見てるだけで気が散ってイライラ!スパゲッティ状態になってしまったケーブルをスッキリ配線できるようになる5つの法則

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photo credit: nardino via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

私がこの世で最も醜いもののうちの1つだと思っているのが、無数のケーブルでスパゲッティ状態になってしまった部屋やデスクです。乱雑に配線されたケーブルを1本見るたびに心の奥底から言葉にできない怒りがふつふつと沸き上がってきて、生ごみを見るときのような気持ちになります。

心ないケーブルの配線が心の平穏を遠ざけていくのを感じます。ケーブルの1本1本が頭のメモリを消費していくのです。そして目の前の作業に没頭することがどんどん難しくなっていきます。

以下は私が実際に仕事で使っているデスクの状態です。音楽を制作するので結構機器が必要なのですが、それでもデスクにはほとんどケーブルがなく、満足しています。

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今日は私が日々心の平穏を維持するために、どのような法則にのっとってケーブルを配線しているのか、その魔法をご紹介しましょう。

配線の理想と現実のギャップを受け入れる

配線のスパゲッティ状態から完全に脱却する方法は簡単です。

・可能な限りワイヤレスの製品を採用する
・機器は一箇所にまとめて置く
・有線機器はケーブルの長さを短く調整する
・配線の色は1色に統一する
・全てのケーブルを同じ場所に配線する

きっと、もしこれらが全て守れたなら、どんなに整理が下手な人間でも綺麗にケーブルを配線することができるでしょう。しかしこれはブービートラップです。所詮は机上の空論に過ぎません。目指すべき理想ではありますが、上記の理想を追って配線に挑戦し続ける限り、いつまで経っても理想の配線を手に入れることはできません。

ですから、きちんと理想と現実のギャップを受け入れることが大切です。先ほど上げた4つの理想は全て虚妄であり、現実は常にその逆なのです。

つまり、ワイヤレス製品は一向に増えず、機器は様々な場所に配置せざるを得ず、ケーブルの長さは製品よってまちまち、線の色も白だの黒だの赤だの好き勝手存在し、ケーブルはあらゆる方向から配線されてきます。この前提を受け入れた上で、美しい配線方法を考える必要があります。

スパゲッティ状態のケーブルをスッキリ配線する5つの法則

それではスパゲッティ状態のケーブルからおさらばするための5つの法則をご紹介します。

法則1.電源の近くにケーブルの隠し場所を作る
法則2.ケーブルの余分は電源近くでまとめて隠す
法則3.目に見える場所に這わせる場合は配線を固定する
法則4.ケーブルを這わせる場所を可能な限り減らす
法則5.ケーブルの両端にはタグをつける

1つ1つ見ていきましょう

法則1.電源の近くにケーブルの隠し場所を作る

電源の近くにケーブルの隠し場所を作ること。

とにかくここが最重要です。この最初のステップが、配線クオリティの80%近くを握っていると言っても過言ではありません。もしこのステップを疎かにすれば、たとえマクガイバーでさえ配線を整理するという使命を達成することは出来ないでしょう。

上述した通り、ケーブルは増える一方ですし、様々な機器にケーブルが付属してきますし、その色も長さもまちまちなのです。ですから、必ずどこかは乱雑な配線にならざるを得ないのです。そんな現実を受け入れて配線を綺麗にしようと思ったら、その乱雑な配線をどこに持っていくかを決めることがまずもって大切になってきます。

ではどこに配線を持っていくかですが、多くのケーブルが収束しにくる電源に持って行きましょう。そして、その電源を外からは見えないように隠しましょう。

▼例えば、私はよくデスクトップパソコンの本体裏に電源タップを置いて、パソコン本体でそこを隠すように配線します。

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デスクトップパソコンならそれなりの大きさなので、かなりの量のケーブルを隠せます。また机の下の足元なので機器が増えてもケーブルが増えてもさほど気になりません。さらに、通常時はここに椅子が入るので、ほとんどケーブルが見えにくくなります。

パソコンがない場合には、テレビの裏や机や引き出しの裏に持っていくのも良いでしょう。

▼電源とケーブルを隠せるような大きいものがない場合は、専用の配線ボックスを用いるのも良いでしょう。
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▼ちなみに、上記で私が使っているのはこの商品です。

電源の近くにケーブルの隠し場所を作ること。何度も言いますが、ここが最重要のポイントです。

法則2.ケーブルの余分は電源近くでまとめて隠す

【1】ができれば問題はほとんど解決したも同然なのですが、それ以外にもいくつか気をつけておきたいポイントがあります。

まず、長すぎるケーブルは電源側で巻き取り【1】の場所に隠しましょう。

これを以下のように機器側で巻いてしまうとスパゲッティのもとになります。その醜いブツを隠しやがれ!今すぐにだ!!

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▼ケーブルを巻くときには以下のような使い捨ての結束クリップがあると便利です。私は2種類のクリップを使っていますが、1つめのねじって使えるタイプの方が失敗したときに簡単に巻き直せるので便利です。

法則3.目に見える場所に這わせる場合は配線を固定する

スピーカーなど、機器を設置する場所が柔軟にコントロールできず、どうしても傍目に見える場所に配線を這わせる必要がある場合には、配線するルートをを固定させましょう。

床や壁を這う配線が固定されていないと、線がたるんだり飛び出たりするからです。

▼例えば、以下のように配線の通り道を固定します。
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▼以下のような両面テープで設置できるケーブルクランプがあると、確実に配線ルートを固定できて便利です。

法則.ケーブルを這わせる場所を可能な限り減らす

言うまでもありませんが【3】で配線するルートは、可能な限り少なくしましょう。同じルートを通せる線は1つにまとめるようにするのです。このルートが増える度にあなたの心の平穏が遠ざかっていきます。

法則5.ケーブルの両端にはタグをつける

面倒かもしれませんが、ケーブルの両端にどの機器のケーブルかを記載したタグをつけておくと後々楽になります。

配線をやり直したり、不要な配線を除去するとき、どのケーブルがどの機器のものか分からないと、せっかく綺麗に配線した箇所を崩さないといけなくなるケースが出てくるからです。特に電源ケーブルを抜くときは慎重さが求められるので、タグがあるのとないのでは大きく変わってきます。

また、引っ越ししたときなど、どの機器のケーブルかが一目でわかるとセッティング時間が大幅に削減できます。

▼私は以下のようなかたちで、ケーブルの両端にどの機器からどの機器への配線で使うケーブルかを記しています。
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▼以下のような配線用のタグをまとめ買いしておくと便利です。

スッキリした配線で晴れ渡る気分を手に入れよう

私の持論は、配線を整理するための便利グッズをいくら買い漁ったところで、法則にのっとっていなければ無意味だということです。逆に法則さえ分かっていれば、綺麗な配線をするのにそんなに道具は必要ないのです。

法則1.電源の近くにケーブルの隠し場所を作る
法則2.ケーブルの余分は電源近くでまとめて隠す
法則3.目に見える場所に這わせる場合は配線を固定する
法則4.ケーブルを這わせる場所を可能な限り減らす
法則5.ケーブルの両端にはタグをつける

作業デスクに必要最低限のケーブルしか無いとき、私は初めて心の平穏を手に入れられます。あなたにも是非この朗らかな気分を手に入れて頂きたいです。

幸運を。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。