他人の評価を心配するのをやめて情熱を噴火させろ!【EatShit制作ドキュメンタリー】

2_600

私の愛しいアップルパイへ

いま私はいつになく情熱のパワーに満ち溢れています。ただいまjMatsuzakiバンドの1st アルバム「EatShit」の制作に専念しているからです。

今日はこの愉快で下品で爽快で不埒なソングを制作している私の近況についてお話します。

人を傷つけないように、自分の本心を隠すのは馬鹿げた行為だ!

ここ最近で私が最も興味あることといえば、本心を出せる場所を作ることについてです。思えば、私は昔から本心を隠すようにして生きてきました。自分の本心を押さえつけるのが処世術だとばかり思っていました。

思ったことを口に出さない、理にかなっていないことをしない、感情的にならない、人に迷惑をかけない、嫉妬されるようなことをしない。

単に私は怖かったのです。人を傷つけることが。人の期待を裏切るようなことが。それよりも自分を傷つけるほうがずっと楽でした。私が我慢するだけで良かったからです。

私のこの行動指針は習慣になり、性格になり、価値観として私の奥深くまで根をおろしました。私は自分の本心を隠すことを、ウスバアゲハが繭をつくるが如く自然にできるようになっていました。それは自分で本心を隠しているということすら忘れてしまうくらいでした。

この作戦は概ね成功でした。私が人生の窮屈さに膿んでしまうまでは!

本心を語ることはどれほど難しいことだろう!

結局、人生の窮屈さは私を音楽へと向かわせることになりました。ひどく窮屈なはずの人生のなかで、音楽だけは自由で勇敢で解放的に響いたからです。私は愛想笑いのマスクの裏側で酸欠状態の金魚みたいになりながら、音楽にすがりつくことでどうにか生きながらえたのです。

本来、本心を語ることは健全なことに違いありません。本心を隠して良い子ちゃんぶったり、打算的な駆け引きを続けたり、事なかれ主義に走ったりするのは馬鹿げた生き方だってことは誰でも知っています。しかし、本心を語ることはどれほど難しいことでしょうか。私はこう見えて鼻が利くほうなんです。他人の評価を気に病むがあまり、自分の力を押さえつけるような行為が蔓延しているのをいつでも感じています。

私だって本当に自由に本心を語れるときと言えば、あなたに向けてこうやって手紙を書いているときか、好き勝手に曲を作っているときかのどちらかしかありません。

他人の評価を気に病むようなことをやめて情熱を噴火させろ!

幼い頃、音楽に魅了された私の直感は冴えていました。音楽には人の衝動と情熱を噴火させるパワーがあったからです。

最近になって私は、他人の評価を気に病むようなことをやめて、自分の本心を語れる場所を、情熱を噴火させることの出来る場所を増やすことに注力するようになりました。jMatsuzakiの活動範囲を大きく広げるときが来たというわけです。私は2つのことに着手しました。

1つはバンドにすること。一度、5年前に挫折したバンド形態での活動をやり直すことにしました。バンドとしての活動が生きる衝動と情熱を噴火させるために不可欠の要素だと気づいたからです。

そしてもう1つはじめた新しい試みは、動画で記録を残すことです。私が曲を作っているときの衝動と情熱を新鮮なまま吐き出して、記録に残すことにしたのです。それがこの下に貼り付けてある動画です。

「天才を演じれば天才になれる」だなんて、ダリもよく言ったものです。私はこうやっていままで抑圧してきた自分の本心を掘り起こしながら、自分の人格と言うものを根っこから変えてしまうことにしました。今まで本心を隠しているということすら忘れてしまうくらい完璧に欺いてきた、見せかけだけの自分を消し去るためにです。

こういった近況のなかで、ただいま集中して制作しているのが「Hank」というワンパクなソングです。歌詞は未完成なところがありますが、最新のものを一緒に掲載しておきましょう。

さぁさぁ!気むずかしい紳士の皆さま! すれっからしの淑女の皆さま!わんぱく坊主に不良娘たち!
目を凝らしてよく見てみなされ!ここにゃあ我らの大好物が!

(どーどー Hank!どーどーHank!そいつぁ無粋だい!)
(どーどー Hank!どーどーHank!そいつぁハハーッ!)

硝子細工のごとき配慮!賞賛!お涙ちょうだいの努力と絆!薄っぺらな衝動と情熱!
譲り合いと自己犠牲のビッグビシネス!例えるなら

まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク

(どーどー Hank!どーどーHank!そいつぁ無粋だい!)
(どーどー Hank!どーどーHank!そいつぁハハーッ!)

もうゲップが出るくらい満腹!親切のためには自分をも殺せる見上げた根性!
右も左も肥えた畜群のホームパーティー!例えるなら

まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク

「失礼。お嬢さんに涙の出るような甘いメロディーの1つでもお届けなすって。」

ここじゃあ赤は青く、黒は白に変わりやがる!あめ玉もらったって気を許しちゃいけねぇ!
あゝ、この愛すべき一大茶番劇にいったいいかほどの価値を見出そうというのか!例えるなら

まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク
まるでダイエットコーク

強盗が強盗をするように!売春婦が売春をするように!自分殺しは自分殺しを!

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。