6階層ピラミッド型タスク管理システムを大きく改修しました

私の愛しいアップルパイへ

とある日の深夜、私は起きると同時に忘れてしまう悪夢をみたときのように、えもしれない不安とともに目を覚ましました。外は薄暗く少々気味の悪さを感じながら自分に問いかけました。「いったい、なんだってんだ?」

私の内なる声から聞こえてきたのはこういうことでした。以下の記事で紹介した6階層ピラミッド型タスク管理システムはもう情報が古くなっており、そろそろ最新版に更新すべきだと。そして、いち早くあなたに報告すべきだと。

諦めきれない夢を取り戻すために3年かけて作った6階層のピラミッド型タスク管理システム

かくして、私は今あなたのために筆をとった次第であります。

6階層ピラミッド型タスク管理システムを大きく改修しました

もったいぶるつもりはございません。

▼まずは更新後のピラミッドを掲載しましょう(ルックアットディィィス!)。

それでは修正箇所を1つ1つ見ていきましょう。

第2階層に「イシュー」を追加

私はいま「プラン」という類のものは今週のプランしか持ち合わせておりません。ミッションと今週のプランがあれば長期のプランは不要であると結論づけたからです。

その代わりとして追加されたのが「イシュー」です。現在抱えているイシュー(課題)の管理に注力することで、より重要なタスクをあぶり出します。

長期目標の代わりにイシューを追加することで、より柔軟な変化に対応できるようになりました(ツールはTrelloを使っています)。

第4階層に「レシピ」「ルーチン」を追加

いままで第4階層は「アクション」のみでしたが、ここに「レシピ」と「ルーチン」を追加しました。「レシピ」は手順書、「ルーチン」は習慣です。

要はアクション、レシピ、ルーチンを組み合わせてタスクシュートになるということです。

一番下に第7階層「アーカイブ」を追加

最も大きな変化として、今まで第6階層だったものが一番下に「アーカイブ」が追加されて7階層のピラミッドになりました(アンビリーバブル)。

アーカイブはその名の通り、資料の倉庫です。これはタスク管理をするには身の回りで大量に発生する情報の渦をまずもって整理する必要があるということです。その上で、タスクに関連する情報を管理する必要があるでしょう。

必要なときに必要なことだけに集中できるシステムを作る

この7階層からなるピラミッドは、一見すれば複雑にみえるかもしれません。およそ誰もが望むであろう「タスクの一元管理」からかけ離れたように見えるかもしれません。

まさにそこが重要なのです。

私はタスクにまつわる情報(つまり上記のピラミッドに記載されている多種多様で必要不可欠な情報)の一元管理というものはとうに諦めました。これはかつてのIT業界で覇権を握っていた”中央集中型システム”が徐々に廃れていき、”機能分散型システム”にシフトしてきたことにも似ています。

それよりも役割ごとにパーツを明確に分離し、必要なときに必要なことだけに集中できるシステムの方が機能的であると私は結論づけました。また、そのように役割・機能単位でパーツを分離することで、機能ごとに最適なツールを組み合わせることが可能になります。

その最適な機能単位の分離方法が今日紹介した7階層ピラミッドということです。ご自身のタスク管理システムを作るときの参考にしてみてください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。