ローカルインストール型のObsidianがノートアプリとして最強である5つの理由

カテゴリ: Obsidian
Obsidianをスマホアプリで使う方法と手順 1

私の愛しいアップルパイへ

私が私のデリケートな脳をサポートする第二の脳について、新たな相棒としてObsidianを採用することに決めたのは以下の記事で述べたとおりです。

上記の比較において、私が特にObsidianが優れていると感じたのはローカルインストール型を採用している点です。

多くの分野のツールでクラウドサービスが主流になりつつある現代において、ローカルインストール型のObsidianがノートアプリとして最強であると考えるのは少々直感に反するかもしれません。

しかし、この手のノートアプリにはローカルインストール型が最適であると考える十分な理由があります。それは以下5つです。

ローカルインストール型のObsidianがノートアプリとして最強である5つの理由

動作が早くオフラインでも使える

分かりやすいところからいきましょう。ノートアプリにとってノートがいつでもどこでも素早く書けることが必須の条件です。

いくつかのクラウドサービスではこの基本的な点でがっかりさせられたのは事実です。私のデリケートな頭脳が高速回転している間、モタモタとノートの同期を待たなければならないのは損失以外の何者でもありません。例えば<censored>や<censored>などのアプリは使っていて吐き気がするほどイライラさせられました。

ローカルインストール型のObsidianはやはりこの点で安定感があります。

メモしやすい柔軟なインターフェース

Obsidianはローカルインストール型のアプリらしく、エディターの柔軟な配置が可能です。開きたいノートを3つも4つもウィンドウ内に配置することができますし、その割合もドラッグアンドドロップで自由に変えられます。

ノートを縦に置いたり横に置いたりタブにしたりとその時々の作業に応じて柔軟にノートの配置を調整できます。クラウドサービスではこういったエディタとしての柔軟性に欠けることが多いです。ライティングする上でこの柔軟さは捨てがたいものでしょう。

他のアプリとのファイル共有が柔軟

ローカルインストール型といっても、Obsidianであれば他のデバイスで使えないわけではありません。Obsidianのデータ構造は極めてシンプルだからです。Markdown形式の拡張子.mdのテキストファイルがノート1枚につき1ファイル作成されているだけの構造なのです。

非常にシンプルな作りなので他の第三者のアプリでも問題なく読み取れることが多いです。クラウドストレージを使えば、他のデバイスとデータを同期することは容易いです。そのままでは読み取れなかったとしても、ほんの少し設定を変えるだけで、ほとんどの場合どうにかなるでしょう。

特にスマホアプリが正式にリリースされていない現時点では、この恩恵は大きいです。拡張子.mdに対応したテキストエディタアプリがあれば、モバイルアプリで編集することが可能だからである。

Obsidianをスマホアプリで使う方法については以下の記事でもお話ししましたので参考にしてみてください。

プログラムでファイルを自動制御できる

データ構造がシンプルであることは、他にも大きなメリットがあります。

ノートアプリというのは完全なるレッドオーシャンで、次々と新しいアプリができては消えていく業界です。これまで使ってきたアプリからObsidianに乗り換えたいこともあるでしょうし、その逆もありえるでしょう。

シンプルなファイルとテキストの構造を保っているObsidianならば、ImportとExportが容易です。

移行の対象がニッチなアプリで特殊なデータ構造をしていたとしても、自作のプログラムでObsidianへデータ移行することはさほど難しくはないでしょう。これは他のサービスに蓄積されたノートをObsidianに統合していく上でも大きな強みになります。

また、テキストの編集を自動化するプログラムの開発なども容易にできるので、様々な拡張機能が考えられます。

サービスが終了する心配をしなくて済む

ノートアプリで第二の脳を作る上で何よりも気にしておくべきはそのツールの永続性でしょう。

第二の脳はその名の通り、思考の相棒であり、今後長い付き合いになることが想定されており、長い付き合いをすればするほどその価値が高まる性質を持っています。

その点において、相当なことがない限りデータを失ったり、使い物にならなくなったり、無用の長物になってしまうような自体は何よりも避けたいところです。

クラウドサービスはしばしばそういったリスクに直面します。Wunderlistの例を出すまでもなく、サービスが突然終了し、まともな移行手段も用意されないということも十分にあり得ます。

Zettelkastenのような第二の脳といえるほどの仕組みを構築しようと思った時に、クラウドサービスのこのリスクは大きな弱点となります。

繰り返しになりますが、その点Obsidianはデータをローカルに保存しており、フォルダとファイル構造はシンプルで、移行も容易です。テキストファイルが蓄積されたフォルダを維持していればいいので、最も永続性を期待できます。

ツールがバグで動作しなくなってもVimやEmacsなどの他のアプリで容易に代替できます。ツールが開発終了となって今後一切アップデートされないことになっても、移行はさほど問題にはならないでしょう(少なくとも独自のデータ保存形式を持ったクラウドサービスよりはずっと簡単だし、安心です)。

クラウドサービスは複雑な計算が必要であったり、独自のデータ形式、独自のアルゴリズムに依存せざるをえない時には有効です。

しかし、基本的なデータ形式と保存こそが最重要な機能であり、複雑な計算を必須としないノートアプリにおいては、むしろインストール型でローカルにデータを保持するObsidianの形式こそ最強なのです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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