週次レビューは失敗体験を増やすための習慣である

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photo credit: Alex E. Proimos via photo pin cc

私の愛しいアップルパイへ

「失敗は成功のもと」

1度は聞いたことがあるでしょう。甘美な言葉です。

エジソンの1万回の失敗を例にあげるまでもありません。

これは、ほとんどの人が理解していることです。失敗の積み重ねの先にのみ成功があるのだと。だから失敗を恐れずに1つ1つ行動を愚直に積み重ねていくべきだと。

それでもなお、成功を求めて失敗を積み重ねることができる人間と、できない人間の2種類が存在するのは何故でしょうか。ほとんどの人は言葉の意味を等しく理解しているはずなのにです。

私はあるときこう考えました。この違いは”失敗できる機会の差”にあるのではないかと。

”失敗できる機会”は勝手に生まれない

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photo credit: Claudio Gennari …”Cogli l’attimo ferma il tempo” via photo pin cc

一般的に我々はどれほど”失敗できる機会”を創出しているのでしょうか。失敗体験を積み重ねれば良いと分かっていても、肝心の失敗する機会を得られなければ意味がありません

イベントを開催したとき、プロジェクトが完了したとき、特殊な環境で実験したとき、、、

これらの体験は通常数ヶ月に1回くらいしか味わえないでしょう。つまり、数ヶ月に1回程度の頻度で失敗体験を積み重ねても、1万回に到達することは不可能です。

これはもう、酔っ払いの如くこう言っているのと同義です。「床に寝ていれば転ぶことは無い」と。それでは駄目なのです。

だからといって、特別なイベントを同時にいくつも企画せよと言いたいわけではありません。

失敗できない人間が持つ誤った”ものさし”は、「何か特別な体験をしたときにだけ失敗と成功が存在する」と思っていることです。

これでは失敗の先に成功が待っていると分かっていても、”失敗できる機会”が少なすぎて意味を成さないのです。

日常は”失敗できる機会”で溢れている

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photo credit: ccarlstead via photo pin cc

こんな風に考えたことはないでしょうか。日常は成功に向けた数々の挑戦で溢れていて、ほとんどの人はそれを自覚していないだけだと。

朝起きた時間、一日の運動量、食べたもの、消費したお金、読書した量、、、

なんとなく繰り返しているこのような行動を意識的に取り組めば、失敗を積み上げる”挑戦”に変えることができます。しかも、そうするために必要な準備はほとんどありません。行動に移す前の数秒間で、記録を残しておくだけで良いのです。

そして、1週間の行動を棚卸する「週次レビュー」という習慣が、日常を挑戦に変え、失敗体験を作り出すための効果的な習慣になります。

週次レビューが、上記のような明確な期限のない小さな行動の1つ1つを評価する習慣になれば、普通の人より圧倒的な量の失敗を体験できることになります。

失敗の量が増大すれば、成功はもう目の前です。

週次レビューを始めてみよう

週次レビューという習慣に興味が沸いてきたことでしょう。だから私は本日、アシタノレシピにこの記事を投稿しておいたのです。

リラックスして生産性を上げる!週次レビューのススメ
1週間、貴重な1週間 あなたはこの1週間がいったいどれほどの意味を持っていたのか、考えることがあるでしょうか。 …

さぁ、あなたはいったいどれくらいの頻度で失敗できているでしょうか。

「失敗は成功のもと」という言葉が全ての人間に当てはまるなら、人生に差を生み出すのは”失敗できる機会”の数によって決まるのだと、私は雄弁に主張します。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。