私の愛しいアップルパイへ
夢の叶え方に関する本といえば、多くは価値観を根本的に変えるか自分の行動をストイックに変えてみるかのどちらかに終始しがちです。もちろんどちらも重要なことに間違いないのですが、そのどちらとも違う一風変わったエキサイティングな本を読みましたので紹介します。
本書は価値観や考え方を変えたり、自分の行動を変えたりするのではなく、もっと”ふざけた”方法を提唱します。それは、仲間を作れば夢の世界にワープできるというのです。
それは空中に花を咲かせるようなものだと鼻で笑ってしまうかもしれませんが、冒頭で著者は雄弁にこう語ります。
「早く行きたければ1人で行きなさい。遠くへ行きたければみんなで行きなさい」
これはネイティブ・アメリカンのことわざですが、このことわざが嘘だと僕らはわかりました。
僕らは、このことわざをこう書き換えます。
「早く行きたければ仲間と行きなさい。遠くへ行きたければ仲間と行きなさい」
プロローグ 夢へワープする方法
仲間を集めて仲良くするだけで夢が叶ってしまうありえない法則!
私はながらく、仕事をするのが学生時代の文化祭のように楽しくて仕方ないものだったら最高なのに、と思っていました。しかし、実際の社会に出ると「そんな甘い考えはばかげてる!」と一蹴されてしまうような場所ばかりでした。
本書は、学生時代のように楽しく仕事をする方法を教えてくれるエキサイティングな一冊です。
ただ、仲間を作ることで一気に夢にワープするなんて非現実的なことがありえるのか。本書は、実際にそれを実現してしまった3人の仲間がそれをどう実現したか、当時の状況をふまえてまとめた本となっています。
それでは、実際に彼らが実践したプロセスを簡単に整理しましょう。
夢は仲間と一緒にウキウキしながら紙に書くと叶う!
彼らが最初に行ったのは、3人で居酒屋に集まって飲んでいるときに、夢をみんなでノートに書きあったことでした。
1人は「年収1億」、1人は「ベストセラー出版」、1人は「家族とサーフィン三昧で稼ぐ」と書いて、1人1人発表しあったのです。そして、それを見た他の2人は必ず最後に「お前ならできる!」と励ましあったということです。
当時の彼らにとってはまったく非現実的な夢でしたが、ほんの数年で3人の夢はみごとに叶ってしまったのです。
夢を外部化すれば自分の願望や欲求が明確になります。さら、それを仲間と共有すれば、いままで自分のなかだけに閉じ込めていた夢が現実世界と融合することを意味します。これは確かに本人のハートに火をつけるはずです。
夢を仲間と共有したら毎月集まって励ます!
その後はどうするか。仲間と定期的に会って励ましあうのです。彼らは定例会と称して「地下室」と名づけた居酒屋で月に一度、3人で夢の進捗を報告しあいました。
そうすることで、いい意味でのライバル心がうまれたのです。「彼らがやっているなら俺もやってやろう!」となるわけです。
同じ志をもった仲間と定期的に同じ空気を吸うことは、人を変えるのに十分なパワーを秘めています。
仲間と一緒にできることをやって絆を深める!
定例会と平行して、彼らは山奥の神社に一緒に行くなどしてさらに絆を深めました。
夢自体はそれぞれ別の夢なのですが、お参りに行くなどのように一緒にできることをやれば、さらに仲間としての絆を深められます。
励ましあうだけでなく、一緒にできることを一緒にやるようにして、仲間と共有する場をもっと強力な磁力をもつ場所にできるのです。
仲間と遊ぶように一緒に仕事をする!
さらに興味深いのは、最終的に彼らは一緒に仕事をする仲間になったということです。
それぞれが目指している夢はまったく違うのですが、それぞれの共通点をみつけて一緒にできる仕事を形にしていったのです。
本書はまさにその1つになっています。彼らが夢を叶えていくプロセスを本という形にまとめることで、仲間と遊ぶように一緒に仕事ができる環境を作ったのです。
これはまったく新しい働き方として衝撃を受けました。
明日から毎日が楽しみになる一冊!
夢を叶えるというと、なんとなく困難な道のりを汗水たらしてがんばる姿を想像するかもしれません。実際、そういうときも必要でしょう。
本書はそういった困難なプロセスを毎日みんなでウキウキしながら実行に移せるようになるメソッドといえます。そして、これが重要なのですが、プロセスを楽しくすることで行動を加速し、結果的に気づいたら夢が叶っていた状態にしてしまう方法なのです。
本書を読めば、誰と本書の内容を試そうかと、明日からの毎日が楽しくなること間違いありません。
貴下の従順なる下僕 松崎より