私の愛しいアップルパイへ
働き方は人生の幸福感を左右する最重要な要素でしょう。以下でもお話ししましたが、25歳のときに当時の働き方に絶望した私は大理石像のごとく冷徹になって考えました。
この働き方を定年まで続けるなんて、とても正気でいられる気がしない!まるでサルトルが描く出口なしの世界じゃないか!って具合に。
それから私は働き方を変えるべく行動を起こしました。恐らく人生で初めて自らの人生を主体的に選択し始めたのです。
私が指し示す「働き方」には数多くの要素が含まれていましたが、とりわけ重要だったのは「一緒に働く人」でした。
あれから6年が経ったいま私は自分の会社である「jMatsuzaki株式会社」を立ち上げましたが、相棒として選んだのは小学生時代からの親友であるKeiKanriでした。
KeiKanriとは小学校、中学校、専門学校、アルバイト、最初の就職先が同じで、休みには他愛もない遊びを一緒にやり続けてきました。文字通り親友ってやつでしょう。
二人で会社を作った選択についてKeiKanriが思うところを大変みごとに文章化しているのでこちらもお読みください。
そして、この記事に刺激を受けた私も、私の考えるところをあなたにお話ししたいのです。
働き方を改善したいなら一緒に働く人にこだわる
人とは滑稽なものです。まるで自分の尻尾を食べるウロボロスのように、自分で自分を抑え込んで、良かれと思って没落していくのですから。
幼稚園児の創造性を失い、小学生・中学生の自己中心的な悪ふざけを忘れていくのです。創造的な悪ふざけがどれほど尊いものかも理解せずに!
私が当時の働き方に大きな疑問を持った点は大きく2つありました。
- なぜ自分の使命に即さない会社で働く必要があるのか?
- なぜ仲の良い友達と働かずに信頼関係の弱い赤の他人と働くのか?
特に後者については見落としがちな会社の欠点で、単に契約で繋がったもの同士がほとんどランダムにチームを組まされるのはリスク以外のなにものでもないでしょう。
ですから独立してからは一緒に働く人材についてはかなり慎重に選んできました。尊敬できる仲の良い友人と優先的に一緒に働くことにし、それはとても良い結果をもたらしてくれる信念となりました。
友達と働けば事業と仕事の質が上がる
今のところ親友と会社を立ち上げたことで、ほとんどメリットしか感じていません。それは概ね以下のようなメリットでした。
- 気兼ねなく仕事を分担できる
- 知り尽くした相手の強みを活かす方向で働ける
- 遊び感覚で働ける
- 仕事について深刻になりすぎない
- 相手を信頼して自分の仕事に没頭できる(スピード・オブ・トラストとはよく言ったものです)
- 細かな管理をしなくても融通が利く
友達と働くと責任の所在が不明確になり、仕事の質が下がったり、金銭トラブルにつながったりしやすいのでは?なんて声も聞こえてきそうです。しかし、かような人は私から見れば「寝ていれば転ぶことはない」とでものたまっているように聞こえます。
無論、友人と働くがゆえのデメリットやトラブルというのもあるでしょうし、これから我々もそのような罠に陥るかもしれません。
その時はどうするのか?そうですね、その時には「友達と働く上で注意しておくべき3つのポイント」という記事を投稿したいと思います。
貴下の従順なる下僕 松崎より