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私の愛しいアップルパイへ
この愛すべきブログのテーマは1つです。それは「諦めきれない夢にどう立ち向かえるか」です。
私はそのための標準的な手法として、夢を明確にし、長期の計画を短期の計画に落とし込み、日々実行に移していくというやり方を行っています。
この中でずっと気にかかっていたことがあります。はたしてこの3つの間に位置する長期計画は必要なのか?ということについてです。夢と短期計画の2つさえあれば、やりたいことはできるのではないでしょうか。私はずっとそんな疑問をもっていました。このたび、私の中での厳正なる審議の結果、「やっぱり必要」ということになりましたのでご報告申し上げます。
夢はミッション、長期計画はヴィジョン、短期計画はアクション
ここでいう長期計画は数年~十数年の計画のことで、短期計画は一ヶ月程度の計画のことです。これらについて、もともと私は長期計画と短期計画を同じ役割のものと考えていました。
・夢 = 人生を賭してでも実現したいと思っている使命 = ミッション
・長期・短期計画 = 夢を行動に移すための計画 = アクション
この場合、夢で方向性を確定し、短期計画で妥当なアクションが導き出されているのであれば、長期計画は廃止しても良いのではないかと感じていた訳です。ですから、右も左も分からない駆け出しの頃は別としても、勘所が分かってきたなら徐々に長期計画は廃止していくべきではないかと感じていました。
計画が増えればそれを管理する負荷が増えますし、なんといっても長期計画をたてることによって独特なリスクも伴うからです。
それは「将来どうなりたいかを細部まで決めると視野を狭めてしまう」と「何年も何十年も続けていたいことなど分からない」というものです。ですから、計画は徐々に短い時間軸に狭めていき、フットワークを軽くした方が良いと思い始めていたのです。
ただ、この結論には何か心に引っかかっているものがあったのも事実です。最近になって分かったのは、長期計画と短期計画は単なる時間軸の違いではなく、明確に役割が違うと理解したのです。つまりこういうことになります。
・夢 = ミッション
・長期計画 = ヴィジョン
・短期計画 = アクション
私は毎週のように眺めている長期計画に励まされ、助けられている自分が居ることに気がつきました。
ヴィジョンが発するパワー
長期計画に描かれたヴィジョンには、特別なパワーがあります。想像力の発するパワーです。華やかな夢では描き切れない細かい描写が、短期計画でも描ききれない雄大なイメージが発するパワーです。
例えば、会社を上場させるというヴィジョンが、武道館に立つというヴィジョンが、90歳まで生きるというヴィジョンが、オリンピックに出るというヴィジョンが、コンクールに入賞するというヴィジョンが、家族と海外旅行に行くというヴィジョンが、20kg痩せるというヴィジョンが、小説を出版するというヴィジョンが、大学に入って学び直すというヴィジョンが、それだけが人を猛烈に奮い立たせるときがあります。
実際ここ最近で私は、長期計画に描かれたとある2つの明確なヴィジョンを実現するために、強烈に突き動かされるという体験をしました。
ですから、私は長期計画を廃止しようなどと思わず、これからも胸をはって長期計画を練っていくことにします。
貴下の従順なる下僕 松崎より