ブログもセミナーも身勝手で個人的な理由から始めた方がうまくいく

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私の愛しいアップルパイへ

ブログを書いたりセミナーを開催したり、人に何かを伝えようとするこの尊い営みをするにあたって、良く意識していることがあります。

いくつものブログ記事を書き連ね、セミナーに登壇し続け、少しずつ見えてきたことです。

それは、誰に何を伝えるかを考える前に、もっと身勝手で個人的な理由を持つことです。

スタートで大事なのは誰に何をしてあげたいか?では無い

不思議なものです。誰に何を汲み取って欲しいか、どんな印象を持って欲しいか、人にどうなって欲しいか、人が喜びそうなニュースは何か、そんなところから始めようとすると不思議と何も伝わらないものです。

何か言っているようで何も言っていないようなことになりかねません。中庸は中庸でも凡庸といった類のものです。

しかも結果が出ないとすぐに放り投げてしまいたくなり、ここぞという時にもう一踏ん張りできるパワーも湧いてきません。

うまくいくのは大抵、身勝手で個人的で利己的なわがままから始めたときです。ぶつける先の無い怒りのエネルギーが情熱のマグマに変わったときこそ、人をビフテキにしてしまうようなパワーが満ち溢れてくるのです。

過去の失敗や成功、日々の生活で感じている不満、自らの不甲斐なさや後悔、不安や恐怖、こう言った個人的な感情や経験に根付いた理由だけが、人を動かすメッセージになり得ると思えてなりません。

身勝手で個人的な理由がjMatsuzakiの支え

この愛すべきブログはまさに身勝手で個人的な理由で始めたものです。夢を軽視し、夢を語ることを怠った結果、激しい後悔と怒りが生まれました。誰が悪いわけでもなく、ただただ自分の落ち度であることに間違いありません。

この行き場の無い怒りをどこかにぶつけたいという身勝手で個人的な理由から始めたのがこの愛すべきブログです。結果はどうだったかって?もちろん大成功でした。この個人的な想いが奇跡的にも私とあなたを結びつけた訳ですから、大したもんです。

もしこのブログが、夢を叶えるために役立つ方法をシェアしたいだとか、暮らしをちょっと良くするニュースをお届けしたいという類の、人の喜びをスタート地点にしていたら、1週間もせずに更新を辞めてしまっていたでしょう。結果が出ないと嘆きながら。

WordPressブログ構築ワークショップもそうです。

3月3日 第三回WordPressブログ構築ワークショップ(東京都)

私はブログを始めた時に安易に無料サービスを選択し、後になってその機能制限の多さにうんざりして結局移行することにしました。

移行は大変でした。手間はかかりましたし(あの貴重なゴールデンウィークのほとんどを費やしたのだ!?)、最もショックだったのはアクセスがガクンと下がったことです。

原因はと言えば、私の調査不足以外の何ものでもないのですが、この時の「畜生、馬鹿にしてやがる!」という怒りがワークショップを開催するモチベーションになっています。腹が立って仕方なかったので、その鬱憤をはらすためにもワークショップ化することを決めました。

ワークショップの内容を見れば、特別な内容では無いかも知れません。技術的な内容ですし私でなくても出来ることかも知れません。似たようなワークショップも書籍も無数に存在するかも知れません。

しかし、このような不安に溺れず、今でもこのワークショップを続けられているのは、私の調査不足で損をしたという、身勝手で個人的な理由が根底にあるからです。

これが単にWordPressが便利で高機能だから人に広めたいという、人の喜びをスタート地点にしていたら、1回も開催できずに終わっていたでしょう。

身勝手で個人的な理由の掘り起こし活動

つまり何か伝えるべきことを考える前に、まず自らの身勝手で個人的な理由を適切に掘り起こしさえすれば、パワフルな効果を得られるということです。

あなたの心の奥底に根付いた身勝手な理由に着火し、情熱のマグマを醸成できれば、人をビフテキにするのはそう難しいことではありません。

これを強く意識し始めたのは、この3ヶ月間シゴタノ!の大橋さんと、ライフハック心理学の佐々木さんの「シゴタノ!ブログメディア道場・第3期」に特別講師として参画させて頂いてからです。

この道場では過去の経験や日々感じていることをもとに、人に伝えるに足る「身勝手で個人的な理由」を掘り起こして頂いています。そして3ヶ月間かけて、人をビフテキにできるだけのブログメディアに変換していくのです。

bmdojo

今では、ただの日記サイトでも、ただのニュースサイトで、ただの小遣い稼ぎサイトでもないブログやセミナーを始めるには、それが最短で確実な方法だと感じています。

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。