私の愛しいアップルパイへ
やるべき事をこなすかというのは永遠の命題です。
そんな中でも、”与えられた時間の全てを濃密に過ごす”という事こそが
我々にとって最も重要な目的の内の一つだと言えるでしょう。
「時は金なり」なんて諺が広く知れ渡っているのは銀行員の陰謀に違いありません。
◇「それでも私は怠ける」
私という人間は実に不可解です。
今まで部屋を掃除してみたり、タバコを吸ってみたり止めてみたり、朝型に変えてみたり
GTDを実践してみたり、作曲に使う製品を変えてみたり、製作プロセスを変えてみたり
さほど効果はありませんでした。別の効果が出たものは、今も継続していますが、
私の様に純朴で紳士で情熱的で野心的な人間でも、やる気が出ない時は出ないし、眠いときは眠い訳です。
◇「”まさに今”を記録する」
何をしたかと言いますと、誰にでも出来るたった一つの習慣を始めただけです。
もったいぶるつもりはありません。“今”を記録し始めたのです。
内容もタイミングも実にシンプルです。ルールはたったの三つ。
- 作業の切れ目で
- 「”まさに今”何していたか」と
- 「”まさに今”何に着手するか」を1行で書く
拍子抜けするほどにコレだけですが、効果は抜群でした。
以下に例を書いてみましょう。
hh時mm分 起床。ウォーキング準備 開始hh時mm分 ウォーキング準備 完了。ウォーキング 開始hh時mm分 ウォーキング完了。作曲開始hh時mm分 作曲終了。昼食準備 開始
こんな感じです。まったくもってシンプルでしょう。
複雑な秩序はちょっとした事で崩れてしまいますがシンプルであることは何よりも強固なのです。
私はそれをベトナムで学びました。
◇「記録が選択となり誓約となる」
- 次の行動を理性的に選択する様になる
- 書き出すことで誓約の効果がある
今を記録しているだけ様に見えますが、実はこれからを選択している訳です。
やってみればわかりますが、あまり安易に「これからダラダラする」なんて書けないものです。
書き出す媒体はいつでもどこででも書けるものであれば何でもかまいません。
この手法は常に進化しているので、今は他にも色々なエッセンスを加えていますが、
基本原則は上記の三ルールを守る事だけです。
貴下の従順なる下僕 松崎より