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私の愛しいアップルパイへ
あなたなら分かると思いますが、自由は人生における至福の1つです。この自由を大きく損なう要因の1つが、過去と未来の捉え方です。これは真に気をつけるべきことです。然もなくば、デリラにそそのかされたサムソンのようになってしまうでしょう。
かくいう私も以前、この2つに対する捉え方の間違いによって、大きく回り道をしました。しかしこれは、誰にとってもよくあることなのです。
詳しく説明しましょう。
自由への第一歩は過去と未来の概念をとらえ直すこと
30秒間待ちますので、過去と現在と未来の関係を図にしてみてください。
書けましたか?
本当に?
待っていますから、ほら、書いてみてください。
それで良いですか?もう書き足すことはない?
美しい絵をありがとう。
▼あなたが書いてくれたのはこんな図ですね。
過去が現在を規定し、現在が未来をつくる。非常にシンプルで分かりやすい。そして常識的です。恐らく多くの人がこんな図を書くことでしょう。
しかし、一方でこの図には大きな落とし穴があります。過去が現在を作り、現在が未来を作ると考えるのは、不自由への第一歩なのです。矢印が左から右へと一方向に進んでいるとおりです。
これは突き詰めれば、生まれてから死ぬまで人生の出来事ははじめから決まっているという、決定論に行きつきかねない虚妄です。
▼では、私ならどう書くか?私ならこう書きます。
過去と未来というのは常に、いまの自分が一時的に考えている過去と未来という概念に過ぎないのです。過去と未来の見かたはいまの自分が決められるという考え方です。
そして、この考え方でいる限り、進むべき方向は自由なのです。上下左右、縦横無尽に行く先を選択することができます。過去と未来がどうであろうと、流れはいまこの瞬間に変えられるということです。
厳しい教育のせいで暗い性格になったと考えることもできれば、厳しい教育のせいで少しくらいのことではビクつかないほど鍛えられたと考えることもできます。
寿命わずかだからすべて手遅れだと考えることもできれば、寿命わずかだからすべてのことに決着をつけようと考えることもできます。
自由の第一歩は、過去が現在を作り、現在が未来と作るという束縛から逃れることです。
私たちがいかなる苦境にあろうが、「まだはやい」も「もうおそい」も「いまだから」に変えられるということです。
貴下の従順なる下僕 松崎より