やよいの青色申告オンラインとMFクラウド確定申告の比較

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私の愛しいアップルパイへ

毎年、あなたの美しい表情をラオコーン像のようにしているのは確定申告でしょう。幸いなことに、最近は確定申告に使える便利なWebサービスも増えてきました。

今日は確定申告をサポートしてくれるWebサービスの代表であるやよいの青色申告オンライン」と「MFクラウド確定申告」を比較してみます。あなたに合ったほうをお選びください。

「やよいの青色申告オンライン」の使用感

簿記ができなくても使いやすい「かんたん取引入力」

「やよいの青色申告オンライン」には「かんたん取引入力」なる機能があります。

▼これは、以下のような分かりやすい画面で取引を入力していける画面です。

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これなら簿記があまり分からなくても直感的に入力できて良いです。入力した取引の一覧は表形式で出してくれますし、絞り込みもワンクリックでできます。

もちろん、簿記にのっとった入力ができる画面も別に用意されていますよ。

金融機関や外部サービスと連携して取引を自動仕分け

取引を手動で入力しなくとも、使っている銀行口座やクレジットカード、電子マネー、外部サービスと連携すれば取引を自動的に取り込んで、仕分けまで自動でやってくれる機能もあります。

この機能を使えば、通常の取引は自動入力されたものをチェックするだけで良くなるため、青色申告の手間が一気に減ります。

対応している金融機関は1,309件の金融機関(2016年3月時点)で、主だったところはだいたい連携できるようになっています。おそらくあなたがお使いの金融機関も使えるでしょう。

外部サービスとしては、「MoneyLook」や「Zaim」や「MoneyTree」などの家計簿ソフトをはじめとし、「Misoca」や「MakeLeaps」、「STREAMED」などとも連携できます。

見やすいレポート

入力した仕分けは、残高試算表をはじめ、損益レポートや貸借対照表を自動作成してくれます。

また、収支の遷移を折れ線グラフで表示してくれたり、損益を円グラフで表示してくれたりといったレポーティングにも対応しています。

確定申告のためだけでなく、自分の事業を分析するうえで役立つでしょう。

1年間無料で使える

「やよいの青色申告オンライン」は1年間無料で使えます。

「MFクラウド確定申告」は30日間なのですが、「やよいの青色申告オンライン」は1年間無料で使えるので、つまり今年の確定申告分は無料でできるということです。機能制限もありません。

2年目からの価格面で言うと、「MFクラウド確定申告」のほうが若干安いです。ただ、「やよいの青色申告オンライン」は740円/月、「MFクラウド確定申告」は733円/なのでほとんど変わりません(年額払い時の価格。2016年3月現在)。

ちなみに、今日は紹介しませんが同様のWeb確定申告サービス「freee」は816円/月とわずかに高めです。

「MFクラウド確定申告」の使用感

圧倒的な機能性と操作性

ここまで「やよいの青色申告オンライン」の機能性について述べてきましたが、続いて「MFクラウド確定申告」について見ていきましょう。

「MFクラウド確定申告」の機能性を一言で表すなら、「やよいの青色申告オンライン」をすべての点で上回っていると断言できます。

先行サービスということもあるでしょうが、入力画面、対応レポート、対応金融機関など、すべて「MFクラウド確定申告」のほうが優れています。正直なところ、機能的な面で「やよいの青色申告オンライン」を選ぶ理由はありません。

また、画面の分かりやすさや操作性に関してもやはり「MFクラウド確定申告」のほうが圧倒的に使いやすいです。

快適な操作スピード

「MFクラウド確定申告」を選ぶもう一つの理由は操作スピードです。「やよいの青色申告オンライン」は正直いって動作がかなり遅いです。使っていてストレスになります。それに比べて「MFクラウド確定申告」は動作もスムーズです。

確定申告では色々な画面を移動して、色々な取引を入力していくことになりますが、「やよいの青色申告オンライン」だと遅々として作業が進まないんですよね。

多彩なMFクラウドシリーズの存在

MFクラウド確定申告には確定申告だけでなく様々なシリーズが存在します。例えば、請求書を作成するサービス、給与を計算するサービス、経費を整理するサービス、請求書と入金を突き合わせするサービス、マイナンバーを管理するサービスなど、確定申告と連携すると便利なサービスが一通り揃っています。

料金体系は別になりますが、無料で結構使えるものもありますので、試してみると確定申告がより楽になるでしょう。

そして、同じ会社が開発・運営していることもあり、MFクラウド確定申告」との連携もスムーズです。外部のサービスと連携するとイマイチ使い勝手が悪かったりするのですが、MFクラウドシリーズであればそのようなことはありません。

判断ポイントは「1年間無料をどうとるか?」

ここまで「やよいの青色申告オンライン」と「MFクラウド確定申告」を比較してきました。読んでもらって分かるとおり、軍配は「MFクラウド確定申告」にあがります。

判断ポイントとしては「1年間無料をどうとるか?」ということになるでしょう。「やよいの青色申告オンライン」は初年度無料ですが、「MFクラウド確定申告」は事実上初年度からコストがかかります。

今年は無料で使いたいということであれば、機能性や操作性を犠牲にした「やよいの青色申告オンライン」を選択するのもありでしょう。特に、サラリーマンの副業や、バイトの場合などはそんなに記入することもないので、「やよいの青色申告オンライン」で良いかもしれません。

ただ、2年目に入ってからや、個人事業主の確定申告としては、「MFクラウド確定申告」を使うことをオススメします。

▼2つのサービスには以下からお申し込み可能です。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。