オーディオブック評「ユダヤ人大富豪の教え」

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耳机袋 earphones pack / 刘云天

私の愛しいアップルパイへ

嬉しいお知らせがあります。このブログで行う新しい試みについてです。

それは、私が聴いたオーディオブックを、この場で定期的に紹介していこうという試みです。

少し前からオーディオブックを聞く習慣が定着し始めました。今まで書評についてはいくつか投稿したことがありますが、これからはオーディオブックについても書こうと思う次第です。

オーディオブック評を書きます

今年の目標に読書の冊数を掲げてから約1ヶ月が経ちました。

oh,,,,,驚くべきことに、振り返ってみるとほとんど読書に時間を割けなかったのが現実です。

そこで、オーディオブックの出番という訳です。今まで好みの音楽を憂さ晴らしのように聴いていた時間を、なるべくオーディオブックを聴く時間にシフトしました。

聴き終わったオーディオブックについては、このブログで順次紹介していきます。

オーディオブックを聴くのは、書籍を読むのとはまた違いますから、その点についても言及できればと考えています。

ちなみに愛用しているサイトはオーディオブックの王「FeBe」です

FeBe

記念すべき第一弾

そして今日、記念すべき第一弾は「ユダヤ人大富豪の教え」です。

ユダヤ人大富豪の教え

本書は、2006年に出版された本田健さん著のベストセラー「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣」をオーディオブック化したものです。時間は6時間17分で、倍速版も有ります。

あらすじは、主人公の青年とユダヤ人大富豪のゲラーという老人との対話形式で、お金を中心とした成功哲学について論じるというものです。”幸せに成功する方法”や”自由に生きる方法”、”お金との付き合い方”や”夢が持つ力”、”ワークライフバランス”などについて書かれています。

ユダヤ人大富豪の教え

私のハートに火をつけた箇所をいくつか紹介しましょう。

大好きことで成功する

本書で徹頭徹尾つらかれているのは、“情熱をもって大好きなことをやれば必ず成功できる”という考え方です。

さらに、受け取る報酬は”人に提供したサービスの質と量”で決まると続けます。これらの考え方を貫くことで“幸せな大富豪”になれると説くのです。

常識人には「頭を冷やせ!」と一蹴されそうですが、私はこの考え方が大好きです。そして信じてもいます。

幸せのランク

本書では“得意なこと”と”好きなこと”を混同してはならないと警告します。

多くの人間は単に”得意なこと”を追及するあまり、”好きなこと”を見失い、自ら不幸になっていくのだと言うのです。

本書の中で大富豪の象徴という役割を担うゲラー氏は、幸せには4つのランクがあると説きます。

1.好きなことをやって金持ち ⇒最高の人生
2.好きなことをやって貧乏  ⇒好きなことをやれているので結構幸せ
3.嫌いなことをやって金持ち ⇒お金はあるので、少し不幸
4.嫌いなことをやって貧乏  ⇒最低の人生

お金に対するネガティブな感情

面白い考えを1つ紹介しましょう。

ゲラー氏は「人は普通お金を欲しがるが、それは表面的な態度に過ぎず、無意識の内にお金なんて欲しく無いと思っている」と言います。

小さなころからお金に対するいざこざを見たり聞いたりし、さらにはお金は厄介なものだと教育されることで、自然とお金に対してネガティブな感情を持つようになると言うのです。

そして彼は、お金を欲しがりながらも面倒臭がったり、怖がったりすることが、お金について真剣に考えることを拒否し、結果としてお金が離れていくのだと続けます。

セルフイメージに人生が合う

セルフイメージ

それは“自分がどうありたいか”をイメージすることです。

彼は言います。「自分は○○である」というイメージを持ち続けることで行動が変わり、セルフイメージに人生が合うようになってくると。

このことを実践するには、不安や恐れ、イライラなどに立ち向かわねばならない為、多くの人は理想の状態をイメージしていないのです。

この差が長期的に見た時に圧倒的な差を生み出すと言うのです。

オーディオブックによく合う

上記の通り、本書はある種の幸福論というか、道徳とも言える様な内容が書かれています。しかし、その夢溢れる切り口が私は大好きです。聞いていて楽しくなってきます。会社に入る前に一読したかったとすら思います。

また本書は、お金というものに関する小難しい知識などは一切出て来ず、“考え方”や”心がけ”が中心です。

こと細かに原則や法則をメモしたり、立ち止まって頭をこねくり回したりする必要が無い為、オーディオブックによく合う本だと感じます。夢見るリアリストには是非聴いて欲しいオーディオブックです。

ユダヤ人大富豪の教え

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。