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私の愛しいアップルパイへ
子供の頃から「将来は神父さんだな」と周りの大人たちに言われ続けてきた穏やかな精神の持ち主である私でももちろん人と喧嘩することはあります。
ご存知の通りこの喧嘩というものは厄介で、厄介だと思っていても避けることが出来ないところがより一層厄介です。ときには今から誰とも喧嘩なんぞしないぞと誓うものの、一時的に感情的になってしまったり、どうしても気の合わない相手は現れるもので、必ずその誓いは破られます。
そんなときのためにいつも思うのが「喧嘩した相手と確実に仲直りする方法」です。そんな夢のような方法があるはずないと思うかもしれませんが、1つだけあります。ただ、効果は保証しますが実践するのはなかなか難しいですし、事実私もこの方法を使いこなせていないので偉そうなことは言えませんが、紹介だけしておきます。それはこうです。
相手の主張を、相手が納得するまで、自分の言葉で説明すること
相手の主張を自分の言葉で説明すること
理解することは、同意するという意味ではないことを忘れてはならない。相手の目、心、頭、精神で物事を見ることができるという意味である。人間の魂が最も深く求めていることの一つが理解されることである。その欲求が満たされると、人は相互依存的に問題解決に集中できる。しかし、理解されたいというその非常に強い欲求が満たされないと、エゴの闘争が発生する。防衛的で保身的なコミュニケーションが日常茶飯時になる。ときには口論、暴力さえも起こり得る。
これがきちんと実践できれば、恐らくどんな相手とでも仲直りできます。感情的になっているとどうしても自分の主張を伝えようとしてしまいがちですが、そこはグッとこらえて相手の主張を説明するのがポイントです。
また、相手の主張を誇張したり、馬鹿にして表現するのもいけません。相手がその説明に納得いくまで説明することです。自分の説明が本当に正しいか相手に確認しながらやる必要があるでしょう。
この方法は相手が言っていることを理解しようとする謙虚さが必要ですし、実践するためには勇気も必要です。ですから、なかなか実践するのが難しいものでもあります。
相互理解がもたらすもの
「君は、相手を自分と同じ人間だと思っていたのだろうか。同じように希望もあればニーズもある人間として見ていたのか、それとも相手は単なる物、脅威、やっかい者、問題だったんだろうか」
私はとうとう口を開いた。
「物にすぎなかったんじゃないでしょうか。」
仲違いしたときに主張をぶつけあうのは大抵の場合は逆効果です。だからといって干渉しないように距離をとっていては状況は一向に変わらないでしょう。
人が理解し合あって手をとりあうための近道は、相手の主張を理解していることを自分から示すことです。そして、理解されていること(もしくは理解しようと努めていること)が伝われば、人間関係はただ修復されるだけでなく以前よりもっと強い絆になるでしょう。そのためにこの方法が効果的なのです。
相手の主張を、相手が納得するまで、自分の言葉で説明すること
非常に難しい取り組みではありますが、何度失敗しても挑戦し続ける価値はあるはずです。
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貴下の従順なる下僕 松崎より