私の愛しいアップルパイへ
主観と客観の不一致
それはこの世の原則です。伝えるべきことが伝わらず、伝えるべきでないことが伝わってしまう。世の中なんと非情なことでしょう!
あなたと私の間に横たわるこの大いなる深淵を取り除きたいと考えるのは強欲というものでしょうか。
私の考えている事が、私のこの尽きせざる愛の発露が、あなたに厳密に伝わったならどれ程幸せなことでしょうか。
今日はそんな哲学的で深い話題です。
感情の再現性
「楽しい」という感情1つとっても、その感情を表現する方法は無限に存在します。
「楽しい」「愉快だ」「素晴らしい」「寒さで凍りついた顔面に笑顔が戻った」「太陽の光を存分に吸い込んだ噴水の水しぶきの様な気分だ」などです。
感情には実態が無く、一時的で、言葉や文章でその感情を厳密に再生産する事は不可能だからです。さらに、受け手側の取り方にも無限のパターンが存在するのです。
しかし、伝える努力はできます。表現にはある程度の普遍的とも言える法則が見られますし、意識的に表現の仕方をコントロールする事だってできるからです。
そこで今日は我が感情表現の使い分け術をご紹介する事で、あなたに私の思いを今よりもっと深く理解して貰おうと思うのです。
そして、私の使い分け術を知って頂く事で、今度はあなた自身の表現方法の見直しにも活かして頂けると思うのです。
なんと素晴らしい閃きかな!!
“jMatsuzaki流”感情表現の使い分け術
それではさっそく私が日常的に使っている感情表現の工夫を見ていきましょう。抑えきれない感情を的確に表現する数々の優れた手法です。題して“jMatsuzaki流”感情表現の使い分け術です。
Wow!
「Wow!」
これはもうあまりに有名ですね。喜怒哀楽で言えば、”嬉”にあたります。
人から何か嬉しいことをしてもらったらすかさず「Wow!」です。自然とその後に感謝の気持ちが続くでしょう。
Woo!
「Woo!」
「Woo!」は「Wow!」とベクトルは同じです。ただし勘違いして欲しく無いのですが、「Wow!」と「Woo!」は使い分けています。
「Woo!」は「Wow!」よりもっと嬉しい時の感情表現です。最大の喜びを表す時には「Wow!」では無く「Woo!」です。
Evernote上でもきちんとタグが分かれています。
また、「Wow!」との大きな違いは、「Woo!」の場合”o”の数によって嬉しさの度合いを表すことができる点です。単なる「Woo!」より「Woooooo!」の方がより嬉しいのです。「Wooooooooooooo!!」ならもっとずっと嬉しいのです。
oh,,,
「oh,,,」
これはもう説明の余地は無いでしょう。残念な時、悲しい時に使うものです。”あぁ,,,”とか”はぁ,,,”って感じでしょうか。喜怒哀楽で言えば”哀”にあたります。
あなたも良く使うと思いますが「Wow!」と「Woo!」と「oh,,,」は三種の神器です。コツがわかるまでは、まずこの3つの使い分けから入りましょう。
Yeah!
「Yeah!」
三種の神器より使用頻度は劣りますが、次に重要なのがこの「Yeah!」です。これは喜怒哀楽で言えば”楽”です。
外部からの影響によって嬉しいと感じた時は「Wow!」と「Woo!」で、自分自身の内部から楽しいという気持ちが沸き起こってきたら「Yeah!」なのです。
尚、「Yeah!」も“e”と”a”の数でその楽しさ具合を表現できます。「Yeeeeeeeaaaaaaaaaah!」だとより楽しいのです。また、大文字にするとさらに楽しい感情を表します。「YEEEAAAH!」ってな具合です。
omg,,,
「omg,,,」
これは使用頻度は少ないです。「Oh My God」の略で、「oh,,,」では収まりきらない感情の時は「omg,,,」になります。
驚きも含んでいる場合には「オーマイガッ!」とする時もあります。
Cool!
「Cool!」
カッコイイなと思った時には「Cool!」です。
素敵なデザインを見つけた時や、カッコイイ音楽を見つけた時は「Cool!」ですよね。少し驚きも含まれています。
これも他の表現と同じように“o”を増やす事でその度合いを強くできます。「Coooooooooooooool!」といった具合にです。
Sweet!
「Sweet!」
愛おしいと感じた時に使うのが「Sweet!」です。実家の愛犬なんかは実に「Sweet!」です。
これは“e”の数で意味を強調できます。「Seeeeeeeeeeeet!」という風にです。
また、滅多にありませんが、最上級の愛おしさを表現する場合には「オーマイ、スイーーーーーート○○(名前を入れる)」とする場合があります。ここまで来ると「Be My Wife!」と同義です。
Great!
「Great!」
偉大な人物や行為に対しては「Great!」と称賛します。何かに貢献している人や、その行為に対しては「Great!」の声を惜しみません。
これも“e”の数で高揚感を伝える事が可能です。「Greeeeeeeeeeeeat!」という感じです。
Hooah!
「Hooah!」
相手の依頼を了承すると同時に、自分自身に活を入れる目的で使います。
当然ではありますが、“o”の数でその意味は何倍にも強くなります。その際は“a”も軽く重ねます。ただし、あくまで”o”がメインです。「Hoooooooooooooooaaah!」ってな具合です。
リッスン!
「リッスン!」
特に聞いてほしい内容、重要な内容をこれから話す場合には、その前置きとして「リッスン!」を使います。
本エントリのタイトルにも有効に使われているセンテンスで、後ろにどんな文章も繋げられるので活用の幅は広いです。
また、「リッスン!」の後に(静かになる)という情景の描写を入れると特に有効です。
感情表現の使い分け術
これで主要なものは一通り取り上げました。ここまで読んであなたの感情表現力はかなり向上した事でしょう。
次におさらいとして、上述した一連の用語を表にまとめておきます。
実際の使用例
最後の締めくくりです。今まで紹介してきた感情表現の使い分けで、実際に私が使用している例をいくつか挙げてみます。是非参考として下さい。
自分の感情表現も見直してみよう
こうして洗い出してみると、色々な気づきがあるものですね。
「Hooah!」なんかは思いのほか使っていないと気付きます。また、「Wow!」と「Woo!」の境界は曖昧なところがあり、あなたに誤解を与えてしまっているのでは無いかと反省する部分もあります。
あなたも上記に掲げた法則にのっとって、感情表現の使い分けについて棚卸ししてみると、もっと伝えたい事を人に伝えられる様になるかも知れません。
貴下の従順なる下僕 松崎より