Evernoteは素晴らしい!音楽家のネタ帳に使う[4.ノートブックとタグ編]

ジュゼッペ・アルチンボルド 「司書」 (1566)

ジュゼッペ・アルチンボルド 「司書」 (1566)

 
私の愛しいアップルパイへ
 
あなたは自分にとっての大切な出来事をきちんとメモしてますか?
 
していないってのかい?まずもって君は自分の思いつきやアイデアに価値を認めることだね。俺かい?ああ、もちろんしてるさ。
 
そう、「いつでも」「どこでも」「なんでも」を実現する愛すべきメモツール”Evernote”を使ってね。
 
 
さて、シリーズ第四弾は題して[4.タグとノートブック編]です。
 
今回から少しずつEvernoteのより具体的な使い方に入っていきます。
 
初めての方は第一弾からも是非ご覧下さい。
Evernoteは素晴らしい!音楽家のネタ帳に使う[1.Evernoteとの出会い編]
Evernoteは素晴らしい!音楽家のネタ帳に使う[2.Evernoteの役割編]
Evernoteは素晴らしい!音楽家のネタ帳に使う[3.情報の質編]

 

 

最初の難関

 

Evernoteでは一つのテキストファイルをノートと呼んで管理します。この作成したノートを”ノートブック”と”タグ”という二つの機能で整理していきます。
 
“ノートブック”と”タグ”という二つの概念の違いは以下の通りです。
 ・ノートは必ず1つの”ノートブック”に所属する(=1対多の関係)
 ・ノートには0~複数の”タグ”を付けられる(=多対多の関係)
 
図にするとこんな感じです。

ノートブックとタグの違い

ノートブックとタグの違い

 
この微妙に違う二つの概念をうまく使い分け、ノートを整理していきます。
 
Evernoteを使う上でこの二つの使い分けが最初の難関と言えるでしょう。

 
 

ノートブックはプロジェクト、タグで横串検索

 

それでは私がノートブックとタグをどう使い分けているか見ていきましょう。
 
◇ノートブック
 
以前の記事で私はこう言いました。
 

自分が取り組んでいるプロジェクトを主体として情報を取捨選択する

 
私はこのプロジェクトをノートブックと一対一で紐付けています。それは、Evernoteはプロジェクトを支援するノウハウの集合であると考え、プロジェクトの視点ありきで使っているからです。
 
なんとなく気になった情報をとりあえず保存して、後から「あれこのノートは自分の取り組みにどんな関係があるんだっけ?」という状況になるのは望ましく無い訳です。
 
最も望ましいのは、プロジェクトを遂行する為にノートを作成するという状況です。つまり、ノートが作成された時点で所属するプロジェクト(=ノートブック)が既に決まっている状況です。
 
よって、ノートブックは必ず一つにしか所属できない為、プロジェクトと紐付けるのは相性が良いです。
 
一つにしか所属できないという事は、どのプロジェクトの為のノートかを必ず考えなければならなくなるという事だからです。曖昧な状態でノートを作る事に対する抑止力になります。
 
ちなみに逃げ道も用意してあります。どのプロジェクトにも属さないノート用のノートブックを1つ作っています。それは、今はプロジェクト化していないけど、将来取り組むかも知れない情報などはどのノートブックにも所属できないからです。外部からクリップした情報はほとんどこのノートブックに入ります。
 
 
◇タグ
 
タグはノートブックを横串で検索したい時に使います。全てのプロジェクトに関わるノートを、客観的なカテゴリで横串検索したい時や、ノートの作成状態などで横串検索したい時など、ノートを効率的に探す為の検索用途として使います。
 
検索を便利にする為に使う補助的な使い方なので、最初はタグは1つも無くて良いと思っています。Evernoteにノートが増えて、効率的に横串検索したいというニーズが出てきた段階で、適宜追加していけば良いと思います。
 
あえて最初に付けるなら、客観的なカテゴリで付けていくのが良いかと思料します。
 
ノートブックとタグの使い分けを図にするとこんな感じです。

ノートブックとタグの使い分け

ノートブックとタグの使い分け

 
 

完全な構成は永久に無いと知る

 

これは何でもそうなのですが、完全な構成など無いと割り切ってとりあえず使ってみる事です。そして使いながら悩むの事が一番の近道です。
 
私もEvernoteを使い始めるにあたって、ノートブックとタグの使い分けは相当悩みました。
 
使い始めた頃は、ノートブックは一つだけにして、プロジェクトの分類もカテゴリの分類も何でもかんでもタグでまかなっていました。
 
確かにタグの方が柔軟なので、それで全てを表す事ができるのですが、あらゆる視点が複雑に交錯しだすので頭が混乱し始めたのです。
 
そこで今度はノートブックを3つに分けました。以下の様な感じです。
 
1.Create … 自分で作ったノート
2.Receive … 外部で見つけた情報で面白いと感じたもの
3.Archive … 別に面白く無いがメモしておけば便利なもの(ゴミの日のリストとか、部屋の図面とか、家具のサイズとか)
 
この使い分けは、ノートブックとタグの違いが意識されているとは思いますが、この3つの観点でノートを見返す必要性がなかったので、有効ではありませんでした。
 
そして今度は制作している曲ごとにノートを作り始めました。そこでやっとノートブックを自然に扱える単位がプロジェクトだと気づいて、今に至るのです。
 
 
今では製作中の曲だけでなく、音楽理論の学習や、芸術作品の鑑賞なども一つのプロジェクトとして別個にノートブックを作っています。
 
いずれにしても、この二つの使い分けを事前にしっかり決めようなどと思わない事です。
 
どんなに一流の企業のデータベースでもテーブル構造は頻繁に変更されます。
 
それは取り組む業務の変化やデータベースの用途の変化、データ量の増加などによって、データベース構造を変えざるを得なくなるからです。
 
つまり“ノートブック”も”タグ”もチューニング項目だと言う事です。常にメンテナンスしてやらないといけないものなのです。
 
 
という事で、今回はタグとノートブックについてでした。これからさらに具体的な使用方法を説明していきますのでご期待下さい。
 
貴下の従順なる下僕 松崎より


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著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。