面全体の色使いを好きなように調整できるのです。これはSlackにはない良い機能です。
上記の画面はデザイナーさんに我々に相応しいデザインを練ってもらったのですが、使っていて気分がいいです。
▼メイン画面以外にもログイン画面に独自のロゴやキャッチコピーを設定することもできます。Coooool!
会社などでは自社のブランドに沿った色を使いたいといったニーズがあるでしょうからGoooooodな機能です。
Mattermostはスマホアプリも完備されている
Mattermostの素晴らしい点はスマホアプリも存在することです。OSSソフトウェアなのでスマホアプリは無いかなと思っていたのですが、良い意味で裏切られました。
いつでもどこでもMattermostにアクセスできるので、利便性はSlackと遜色ありません。
Mattermostは外部システム連携も柔軟
さらにMattermostはOSSだけあって外部サービスとの連携も柔軟に可能です。プラグインのシステムがあるため、サードベンダー製のツールをインストールすることで機能の拡張ができます。
また、Mattermost自身がAPIを備えているので自ら開発したプログラムと連携することも可能です。可能性は無限大です。
UI/UXはSlackの方が洗練されている
これまでMattermostのオススメポイントを語ってきましたが、最後にSlackの優位点にも触れておきましょう。Slackの優位点はというと、まずサーバーを借りて運用する必要がないので、システム運用の負荷がありません。
それ以上の優位点として、やはりSlackは商用ソフトウェアとして今をときめく会社が心血を注いで開発してますから、UI/UXの完成度は極めて高いです。Slackクローンを謳っているMattermostでも、やはりソフトウェアのクオリティとしてはSlackの方が上回っていると感じています。
投稿や返信、検索などユーザビリティに直結する部分の細かい機能性はSlackに軍杯が上がります。
Mattermostでチャットをとことん使い込む
Slackは素晴らしい完成度のサービスですが、やはり費用面や自由度などで限界があるのも事実です。我々のチャットは多い時には日に1,000を越える投稿がなされることもあるのですが、Mattermostに移行してからは投稿数を気にすることなくとことんチャットを使えるようになって、とてもコミュニケーションが捗っています。
会社内への導入などでクラウドサービスにはセキュリティ面で懸念がある場合や、利用者が多く費用面で採算が合わない場合には、SlackよりMattermostがオススメです。
▼Mattermostのさらなる詳細の確認とダウンロードは以下の公式ページでご確認ください。
Mattermost公式サイトお使いあれ!ハッハー!
貴下の従順なる下僕 松崎より