最も集中力が高まる「ファーストタスク」とは、起きてから何分後のことか?

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photo credit: Nathan Congleton via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

私がタスクの実行計画を組み立てる方法は至ってシンプルです。「重要なことから順に着手する」です。なぜなら、重要なタスクから着手すれば、集中力が研ぎ澄まされた状態を重要なタスクに費やせますし、重要タスクが終わらないリスクも軽減できますし、単に期限が差し迫っただけのタスクに重要タスクが押しやられるリスクを軽減できるからです。

ですから、一日の予定の中で、起きてから最初にどのタスクに着手するかは特に大切です。この最初に着手するタスクは「ファーストタスク」と呼ばれています。

それでは、最も重要なタスクであるファーストタスクとは具体的にどのタスクを指すのでしょうか。朝起きて最初に着手するタスクのことなのでしょうか。

ファーストタスクとは起きて何分後のことか?

1.ファーストタスクの最適な時間帯

これまで私はファーストタスクとは、単純に朝起きてすぐに着手するものだと思っていました。起きてからなるべく早くタスクを実行した方が、集中力の減衰を防げると思ったからです。

ただ、朝起きてすぐの数十分は頭が回らない状態になるのも事実でした。寝起きは頭がボーっとして、重要タスクに着手してもなかなか先に進まないのです。

そこで、記録をとりながらファーストタスクに取り掛かる最適な時間帯を模索してきました。朝起きて何分経ったらベストなコンディションになるのかです。

試行錯誤を繰り返した結果、それは私にとって朝起きてから40分後でした。理由は分かりませんが、布団から体を起こして40分が経過した頃に明らかに集中力が高まってくるのです。逆に朝起きて40分以内に重要タスクを配置してしまうと、ひどく生産性が落ちることに気がつきました。

ですから、タスクの実行計画を立てる上で、起床してから40分後のタスクをいかに活用するかが、私にとって大きな鍵を握っているのです。

2.ファーストタスクを最高の状態で迎えるために

そこで、ファーストタスクをベストなコンディションで迎えるための一日の流れをデザインし直しました。布団から体を起こして40分後にファーストタスクに着手できるように、生活リズムを作りなおしたのです

結果、ファーストタスクに着手するまでの40分間に以下の流れを実行するのがスムーズであることに気がつきました。

・起床時の雑多な作業 … 12分
(布団を畳んだり、顔を洗ったり)
・朝の瞑想 …10分
・ミッション・ステートメントの音読 … 2分
・習慣管理サービス「Lift」のチェック … 2分
・日次レビュー(前日の振り返り) … 7分
・日次スタート(今日の計画立案) … 7分

こうしてファーストタスクまでの40分間を過ごせば、最も集中力が高まったフレッシュな状態を、最重要タスクに費やすことが出来るわけです。

一日の最高の流れをデザインしよう

自分にとってのファーストタスクがいつなのか、それまでにどう時間を使うかを見極めれば、一日の適切な流れを作ることができます。

このように失敗パターンと成功パターンに対する引き出しを増やせれば、反応的ではなく主体的に習慣をコントロールできるでしょう。

こういった取るに足らないとも思える小さな改善サイクルが、ゆくゆくは大きな差につながると私は信じています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。