ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」の要約まとめ〜願望を自分の一部だと感じるくらいはっきりさせる〜

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定期的に読み返す本の一冊にナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」があります。成功哲学の古典ともいえるような本で、まったくもってパワフルでクレイジーシットな一冊です。

本書はナポレオン・ヒル氏が20年以上かけ、500人を超える成功者中の成功者にインタビューを続けて得られた共通点を体系的にまとめた一冊です。

なかにはヘンリー・フォードなど、成功者になる前からインタビューを開始していた方もいらっしゃいます。また、成功できそうで結果的にできなかった人へのインタビューも含まれているので説得力があります。なので結果論だけでは無いのがGoooooodな点です。

全体の概要は冒頭の動画にまとめましたのでまずはそちらをご覧いただけますと幸甚です。

ここでは動画で言い足りなかったところを補足し、本書の根幹をなす部分をピックアップしてあなたにお伝えしましょう。

願望を自分の一部だと感じるくらいはっきりさせる

本書が伝えたいのはたった1つのことの集約されます。

それはただ願望を自分の一部だと感じるくらいはっきりさせなさいということです。

自分が望んでいることを細部のディティールに至るまで事細かに描き、自分の一部になるほどまで強く願いなさいということです。

成功者は自分の願望をよく知っていました。それだけでなく自分の願望を自分の一部になるまで強く願い続けました。一方で成功できなかった人は願望は持っていたものの、それを漠然としたままにしておき、まるで空中に浮かんだ楼閣の如く自分とは縁の無いものと思い込んでいたのです。

願望を自分の一部だと感じるくらいはっきりさせる。これはあまり意外性のない結論かもしれません。それは誰にでもできることだからです。しかし、ここに重要なポイントが眠っています。

願望をはっきりさせるとは、自分はどんな願望を抱いているのかを事細かに掘り起こすことです。それに到達したことがわかる明確な指標とは何か?それを誰と一緒にやるのか?いつまでに実現したいのか?どこでやるのか?代わりに失うものがあるとしたら何か?願望の具体的な内容をとことん突き詰めます。

誰にでもできることを誰にでもできないほどやるのが条件なのです。願望をはっきりさせるという、さほど意外でも特別でも神秘でもないことを、馬鹿みたいに徹底的にやる。これがナポレオン・ヒル氏が20年以上かけ、500人を超える成功者中の成功者にインタビューして得られた結論だったのです。シンプル!でもパワフル!

潜在意識に願望を浸透させる

願望をはっきりさせるだけでなく、願望を自分の一部にすることが大切です。どんなに願望の具体的な条件を事細かに洗い出したとしても、それが自分の一部になっていると実感できなければ思考を現実化することはできません。

では、願望を自分の一部にするとはどういうことなのでしょうか。願望を象徴するワードを抽出して胸にタトゥーでも入れればいいのでしょうか?違います。

ここで重要なキーワードが3つあります。「潜在意識」「信念」「感情」です。

願望をはっきりとさせたら、次にそれを毎日音読するなどして潜在意識へと刷り込んでいきます。そして願望が潜在意識に強く刷り込まれると、それが信念に変わります。願望を必ず実現してみせると強い意志がこもった信念です。

願望が潜在意識に入り込んで信念に変わると、願望が自分の一部となり、自分が勝手に願望を実現する方法を案出して行動に移し始めるので、めでたく“思考が現実化する“というわけです。

そのとき、願望を潜在意識に送り込む上で重要な要素となるのが感情です。ナポレオン・ヒル氏によれば、感情は潜在意識の受信機として機能します。そして、感情がプラスの刺激で満ちていれば願望を信念に変換するのはたやすく、逆に感情がマイナスの刺激で満ちているとそれは難しいってことです。

感情をプラスの刺激で満たすとは、「希望」や「友情」「愛情」といったポジティブな刺激で感情を満たしておくことです。マイナスの刺激とは「怨恨」「不安」「恐怖」「絶望」などネガティブな刺激です。

どんなに強く願望を抱いていても、感情が社会に対する恨み辛みで満ちていたり、不安と恐怖でビクついているようでは願望を自分の一部にすることができず思考は現実化しません。

感情を常にプラスの刺激で満たしてあげておき、その上で願望をはっきりさせて潜在意識へと送り込み、信念に転換する。これがナポレオン・ヒル氏が見出した思考が現実化する法則です。グッド!そしてグレイト!

年末年始など方向性を新たにするときにはぴったりの一冊!

定期的に読み返したくなるのは、本書が中長期的な展望を考えて実現する上で数々のヒントを教えてくれるからです。

また、願望を実現することは必ずできると力強く背中を押してくれるので、この本自体が感情に対するプラスの刺激として機能してくれます。

特に年末年始などの区切りの時期には相性がよく、私もこの年末年始に再読してこれからの中朝的な展望について明確化できました。この時期にはぴったりの一冊です。

▼全体の要約とまとめは動画にまとめましたのでこちらもご覧ください。

ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」の書籍はこちらです。

▼ちなみに「思考は現実化する」のペアともいえる「巨富を築く13の条件」もオススメです。カテゴリごとに書かれているので読み返すときはこちらを読むことの方が多いです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。