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私の愛しいアップルパイへ
価値観とは、自分がものごとをどう見ているのか、その原理・原則のことを言います。ものを見たり考えたりする自分自身のことを、見たり考えたりするメタ意識です。
価値観を知ることは、やりたいことや夢を探すことにおいて重要な意味を持っています。
人生の目的地だけでは不十分な理由
やりたいことや夢を探すために、おそらくほとんどの人が人生の目的地を探すことでしょう。こんなふうにです。
5年後どうなっていたいのか?将来なにをやりたいのか?死ぬときに環境はどうなっているのか?葬式ではなんて言葉をかけて欲しいのか?
これはもちろん悪いことではありません。人間に与えられた「想像力」という独自の素晴らしい能力を駆使したCoooooolなやり方です。
ただし、欠点もあります。それは、人生の目的地を正しく想像することは厳密にはできないという点です。つまり、目的地が間違っていたなんてことが容易に起こりうるのです。
いま想像している限りでは素晴らしい目的地だと思っていても、一歩一歩前進していくにつれてどうもしっくり来なくなることもあるでしょう。
目的地だと思っていたことの隣に真の目的地が眠っているかもしれません。もしくは、これはよくあることですが、ひとたび目的地に到達したあとになんともいえない虚無感に襲われるかも。
例えば、年収1,000万円を目的地に突っ走って達成したとしても、お金がすべてではなかったという結果に至るかもしれません。もしくは2,000万円、3,000万円、1億と目的地をより高く設定し続けた挙句、燃え尽きてしまうかも。
自分の価値観を知るということ
一方、価値観を知るとはどういうことでしょうか。先ほどお話したことが人生の目的地を知ることであるとするなら、価値観を知るとは人生の出発点を知ることだといえるでしょう。
やりたいことや夢を明確にするうえでは、目的地を知るのを同じくらい出発点を知ることが重要なのです。それが価値観を知るということです。
目的地を知るためには「想像力」を活用しますが、価値観を知るためには「自覚」というまた別の素晴らしい能力を活用します。
想像力と自覚の力を駆使し、目的地と出発点をセットで持っておけば、より正しい目的地を探索できるでしょう。そして、前進していくとともに目的地を微調整することもできます。最初の目的地に到達しても、新たなる目的地に向かえるでしょう。
年収1,000万円を目的地にしていた人の出発点が自由への渇望であれば、お金とは別のやり方を模索することもできるでしょう。出発点が社会への貢献であれば寄付という道を見いだせるかも。
将来のミッションやビジョンを明確にするのと同じくらいの時間を使って、自分自身の価値観を模索してみるのです。さすれば、正しい目的地に向かって力強く前進できるでしょう。
貴下の従順なる下僕 松崎より