私の愛しいアップルパイへ
情報の収集と発信は足りてますか?きちんと処理されていますか?
これらはどちらかに偏ってもいけません。
この二つのバランスを適切に保つ事が重要なのは、もはやこのTCP/IP網の上で言う必要は無いでしょう。
我々の力を示す資源!我々の美徳の根源!!従来であれば「ヒト」・「モノ」・「カネ」の三つと言いたい所です。しかし、今やここに新たに「ワザ」と「チエ」を加える必要がある事は否定の余地はありません。
「ヒト」・「モノ」・「カネ」・「ワザ」・「チエ」
今回はこの「ワザ」と「チエ」を形作る情報収集と情報発信について、バランスを保ち、適切に処理をする為の視点を考えましょう。
「ワザ」と「チエ」をマネジメントする難しさ
ARPANETがInternetに姿を変えてから数十年、今やInternetは我々にとって重要な情報資源となりました。
この急速な変化は我々の生活を一変させ云々・・・・・・
いや、この一般的で七面倒くさい説明によって、あなたが私を音楽家だと忘れる前に本題に入りましょう。
ナレッジマネジメントと知識変換モード
プロジェクトマネジメントの世界では、これら「ワザ」と「チエ」は”ナレッジ”と呼ばれ、それらを効率的かつ効果的に管理する手法を”ナレッジマネジメント”と定義します。
このナレッジマネジメントは一般的に、”個人から組織経営までの知識体系に関する一連の活動”を呼びますが、今回はその中でも個人に適用できる考え方をご紹介します。
そしてこれらはあなたの情報収集~発信処理を見直す視点として有効に機能する事でしょう。
それが「知識変換モード」です。SECIプロセスとも呼ばれます。
ナレッジマネジメントを実現する4つの知識変換モード
知識変換モードとは、野中郁次郎教授らが『知識創造企業』で示したモデルで、ナレッジマネジメントの基礎を形作っているものです。
ここではまず、知識を以下の2つに分類します。
・暗黙知 ・・・ 主観的な知。経験的で、他人との共有が困難な知
・形式知 ・・・ 客観的な知。論理的で、他人との共有が容易な知
そして、この2つの”知”が相互に作用、相互に変換される事で、知識が創造されます。この時のプロセスが知識変換モードです。
この知識変換モードは以下の4つあります。
・内面化 ・・・ 形式知から新たに暗黙知を得るプロセス
・共同化 ・・・ 暗黙知から新たに暗黙知を得るプロセス
・表出化 ・・・ 暗黙知から新たに形式知を得るプロセス
・連結化 ・・・ 形式知から新たに形式知を得るプロセス
これらを個人レベルでの情報収集~発信処理に読みかえると以下の様に考えられます。
「内面化」は本や雑誌、TV、そしてINTERNETなどからの情報収集を示します。
「共同化」は収集した情報の深耕、深化と言えるでしょう。外部から収集した情報を吟味し、整理し、高度化する事です。
「表出化」はまさにBlogやTwitter、FaceBookなどへの情報発信です。
「連結化」は情報発信した内容の更なる高度化です。異なる情報を組み合わせ新たな情報発信に繋げる事です。
4つを継続的に循環させる
この4つの知識変換モードは情報収集~発信処理を見直す視点として有効です。
これらは全てを継続的に循環させて、知識創造のスパイラルにする事が重要なのです。
どれかに偏ってはいけません。
是非ともあなたの情報収集~発信処理を見直してみて下さい。
貴下の従順なる下僕 松崎より
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▼ご参考------------------------------------------
新版 P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック 日本プロジェクトマネジメント協会 日本能率協会マネジメントセンター 2007-11-30 by G-Tools |
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