やりたい目標は宣言するとうまくいく5つの理由

私の愛しいアップルパイへ

やりたいことや夢、目標を人に共有したり、宣言したりする機会はありますか?それとも目標は実現するまで人に話さないタイプでしょうか?

私は以前、目標は実現するまでは人に話さないタイプでした。自分の中だけで目標を立て、誰に見られず話し合わずとも淡々と進めていくタイプでした。

その職人気質な生き方がCoooooolだと思っていたこともありますし、それ以上に目標を宣言して上手くいかなかったときに格好悪いですし、それを馬鹿にされるのもゴメンでした。

しかし今は違います。目標を人に共有したり、人差し指で天を指し、高々と目標を宣言することも意識的に行うようになりました。

なぜか?私が鼻につくナルシスト野郎だからでしょうか?それは否定しませんが、私の真意はもっと他にあります。それは目標を宣言することは人生に素晴らしい風を吹き込んでくれることに気づいたからです。今日は目標を人に共有・宣言する素晴らしい効果についてお話ししましょう。

目標を宣言するとうまくいく5つの理由

宣言しようとした目標は洗練される

頭の中にある考えというのはいつだって曖昧で使い物にならないものです。人に目標を共有し、宣言しようするにあたって、いま一度目標を確認することになります。

人に伝わりやすいように文言を選び、「なぜその目標を掲げたのか?」質問を受けた時にも答えられるように準備を始めます。

この宣言によって生まれる目標精査のプロセスは素晴らしい効果を発揮するでしょう。「なに?」を目標にするか考えるのは得意でも、「なぜ?」目標にするか考えるのが苦手な人はたくさん居ます。そして、目標を宣言するときには自然と「なぜ?」に目がいくようになるのです。

かの名著「7つの習慣」には以下のような一節があります。

梯子を掛け違えていたら、一段登るごとに間違った場所に早く近づいていくだけである。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復」 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める

目標を宣言するにあたって、梯子の位置をいま一度見直すことになるわけです。それは効果的に目標を洗練させてくれるはずです。

宣言すると途中で挫折しづらくなる

目標を宣言するとその目標はもはや自分だけのものでは無くなります。目標を聴いた人を含めた私たちの目標に変換されます。この違いは行動に、引いては結果に大きな影響を与えてくれます。

相手が自分の目標をどれだけ気にかけてくれるかはさほど重要ではありません。人は社会的な動物ですから、「もう人に言ってしまったし」という意識が生まれるだけで行動は大きく変わります

特にこの効力が効いてくるのは、目標を挫折しそうになった時です。辛く苦しく現実に押しつぶされそうになったとき「あの人をガッカリさせたくない」と具体的な顔を思い浮かべられることは、人の底力を解放してくれるでしょう。

目標を誰にも宣言してなければ、少しでも状況が変わったときに「誰も気づかないし、今回は諦めよう。仕事が忙しくなったし、熱も冷めてきたし、他のことに興味も湧いてきたし」と、あの手この手の言い訳を使って目標の挫折を正当化しかねません。

人に目標を宣言して共有すれば挫折しづらくなり、諦めづらくなります。そしてほとんどの目標が実現できるか否かの鍵は「諦めないこと」であることは懸命なあなたに言うまでもありません。

無論、人に話したことで重荷になることもあります。責任を感じることでもあります。信頼を失うリスクも生まれるでしょう。しかし、それによってやりたいことや夢や目標を実現する確率が少しでも上がるのなら、やらない手は無いのではないでしょうか?

ホーソンで行動の質が上がる

ホーソン効果という言葉をご存知でしょうか。これは1924年にアメリカのシカゴにあるホーソン工場で行われた実験によって明らかになった現象を指します。

一言で簡単に説明するなら「他人から注目されているという意識が、人の行動の質を上げる効果」のことです。

目標を共有して宣言すると、漏れなくホーソン効果のご加護を受けることができます。

人に目標を宣言すれば、次にあった時に進捗を聞かれることもあるでしょう。目標が実現した折にはその成果を見せてくれと言われる確率は高いでしょう。

そのように自分の目標が他人に気にかけられ、他人から注目されていると感じると、やっつけ仕事をしづらくなります。単純に行動の質が上がるのです。

目標が本を書くことなら、ホーソン効果によってより良い本が書けるようになるでしょう。目標が曲を書くことならよりよい曲が、店を開くことならより良い店がといった具合です。

目標を宣言することは単に達成率を上げるだけでなく、ホーソン効果によってその質をも向上してくれるのです。

宣言と実行のサイクルは自信を育む

人の自信を育む方法は1つです。言動と行動を一致させること。「約束をして、それを守ること」といえます。目標の宣言と実行はまさしく約束をして、それを守ることで自信を育むプロセスを経ることになります。

約束を守れると、自信がつき、自己肯定感が上がり、自己効力感が上がり、より大きな目標を宣言したり実現したりする力になります。

やりたいことや目標を宣言する習慣は、宣言したその目標を達成する確率を上げてくれるだけでなく、自信を育むことでこれからの目標を達成する力をも培ってもくれるのです。

目標を応援・支援・協力者と繋がれる

最後に右の拳を振り上げて力強く言及しておきたいのは、目標を宣言すると素晴らしい偶然を運んでくれるかもしれないってことです。

目標を宣言することは、自分の人生の物語を人と共有することになります。挑戦から生まれる物語は人を惹きつけます。毎年、無名のアマチュアの個人たちが織りなす甲子園がどれほど人々を魅了しているか考えてみてください。

目標を宣言するとそれを応援してくれる人が現れます。自分のやりたいことを応援してくれる人の存在がどれほど心の支えになるでしょうか。

なかには、あなたの目標をあなたの想像もしなかったやり方で支援したり、協力してくれる人だって現れてくれるでしょう。想像していたよりもずっと簡単に目標が実現できてしまうかもしれません。

恥ずかしげもなくやりたいことや目標や夢を宣言することは、まったく新しい可能性の扉を開いてくれるかもしれません。

宣言と実行をセットで回すことで開く可能性の扉

目標は自分の頭の中で温めていくよりも積極的に外に発信・共有・宣言することで素晴らしい効果を発揮します。

とはいえ、目標を宣言する相手がいないでしょうか?ご安心ください。

現代では目標を宣言するためにブログやSNSを使うことができます。インターネットを活用すれば、身近に目標を宣言できる友人が見つからなくとも(あなたはそんなことないでしょうけど)、宣言と実行のサイクルによって生まれる素晴らしいサイクルを体験できるでしょう。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。