知らないと損する!一瞬でプレゼンのレベルをワンランクアップさせる一つの心がけ

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私の愛しいアップルパイへ

覚えておいて下さい。聴衆の集中力が最も高いのは最初です。ここで最も重要な話をしないと損します。

システム会社に務めていた頃、いくつものシステム管理者だったので、色々なベンダーさんの提案を聴きました。商品説明だったりシステムの改善提案だったり内容もプレゼンターも様々でした。

フリーになってからは個人でセミナーを開催したり、そういったセミナーに参加することも多々ありました。週一ペースでなにかしらのセミナーに登壇するか、参加していたと思います。

その中でよく残念に感じていたのが話の構成についてです。特に出だしです。
かなり多くの人が同じ罠に陥っています。あなたには同じ罠に引っかかって欲しく無いので、お教えしておきます。

いざプレゼンの構成を組んでみようとすると、プレゼンターの視点で考えてしまいがちです。

つまり、最初は他愛もない話をして、そこから中盤にかけて徐々にエンジンをかけていって少しずつ熱量を解放していこうとします。あとはクールダウンしながら話をまとめていくといった具合です。グラフで言えば山を描く構成です。

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実際には、聴衆の集中力はまったく逆のグラフを描きます。最初が最も集中力が高く、あとは下降する一方です。そして話の終わりに少しだけ集中力が回復します。グラフで言えば谷を描く構成です。

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次にプレゼンを聴く機会があったら注意して聴いてみて下さい。決まって15分か20分で飽きてくるはずです。前者でプレゼンの内容を組むと最低の状況になります。他愛もない話をしているときに最も集中力が高く、主題に入る15分後くらいには集中力は最低になってしまいます。

これを意識していないと、安易に最初に世間話や自己紹介などを盛り込んで失敗してしまうわけです。

聴衆の集中力が最も高いのは最初です。ここで最も重要な話をしないと損するということを忘れないで下さい。

▼この法則はプレゼン本の名著でもあるシンプル・プレゼンでも取り上げられています。プレゼンを上達させたいならオススメの一冊です。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。