自分の中に毒を持てby岡本太郎を読んだ感想とまとめ

カテゴリ: 人生を変える

20130410210008

私の愛しいアップルパイへ

会社を辞めて初めての単独セミナーをやろうってときに、ああでも無い、こうでも無いと思い悩みました。

愉快なjMatsuzakiにしては珍しくひどく気が滅入ってきたところで、気分転換に美術館にでも行こうということになりました。そのときに行ったのが岡本太郎記念館でした。岡本太郎の自宅兼アトリエを美術館にしたもので、青山の住宅街に堂々とそびえ立っています。

過去に別の美術館で岡本太郎の大規模な企画展を見たことがありましたし、ほんの気晴らしにと立ち寄ったのでした。

さすが良いお家に住んでいらっしゃったのですねなどと思いながら入館し、右に曲がって奥にあるアトリエを見たときに、何故だかわかりませんが言葉にできない興奮と感動に打ち震えました。

1996年に亡くなるまで使っていたそのアトリエには、日本を代表する芸術家の生き様が凝縮されていたようで、ビリビリと迫りくる何かを感じたのです。それからもうフンフンと興奮して館内の絵を見て回りました。出るときにはすっかり岡本太郎のことが好きになってしまって、売っていた本を一冊手に取ったのでした。

もう20年も前の本ですが、内容は今読んでも鮮やかです。

もりもりっとファイトがおこってくる岡本太郎の8つの言葉

それでは今日は本書の中から、もりもりっとファイトがおこってくる岡本太郎の言葉たちをご紹介していきましょう。

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。

P.11

出だしからこの調子です。「積みへらす」。いいですねぇ。

何でもない一日のうちに、あれかこれかの決定的瞬間は絶え間なく待ちかまえている。朝、目をさましてから、夜寝るまで。瞬間瞬間に。

(中略)

そしてみんな、必ずといってよいほど、安全な、間違いない道をとってしまう。それは保身の道だから。その方がモラルだと思っている。ぼくは、ほんとうにうんざりする。

P.16

意識するとしないとに関わらず、日常は常に選択の連続です。寝るのか起きるのか、会社に行くのか行かないのか、挨拶するのかしないのか、従うのか従わないのか、帰るのか帰らないのか。意識するとしないとに関わらず!常に!選択の!連続!!

夢を見ることは青春の特権だ。これはなにも暦の上の年齢とは関係ない。十代でも、どうしようもない年寄りもいるし、七十、八十になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。

だから年齢の問題ではないが、青年の心には夢が燃えている。だが、そういった夢を抑圧し閉ざしてしまう社会の壁がこの現代という時代にはあまりにも多すぎる。

ぼくは口が裂けてもアキラメロなどとはいわない。

P.24

岡本太郎によれば人生は己の全存在を賭けた運命への挑戦です。所謂、運命の「爆発」です。彼は命がけで夢に突進して、失敗したらそれで本望じゃないかとスパッと断言します。

自信なんてものは、どうでもいいじゃないか。そんなもので行動したら、ロクなことはないと思う。

ただ僕はありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。それは己自身をこそ最大の敵として、容赦なく闘い続けることなんだ。

P.56

傍から見れば自信たっぷりに見える岡本太郎ですが、意外にも彼は自分に自信はないと言います。

だからといって現状に甘んじ、自分で自分に情けをかけるということではありません。むしろ逆で、自分はそんなにダメなんだったら、じゃあやってやろうと決意するのです。and,,,

何かをやろうと決意するから意志もエネルギーもふき出してくるくる。何も行動しないでいては意志なんてものありゃしない。

自信はない、でもとにかくやってみようと決意する。その一瞬一瞬に賭けて、ひたすらやってみる。それだけでいいんだ。また、それしかないんだ。

P.61

弱さを認めて受け入れて、地べたを這いつくばりながらでもトラックのように突進してみるしか道はありません。決して綺麗な闘いでは無いでしょうし、ひどく不恰好に見えるでしょう。しかし、それがいったいなんだというのでしょうか!

自己嫌悪なんて、いい加減のところで自分を甘やかしてないで、もっと徹底的に自分と闘ってみよう。すると、もりもりっとファイトがおこってきて、己自身をのり越えてしまうし、自己嫌悪なんかふっとんでしまう。

P.87

Yeeeaaah!そうだ!!その通りだ!!!

人間だれでもが身体障害者なのだ。たとえ気どったかっこうをしてみても、八頭身であろうが、それをもし見えない鏡に映してみたら、それぞれの絶望的な形でひんまがっている。しかし人間は、切実な人間こそは、自分のゆがみに残酷な対決をしながら、また撫でいたわりながら、人生の局面を貫いて生き、進んでいくのだ。

P.106

例外なく、人間なら誰しもが不完全体です。ですから、才能がないだの、知識が足りないだの、人脈がないだの、チャンスが巡ってこないだの、不完全であることはやらない理由にはならないのです。

ぼくはこういう制約の多いところでこそ自分のしたいことをするのが本当の行動になると思う。むしろ社会や周囲の全部が否定的であればあるほど行動を起こす。

(中略)

自分の正しいと思ったことを、平気で明朗に表す。そうすれば、どんなに制約のあるところでも、みんなが明朗になって、やる気になって楽しく生きがいのある生活に巻き込まれていくだろう。

P.121

命がけで徹底的に純粋な自分を貫けば、それに伴う苦痛を受け入れるだけの覚悟があれば、いつしか自分も周りももりもりっとファイトがおこってくるのです。

「やってのけてやる!」と思ったときにこの一冊

岡本太郎ほど名の知れた人物が死ぬ間際までその位置に甘んずることなく、毎日命がけの挑戦を続けていたと考えると、自分も負けてられんという気になってきます。

芸術に関する小難しい話はほとんど出てきませんので、誰でも読めます。岡本太郎の強烈な人生哲学に触れて、もりもりっとファイトをおこしたいあなたにオススメの一冊です。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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