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私の愛しいアップルパイへ
目の前に流れてくる仕事をただ受動的にこなすより、もっと主体的に仕事に取り組んで高い成果を追求したいものですよね。そのためには、ものごとの優先順位を見直し、不安や怠惰を押しのけ、自分の行動を適切に管理する必要が出てくるでしょう。
自己管理に関する書籍は様々なものが出ていますが、代表的なものを何冊が読めばあなたにとって大きな力となるのではないでしょうか。でも、「そんなことより今すぐここでざっくり感覚を掴みたいんだ!」と貪欲に考えるのがあなたの良いところです。
よろしい!この愉快なjMatsuzakiが一肌脱ぎましょう!私にはあなたの望みに応える準備があります!!
自己管理に目覚めたなら最初に取り組みたい5STEP
今日は自己管理に目覚めたら最初に取り組みたい5STEPと題し、私が自己管理についてアドバイスを求められたときにお話していることをご披露します。
私自身がそうであったように、以下5つの考え方を順番に洗練させていくことで大きな力を得られると私は考えております。
STEP1.頭の外に書き出す癖をつける
STEP2.マスタータスクリストを作る
STEP3.一日の計画をたてる
STEP4.時系列で行動ログをつける
STEP5.定期レビューを習慣づける
1つ1つ具体的に見ていきましょう。
STEP1.頭の外に書き出す癖をつける
まずは頭の中の考えを紙などに書き出すことを徹底しましょう。書き出さないと気持ち悪くなるくらい癖にするのです。これには3つの効用があります。
第一に、記憶の抜け漏れを防げます。第二に、何か忘れてるかも?という不安を解消し、脳内メモリの無駄遣いを防げます。第三に、書き出したことをもう一度目で見て頭に入れるので、思考の分化に役立ちます。新しいアイデアを発想しやすくするのです。
頭の中にある考えは、明太子の中身だとかイクラの中身だとかみたいに曖昧で信用ならないものです。頭の中に考えを滞留させておくのは害悪なのです。
STEP2.マスタータスクリストを作る
STEP1が身についたら、次はその中でもタスクの取り扱いについて見ていきます。タスクリストの作り方には様々な方法論がありますが、まずはマスタータスクリストを作りましょう。
マスタータスクリストはタスクが発生したら速やかにタスクを追記する場所で、今あなたの抱えているタスクが全て入ったリストです。いつでもタスクを書き足せるように口が開いているので、「オープン・リスト」と呼ばれることもあります。
そこを見れば全てのタスクが分かり、そこ以外にタスクは無いという状態を作ることが、タスク管理の第一歩です。
STEP3.一日の計画をたてる
マスタータスクリストが整理できたら今度は計画です。一日を始める前に、一日の計画をたてるようにしましょう。
具体的なやり方ですが、ここではマスタータスクリストとは別に今日やることリストを作ります。今日やることリストは、マスタータスクリストの中から今日実施するタスクの分だけを書き写したリストです。
このリストは毎日作り直されるリストとなります。その日のリストが一度できてしまえば、緊急の要件がない限り日中はそこにタスクが追加されることはありません。つまり、口が閉じている状態なので「クローズド・リスト」と呼ばれることもあります。新しいタスクが発生したら、マスタータスクリストの方に書き加えるのです。
こうしておけば日中は今日やることリストに書かれたタスクだけに気兼ねなく取り組むことができるようになり、優先度の低い他のタスクを気にかける必要がなくなるでしょう。今集中しなければならない対象が明確になるので、あなたの頭の中は今よりずっとスッキリするはずです。
STEP4.時系列で行動ログをつける
毎日、今日やることリストを作れるようになったら、次は一日の行動ログをつけるようにしてみましょう。行動ログをつけることには大きく2つの効果があります。
第一に、自分の行動に対する注意力が上がるので、無意識のうちに行なっている無意味な行動を抑制できます。第二に、自らの生活を見直すための貴重なデータになります。見直しに関しては次のSTEPで説明します。
ダイエットしたければ体重を記録するように、貯金したければ家計簿をつけるように、生活の質を上げたければ行動のログをつける必要があるのです。
最初は記録漏れなどが頻発するでしょうし、ひどく面倒に感じるでしょうが、一週間もすれば自然と出来るようになるでしょう。
STEP5.定期レビューを習慣づける
行動ログが溜まってきたら、それを振り返る(レビューする)習慣を作ってみましょう。最初は週末にでも一週間分のログを振り返ってみて、日常の記録から改善点を探してみるのです。これは一般的に「週次レビュー」と呼ばれています。
週次レビューについても様々なやり方が考えられますが、まずは行動ログを見ながら以下3つに該当する項目について振り返ってみてはいかがでしょうか。
1.最も価値のあった行動と、再現する方法は?
2.あなたがミスしてしまったことと、打てる対策は?
3.身の回りで問題だと思っていることと、その理由は?
自分の生活を振り返るような作業は、やろうやろうと思っていてもつい後回しにしてしまいがちです。予めカレンダーにでも入れておいて、時間を予約しておくのがオススメです。
受動的に仕事をこなすより、主体性を発揮せよ!
流れてくる仕事をただこなすだけで、人から労働を管理されているような状態では、あなたの力を十分に発揮できているとは言い難いです。
あなたの高度な知性を駆使して創造的で主体的な働き方が実現できたときこそ、あなたらしい生き方ができるというものです。そのためには、この記事で述べた以下のような自己管理が必須になってくるでしょう。
STEP1.頭の外に書き出す癖をつける
STEP2.マスタータスクリストを作る
STEP3.一日の計画をたてる
STEP4.時系列で行動ログをつける
STEP5.定期レビューを習慣づける
最後に、あなたにオススメの書籍を紹介してこの記事を終わりとします。
▼タスク管理界隈では最も有名な技法の1つ「GTD」について書かれた書籍です。頭の中にある全てのタスクをタスク管理システムに預けて、無理なく運用する手法について体系的に整理されています。
▼単に効率よく仕事をこなすのではなく、自分がどこに向かおうとしているかを軸に生活を組み立て直す方法が書かれた世界的名著です。あなたが本当にやりたいことは何か、それをやるためにはどんな生活を送るべきかを教えてくれます。
▼シゴタノ!の大橋さんとライフハック心理学の佐々木さんによって書かれた一冊。誰でもできる方法で、確実に自己管理したいならこの2人のやり方が最も近道なのではないかとすら私は考えています。
貴下の従順なる下僕 松崎より