WordPressのテーマをgit管理にしたら予想以上に快適だった

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私の愛しいアップルパイへ

git(ぎっと)をご存知でしょうか。いいえ、それはshitです。私がいっているのはgitです。知らないようなので簡単に説明すると、プログラムをバージョン管理してくれるやつです。

プログラミングしないとあまり馴染みはないかもしれませんが、プログラマーの間ではそれなりに浸透しています。

プログラムといえば、この愛すべきブログはWordPressでできていますが、WordPressもphpで書かれたプログラムです。そのなかでもブログのデザインが格納されたテーマファイルは自分でよく編集するのでgitでバージョン管理することにしました。

いままでは、わざわざgit化するまでもないかと思っていたのですが、やってみたら予想以上に快適だったのでご紹介します。

WordPressのテーマをgit管理したら予想以上に快適だった

問題が発生してもバックアップから元にもどせる

これがgitの最大の恩恵ですが、なにか問題が発生したときにすぐに元に戻せます。

ちゃんと運営していれば、直前の状態だけでなく1年前の状態などにもすぐに元に戻せます。しかも、1行1行の変更履歴がきちんと残るので、いつ時点のどの行のコードに戻したいかも選べます。

▼こんな感じで、いつどんな修正をかけたかがタイムラインのように履歴に残ります。

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▼こちらは修正内容。緑が追加した行で、赤が削除された行です。分かりやすい!

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テーマファイルはちょっとしたミスでブログ全体が表示できなくなることもありますから、これは嬉しいことです。というより、このために導入しました。

gitなので複数パソコン・複数人での管理も余裕

通常、ファイルをローカルにおいておくと複数のパソコンを使っているときや、複数人で管理しているときに面倒です。しかし、gitは複数パソコン・複数人での管理を円滑にしてくれるバージョン管理を提供してくれるものなので安心です。

複数のパソコンを使い分けるときや、新しいパソコンに乗り換えるとき、複数人で1つのテーマを共同管理するときでも、トラブルもストレスもなく実行できます。

Sublime Textなどの愛用のテキストエディタを使える

git化することで自分が愛用しているテキストエディタを使えます。WordPressのテーマ編集画面って、かなり陳腐ですよね。F5押したら編集中のデータが飛んでしまいますし、Tabキーは使えませんし、ちょっとコードを書き間違えたら画面が表示できなくなりますし。

やはりプログラミングに最適化したテキストエディタを使うのがベストです。git化すればソースコードを常にローカルファイルとして同期するようになります。ですから、どんなテキストエディアでも使えます。

私はSublime Textを愛しているので、Sublime Textでサクサク編集して、サクサクコミットして、サクサクFTPでサーバーと同期できるようになるのはこの上なく快感です。できればサーバー側もgit化して、git pullでソースをリリースできるようになるとよりサクサクになります。

テーマフォルダ内の全文検索が楽になる

テーマを編集していて結構面倒なのが、関数名やクラス名などの特定の記述がどこに書かれているか探すときです。

慣れてくるとだいたいあたりはつくのですが、関数定義などはテーマの作りによってまちまちだったりするので、泥沼にはまることもあります。

テーマファイルをgit化するとファイルはローカルに置いてある状態になるので、テーマフォルダ内のファイルを横断検索することが可能になります。プログラミング用のテキストエディタであればだいたいフォルダ内の横断検索に対応しているでしょうから、作業効率があがります。

gulpやsassなどの便利ツールが使える

少々高度になりますが、git化しておけば様々な自動化処理や便利ツールを使えるようになります。

cssの記述をどえらく書きやすくしてくれるsassやscssも使えますし、javascriptやcssを圧縮してMAPファイルを生成したり、ベンダープレフィックスを自動付与したり、コンパイルしたりしてくれるgulpなどのタスクランナーも使えます。

つまり、テーマ編集を強力にサポートしてくれる各種ツールが使い放題というわけです。

面倒でもテーマファイルのgit化がおすすめ

WordPressのテーマファイルをgit化することで、様々な作業を効率化できました。重い腰を上げてよかったです。WordPressのテーマ編集でトラブルが頻発するようならgitを使ってみるといいでしょう。

ちなみに、使っているgitリポジトリですが、無料でプライベートリポジトリを作れるBitbucketを使っています。おすすめです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。