私の愛しいアップルパイへ
生まれてから最初の25年間はひどく馬鹿げた人生でした。何かを成し遂げることや意義あることに時間を費やすより、ただ失敗をしないように生きてきたからです。
結果、主体的ではなく反応的になりなりました。好きなことを捨てて得意なことに走りました。たった2日の休日のために残りの5日をドブに捨てるようになりました。ついに私は足を止めてこう叫んだんです。「ガッデム!こんなはずじゃなかった!現実は非情だ!!」って。
ここまで来てようやく過ちに気づきました。忍耐の先に待っているものなどたかが知れているのだと。人は自分の大好きなことに没頭できたときにだけ、人は自分の底力を100%発揮でき、同時に最高の幸福を味わえるのだと。
25歳にしてやっとスタート地点に立ったわけです。今から2年半ほど前の話です。
簡潔なテンプレートを探して辿り着いた4行日記
それから、ものの考え方や日々の過ごし方など、あらゆる習慣を見直しはじめました。いつの間にか体に染み付いてしまった悪い習慣を切り離し、良い習慣に置き換え始めました。習慣が人間を作っていると気づいたからです。
その中で、かなり早い段階で始めたのが日記でした。定期的に自分を見つめなおし、自分を評価し、自分を作りなおす習慣が必要不可欠だったからです。
真っ白い紙にゼロから日記を書くのは苦手でしたし、それを毎日続けるのは億劫だと思いました。ですから、簡潔に日記を書けるテンプレートを探して見つけたのが4行日記でした。
▼4行日記に関しては以下の動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
事実・発見・教訓・宣言を積み重ねるプロセス
やり方はシンプル。実にシンプルです。1日を振り返って、「事実」「発見」「教訓」「宣言」の順に1行ずつでまとめ、最終的に4行の日記を完成させるのです。
1日5分で済みますから、日記の習慣を身につけるには最適でした。実際、日記を書く習慣が身につき、どんなに疲れていても日記を書けるようになりました。
いつしか日記を書くのが苦ではなくなったので、4行の枠を超えて一日の出来事を詳細に残すようになっていきました。ただ、4行日記のテンプレートには愛着があったので「事実」を何行も書いた上で、最終的に「発見」「教訓」「宣言」を1行ずつでまとめる方式は残しました。
それから今まで2年以上続けたことになります。1日の出来事を詳細に書き記し、その中から今日という素晴らしき日を象徴する「発見」を1つ選び出します。その「発見」を再現するための「教訓」を導き出します。そして「教訓」を実行に移すことを「宣言」するのです。
自分の未来を自分で「宣言」し続けた結果
この2年で自分でも驚くほど頭の中がクリアになりました。それは私に数々の前向きな変化をもたらしてくれました。
でかい夢を前にしても怖気づくことなど決してなく、1歩1歩着実に近づいてやろうという情熱を持てるようになりました。困難な問題にぶち当たっても、地べたを張ってでも突破してやろうと思えるようになりました。ウンザリするような現実の中にいても、流れを変える方法を考えるようになりました。
これは2年に渡って自分の未来に対する「宣言」を積み重ねてきた4行日記の効果なのかもしれません。昨日の晩、ふといつもの日記のテンプレートを開いたときにそう感じたんです。
貴下の従順なる下僕 松崎より