一年の振り返りや来年の目標をたてる目的は、いま何をすべきかを決めること

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photo credit: happy_serendipity via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

振り返りを億劫に感じたり、継続できなくなったり、計画倒れになったり、目標をすっかり忘れてしまうといった事態をどうすれば防げるのか?これは大変重要な問いです。今日はこの問題に対する私の考えをお話しましょう。

私は平均して大体毎日50分くらいを日々の振り返りや計画の作成にあてています。これは仕事としてではなく、個人的な振り返りと私個人の計画です。

こんなことを言うとあなたはきっと摩天楼を夢見る少女のようにキラキラとした瞳で「まぁ、過去を懐かしんだり、課題を探したり、将来を想像したりするなんて、素敵ね」と微笑むでしょう。

それは誤解というものです。そして、この誤解こそが振り返りを軽視したり、計画倒れになる原因です。振り返りや計画が持つ重要な役割は「いま最優先すべきことを明確にすること」です。大切なのは今から何をすべきかを決めることであって、過去と未来が云々ではありません。

未来や過去ではなく、今に目を向けるための振り返りと計画

現状の改善点を探すためなら、長時間かけて振り返るより、気づいたときに忘れずにメモをとるようにした方が効果的です。

それでも、私は多くの時間を振り返りに割きたいと思っていますし、実際そうしています。それは、特別な注意を払わない限り思考と行動を一致させることはとても難しいと知っているからです。

運動した方が良いと分かっていてもできない、転職したいと思っているのに行動に移せない、次の休日こそ頑張るぞと思ってもだらけてしまう。こういった経験は誰しもが持っているでしょう。

こういった思考と行動ギャップを探して、いま本当に最優先すべきことは何なのかを再認識するのが振り返りの目的です。そういう意味では、どのくらいの期間を振り返るとか、どのくらい細かく振り返るとかは、さほど重要なことではないのかもしれません。

目標をたてたり計画を作ったりするのも同様です。私は将来を見通すために目標や計画といったものは作りません。長期的な計画を細かく作れば、将来の不安がちょっとくらい和らぐかもしれませんが、それがいったい何の役に立つでしょうか。それなら、将来を見通そうとするよりも変化に柔軟になる方が効果的ってものです。

来年の計画を作ったり目標をたてたりするのは、今から何をやるかを決めて、それを死ぬまでずっと続けたとして心から満足できるかを確認するためです。そう考えると、5年後や30年後といった中長期的な計画よりも、今週や今月の計画の方が重要であることが分かります。

今から何をすべきか考えることに比べたら、過去がどうだったかとか、将来どうなるかなんてさほど重要ではありません。

振り返りや計画を作るにあたってのゴールを明確にする

振り返りや計画を作るにあたっては、ゴールを明確にしておくと軸がぶれなくなりますし、継続もできるようになります。

上記の内容を鑑みて、私はこれらのゴールが以下の2点に集約されると考えています。

  • 1. 今から死ぬまでずっとやっていたいこと(ミッションステートメント)を再確認する
  • 2.今週のタスクリスト(ネクストアクション)を決める

大上段に構える必要はなく、シンプルにこれだけなのです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。