【7つの習慣】緊急&重要の4領域を自由自在に移動して第二領域に集中するテク

第二領域に集中
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私の愛しいアップルパイへ

我ら”夢見るリアリスト”にとっての永遠のバイブル「7つの習慣」では、時間管理の原則として緊急&重要による4つの領域、通称「時間管理マトリックス」なるものが紹介されています。

7つの習慣、緊急&重要による4つの領域

各領域につけられた愛らしい別名は、シゴタノ!大橋さん(@shigotanoさん)による命名です。この時間管理の鉄則は将来への「備え」となる第二領域に集中することにあります。

▼時間管理マトリックスについては以下の動画で分かりやすく解説しましたので、よく分からないようであればまずはこちらをご覧ください。




緊急と重要の4領域は自由に移動できる

第二領域である「備え」に集中するために大切なのは、第一領域~第四領域に費やした時間を全て把握し、生活をチューニングし続けることです。

▼参考記事

7つの習慣×TaskChute2!これでやっと完璧な第四世代の手帳が作れる!! | 旧jMatsuzaki
第一領域~第四領域まで、4つの領域全てがきちんと洗い出されていなければ、第二領域に集中することはできない。 …

今日はこの4つの領域をチューニングする方法についてお話しましょう。

無理なく第二領域に集中コツは、第二領域以外の行動を闇雲に減らそうとしないことです。なぜなら、ほとんどの行動は第二領域に自由に移動できるからです。

ほとんどの行動は第二領域に自由に移動できる

ほう、食いついてきましたね。続けましょう。

「備え」に集中する

4つの領域上であなたの行動を自由に移動させ、第二領域=「備え」に集中する方法を考えてみましょう。

第一領域を移動する

第一領域は「憂い」の領域ですが、これは多くの場合「備え」に集中することで予防できます。

例えば、体調面でのトラブルは緊急入院という「憂い」を発生させますが、運動や睡眠、定期的な健康診断などの「備え」の習慣で予防できます。

「憂い」が「備え」に移動したわけです。

「憂い」が「備え」に移動

これ以外にも、人間関係のトラブルやシステム機器の故障など、あらゆる「憂い」が「備え」に移動できるはずです。「憂い」はほぼゼロに近づけることが可能なのです。

第三領域を移動する

第三領域である「穀潰し」は、他人へ委任することで自分がやることを減らすのが基本的な対策です。例えば、外食にすれば調理の時間を他人に委任できるわけです。

そして、どうしても委任できない「穀潰し」は、「備え」に移動することで対策できるのです。

例えば、トイレや入浴、通勤時間を他人に委任することはできませんが、それらの時間を読書時間に転換できれば「穀潰し」が「備え」に移動したことになります。

昼食もビジネスパートナーとのランチミーティングに転換できれば、「穀潰し」は「備え」に移動したことになるのです。

「穀潰し」は「備え」に移動

第四領域を移動する

第四領域である「憂さ晴らし」は、ストレスを減らすことでゼロに近づけることができます。

しかし、家に籠ってずっと作業していれば、いつかはストレス解消の憂さ晴らしが必要となるでしょう。外に出て人と会いたくもなるでしょうし、どこか旅行にでも行きたくなるでしょう。

それらは必ずしも第四領域の「憂さ晴らし」に属することになるわけではありません。目的と結果によっては「備え」に移動できます。

例えば、外に出て人と話をしたいのなら、高い能力を持った気になるあの人に声をかけて、カフェにでも行ってみてはいかがでしょうか。そうすれば単なるおしゃべりが人脈作りの時間になります。「憂さ晴らし」が「備え」に移動したわけです。

また、大切な家族との絆を深める目的で行く旅行なら、「憂さ晴らし」ではなく「備え」になるでしょう。

「憂さ晴らし」ではなく「備え」

能率に固執せず「備え」に集中する

「備え」に集中するために緊急事項を高速で処理したり、憂さ晴らしを無理矢理ゼロにする必要はありません。もっと自然な形でストレスなく実現できます。多くの行動は自らの力で「備え」に移動できるからです。

「備え」に集中するために必要なのは”能率を上げること”ではなく、”意識を変えること”なのです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。