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私の愛しいアップルパイへ
以前、自分にとって本当にやりたい仕事を見極める方法について記事を書きました。
この記事にはまだ続きがあります。本当にやりたい仕事を見誤った場合に方向転換する方法についてです。
過去に失敗に囚われるのは良くないですが、過去の失敗から教訓を学び、自らの生活を前向きかつ刺激的に変化させる糧にするのなら大変意義のあることです。
前回紹介した「What」「Why」「How」のフレームワークは、方向転換を考えるうえでもシンプルでありながらパワフルな効果を発揮します。
方向転換1:正しい「What」を見直す
前回お話した通り、私は「What」と「How」をはき違え、システム屋の技術を惰性と妥協の補助輪にしてしまいました。
このことを明確に自覚したとき、私は何かしらの決断を下す必要がありました。つまり、このままシステム屋として定年退職までベルトコンベアーで運んでもらうか、運命に逆らって正しい「What」を追及するかです。
私は後者を選択したのです。ナイス!
▼これがシステム屋から音楽家へ!というストーリーです。
この経験から2つのことを学べます。第一に方向転換はいつでも可能だということです。第二に失敗は無駄ではないということです。失敗が正しい道を明るく照らしたわけですから。
方向転換2:「How」を正しい「What」に活かす
さて、この経験からもっと別の教訓を得られないでしょうか。そんな貪欲な欲求を持つところが私の良い所です。
私がこれだけで満足しなかった理由は1つです。10年近く身を捧げたシステム屋の技術が闇に葬り去られることです。そこにはゾッとするような虚しさが横たわっています。
もちろん、先に述べたとおり失敗によって正しい道を見い出せたのは大きな教訓でした。それでも10年は決して短くない数字です。20年よりはマシですが、もし5年で気づけたら?3年だったら?10年という数字にはまったく意味がなかったのでしょうか。
ひとたび誤った道に入りこんだら、時間が経てば経つほど戻ってくるのが難しくなるということです。時間と虚しさが比例関係にあるのです。、、、本当に?
方向転換を決意したとき、ある1つの小さなアイデアが私の頭から離れなくなりました。主張が見えて来たでしょうか。上の図を眺めているともう1つの新しい道が見えてくるのです。失敗からしか生まれない新しい道です。
つまりシステム屋と音楽家は必ずしも干渉し合う要素では無かったということです。システム屋が「How」なのであれば、音楽家という正しい「What」のために、システム屋の技術を活かせるのでは無いか?ということです。ここに10年という歳月の意義が見い出せます。20年ならなお良しです。失敗からしか切り拓けない新しい道です。
早い段階で確固たる目的地を見つけ出していたら到底切り拓けなかった道でしょう。幼少の頃にサッカークラブではなくピアノ教室に通っていたら!父がWindows 95を買ってこなかったら!システムの専門学校ではなく音楽大学に入学していたら!システム会社ではなく音楽関連会社に入社していたら!切り拓けなかった道です。
独自の経験が独自の道を切り拓く
ここに人生の面白さがあります。失敗からは単なる後戻りでも単なる回り道でもない、独自の道を切り拓けることが多いということです。
私がこの過去の失敗から学んだ教訓を再度おさらいしましょう。
1.いつでも方向転換はできる
2.失敗が正しい道を明るく照らす
3.失敗だけが独自の道を切り拓く
過去の失敗が成功の糧になります。失敗が大きければ大きいほど良いことだってあります。いや、そうでなくてはなりません。私とあなたの人生だけは喜劇だと信じているのです。
これから私独自の経験からしか切り拓けなかった道を探していくつもりです。
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貴下の従順なる下僕 松崎より